酒井靖之の“激闘! クリエイティブ一直線” 一眼レフムービーが、映像業界のトレンド。

(2010.12.13)

皆さま、はじめまして。

CFディレクター、映像作家、舞台演出家、写真家、アートディレクター、文筆家、
映像制作会社の社長、はたまた出版社の社長と、どれがホントの自分の顔かわからなくなっているワタクシ酒井靖之と申します。

さて、僕が日頃持ち歩いているモノと言えば、カメラ。
その名もCANON EOS5D MARKⅡ。

このカメラは、2008年発売以来、瞬く間に業界を席巻した。
といっても、それは写真業界ではなく映像業界。

何故に映像業界? って感じでしょうが、
このカメラのフルHDの動画クォリティは、驚愕に値するものである。

初めてその画質を見たときは、僕も驚いた。
スチールの世界が、そのままムービーになったような、独特の質感。
なにしろボケ味が美しい!
1千万以上する高価なビデオカメラ(放送用です)でも、このボケ味は
死んでもムリ!

「もー買うしかない!」ってな感じで、すぐさま購入。
幸い、キャノンやカール・ツァイスのレンズは揃っているので、早速仕事で使ってみた。

モニターやらフィルターやらつけると、見た目はムービーカメラとさして変わらない。

 
35ミリムービーカメラに劣らない、肌の質感。
「これはいける!」と確信した僕は、CFにもメインカメラとして使用した。

「この映像と画質は僕だけのもの、誰にも教えない」と思っていたのだが、この噂は
たちまち業界に知れ渡ることになる。

AKB48のPVや劇場映画での制作リポートが業界紙に載ってからは、ほとんどの映像人が
このカメラを購入したのではなかろうか?

一眼ムービーは映像業界のトレンドとなり、映画やCF、ミュージッククリップなど、あっという間に「EOSタッチの画質」が流布された。

他メーカーからも、さまざまな一眼ムービー製品が生まれ、今日に至っている。

 
もう一眼ムービーは、僕だけの映像ではなくなったが、昨今制作費が厳しい折、
安価でこの画質が手に入るのはうれしい事である。

僕も、地方や海外ロケ、また旅行の際、EOS5D MARKⅡで風景を撮りだめている。
写真も撮るし、もちろん動画も撮る。
ありがたい事に、外観は普通のカメラなので、許可申請のうるさい場所でも、ほとんど何も言われない。

来年、EOS5D MARKⅡのリニューアルが噂されている。
どんな進化を遂げてくるか?
今から楽しみである。

 
と言う感じで、今後、男道? を散策する中で気になった話題、写真やカメラ、映像、アートを中心に、
時にファッションやグルメにいたるまで、縦横にコラムにしていく予定です。

乞うご期待!