ワガママおやじの面白三昧 ロエベの新作はレザーの贅沢三昧。

(2008.06.30)
 まぁ、ご存知だとは思うけれど、各ブランドがそのシーズンの新作をバイヤーやマスコミに披露する「展示会」というイベントがある。編集者としては、ネタを探しにそういう場所へ赴くというのも重要な仕事のひとつなのだ。というわけで、勝手にボクがテクテクと展示会回りで見つけた気になりアイテムご紹介コーナーとさせていただく。   

 で、今回は「LOEWE(ロエベ)」の2008秋冬展示会で見つけた、まさしく『Ego』的ワガママなオトナ向きのアイテムがひとつ。
「LOEWE」といえばスペイン王室御用達の称号を受けた世界的レザーブランド。ご存知の方も多いとは思うが、スペインで生産されるレザーの上位3%を独占できるというアドバンテージを与えられた頂上ブランドである。これはどういうことかというと、名だたるブランドといえども、そういった規約があるために「LOEWE」のレザーよりランクの低いレザーを使わざるを得ないというのが現実なのである。つまりはレザーの品質に関して「LOEWE」こそが世界一というワケなのだ。まぁ、その分価格もそれなりなのはご存知の通り。

 そんな究極のレザー製品の中で、今回ボクの目が釘付けになったのがメンズバックの人気シリーズのひとつ「Amazona」の1アイテム。ルックス的にはごく普通のブリーフケース風のバッグ。なるほどさすがここんち、贅沢にオストリッチ使ってるなぁ……という感じなのだが、よくよく見るとどうもそれだけではないらしい。

 なんと、このバッグに使われているのが4種類のレザー。ボディ部分は目の揃ったオストリッチ。ボディ下部の角の部分と脇のマチ、底面のマチはクロコダイル、持ち手の部分はスネーク、持ち手とボディの接合部とベル型キーホルダーはカルンガと呼ばれるリザードに近い素材。って、4種類ですよ、4種類。なんという贅沢、なんというワガママ。ただでさえ存在感のある高級素材を4種類惜しげもなく使いながらも、ブラックという単色使い、スタイルもごく普通のブリーフケース。言ってみれば黒×黒×黒×黒という単色のデザインを素材で描き出したというアートとも言うべきバッグなのである。色で主張するのではなく、スタイルで主張するのでもない。ただ、その最高級素材のコラボが放つオーラとでもいうのか、存在感はすさまじいものがある。

 密やかに、しかし激しく自己主張したいというオトナにはうってつけのバッグではあるまいか。このワガママいっぱいの最高級バッグ、日本では2個のみの販売となる。ボク的にはなんとか金策に走り回って絶対手に入れたいと思ってはいる。ということはボクの金策がうまくいったとすると、残念ながら残りはなんと1個だけということになる。さてさて、興味のある方はお急ぎになったほうがよさそうだ。
 ちなみにサイズは縦290mm×横400mm×マチ100mm。気になる価格は115万5,000円。ショルダーストラップもつく。

ロエベカスタマーインフォメーションサービス
Tel.03・5775・6011

ph_ego_bag『Ego』的ワガママなオトナ向きのアイテム

サイズは縦290mm×横400mm×マチ100mm。