山本貴代の“女の欲望グツグツ” がんばれ、めだかのベイビー! そして日本の女性たちよ!!

(2008.08.26)
地球温暖化とはいえ、八月も終わりになるとぐっと秋めいてくるのですね。
窓を開けると、もう、屋上庭園から、夜風に乗って鈴虫の声が聞こえてきます。
なんだか、郷愁を感じます~。みなさんの夏はいかがでしたか?

さて、今日はちょっといい話を。あれは、まだ暑さが残るお盆の頃のことでした。えさをやろうと、メダカの水槽をふとのぞくと、おしりからなにか出ているのを発見。おやっ、うんこかな? と子供と水槽にはりついてみてみると……なんと産卵中というか、卵がおしり付近から垂れ流し状態。水草に産み付ける前の状態なのか、ゆらゆら一緒に泳いでいます。

しかも二匹くらいのめだかから垂れ流し。中には、本当のうんこを垂れ流しているモノもいたので、結構その光景はみていて飽きず、笑えました。

たまごは、透明にいくつも連なっていて、こんなことでしっかり生まれてくるのかなーと少し心配になりました。

人間界は、少子化で、晩産(遅い出産)で、世間は困っているようですが、メダカの世界はどうなのかしらなんて、メダカの出産を見ながら、ちょっと考えてみたりして。日本人の女性は、さらにまたまた長寿記録を更新して、86歳まで活き活き生きる。だから、結婚だって以前より遅くったっていいじゃなーい、医学も進歩しているし。ということなのだとは思うのですが、本当はみんな何歳くらいで結婚して、何歳くらいで産みたいと思っているのか。メダカは先がそんなに長くないので、垂れ流してまで産むのかなあ……。などなどつらつらつら。

博報堂生活総研の「晩嬢調査」によると、30代の未婚女性の、結婚希望年齢は、36.2歳ですが、出産希望年齢となると35.6歳となります。出産年齢の方が結婚希望年齢を微妙に上回るという女性の揺れる心理状態が回答に表れます。肌の衰えは、化粧やプチ整形でカバーできても、カラダの衰えは、なかなか難しい……。ということでしょうか。私たちは、なんとなくは、わかっているのです。結婚をあとまわしにしても、産みたいならば、早く産まないといけないなって。

しかし、相手は誰でもいいというわけではないので、なかなかそうもうまくいかないのが、世の常ですが。

昨日、水槽をのぞくと、メダカの赤ちゃんが大出生していました。すごい、すごい。その姿、微生物級。えさの粒より小さいのです。たしかに15匹くらいは生まれている。結構感動します。小さな水槽を、一生懸命泳ぐ姿をみて、思わず、エールをおくってしまいました。がんばれ、めだかのベイビー!
そして日本の女性たちよ!!

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イラスト/ちば えん