麗娜が見る、日本のファッション 騎馬スペクタクル『ジンガロ』と、ロマンチックなバレンタインデー。

(2009.02.12)

先週友人の誘いで、騎馬スペクタクル『ジンガロ』の新作、<バトゥータ>の公演を見に行きました。『ジンガロ』は、パリ郊外のオーベルヴィリエを拠点に、世界各地で公演を重ねている騎馬劇団です。私は初めてこのような公演を見ましたが、馬と人がまるで仲間のように深い信頼感を持っていることに感動しました。

弦楽器と管楽器の二つの楽団の演奏を背景に、舞台は展開します。音楽のリズムに合わせて、円形のステージを疾走する、鍛え抜かれた馬たちを間近に見られるのが大迫力で、馬の背上でのアクロバティックなパフォーマンスはとても美しいです。演出の中で衣装を着替えていく変化も楽しく、ファッションを通して遊牧民族の生活や感情をよく表しています。多彩な民族文化をフランス流にアレンジし、馬術とアートを融合した演出は、本当に素晴らしいと思いました。

国境を越え、世界の文化と精神を自由に旅する、流浪の騎馬劇団『ジンガロ』。洗練された、馬と人が奏でる伝統のヨーロッパ馬術を存分に感じることができました。今回の日本公演は、木場公園内の特設シアターで、3月26日まで上演しています。お勧めですので、よろしければ是非ご覧くださいね。 

さて、いよいよ今年も楽しみなバレンタインデーを迎えます。もともとヨーロッパの祝日ですが、今日では世界各地で祝うようになりました。様々な国や地域によって、お祝いのし方は違っているようです。日本と中国でも、それぞれの国なりの過ごし方があります。日本では、その日は女性から好きな男性にチョコレートを贈ったり、告白したりする日のようですが、中国ではこの日は『愛の日』であり、初めて想いを伝える場合も、すでにお付き合いしている恋人同士も、そして結婚している夫婦でも、『愛しています』と伝える日です。そしてもちろん、プレゼントもお互いに贈ったりします。プレゼントの主流は、バラの花束やチョコレートですが、最近は個性を大事にする若者たちに、オリジナルのプレゼントが大人気です。

オリジナルといえば、まずは何といっても『温かみ』というブランドのプレゼントです。とは言っても誤解しないで下さい、本当のブランドではありません。それは自分の心を込めて作ったプレゼントを表す言葉です。女性は自分の優しさを伝えるために、この日好きな男性に手造りで編んだマフラーとか、手袋や帽子などを贈ります。寒い冬には、まさに最高の暖かさですね。

一方、男性は自分で選んだ花を贈ることが多いのですが、オリジナルのプレゼントでは、オーダーメイドのネックレスとか、二人の愛が永遠に続くことを証明する言葉を彫った、時計や指輪などが、とっても素敵です。また多くのレストランでは、バレンタインデーのスペシャルメニューも用意されます。ロマチックなレストランで、好きな恋人と二人だけのディナーを過ごすことは、若いカップルの憧れです。

では、恋人のいない人たちは、バレンタインデーをどう過ごすのでしょうか。やはり寂しく、一人だけで過ごすと思いますか?実は中国では、一人同士の知り合いがみんな揃って、来年こそ恋人ができるようにお互いに励ましながら、賑やかに過ごしたりすることもあるのです。そうすると楽しくて、今は一人でも来年の素敵な日を目指して、みんなと良いバレンタインデーを過ごすことができるのです。

さて、皆さんは今年どんなバレンタインデーをお過ごしになるのでしょうか。この場をかりて、この世で縁がある恋人たちが、めでたく結ばれるよう祈ります。

話題の騎馬スペクタクル『ジンガロ』

『バトゥータ』公演会場のエントランスで

愛の溢れる、バレンタインデーのオブジェ

心を込めた、『温かみ』ブランドのプレゼント

恋人たちが、めでたく結ばれますように