Ryujiのそうだ、ITヘルスで行こう! 「魅力的なカーブ」が、デスクワークをやさしくサポート。

(2010.03.16)

ITヘルス=健康的に、疲れを少なく、ECOにITを使いこなすをメインテーマに、グッズやイベント&展示会レポートなど、幅広いジャンルの話題を紹介していくページです。

 

ハーマンミラー『エンボディチェア』

快適なITヘルス・ライフを過ごすには、カラダにかかるストレスを軽減できるグッズやプロダクトを利用したいものだ。

このカラダへの負担を少なくするグッズやプロダクトを考える学問がエルゴノミクス=人間工学。この思想を取り入れたデザインは、エルゴノミクス・デザインと呼ばれている。ところで、エルゴノミクス・デザインのプロダクトのほとんどが、ストレートでソリッドといったクールな印象ではなく、微妙な曲線をもった仕上がりになっている。これは人間のカラダが直線や四角いキューブではなく、緩やかな曲線で成り立っていることに関係しているといえるだろう。

さて「ITヘルス」のオープニング企画として、最近気になる優しいカーブのプロダクトを連続して紹介します。

今回はハーマンミラーの『エンボディチェア』。微妙な曲線のエルゴノミクス・デザインを持ったプロダクトだ。

デスクワーク時、集中すると同じ姿勢を取り続けることが多く、また肩幅を狭めながらの前傾姿勢になりやすい。それが、肩こりや腰痛、疲労につながるといわれている。

 

座っているときのちょっとした動きまでサポートする、包まれ感が新しい『エンボディチェア』

『エンボディチェア』人だけでなく、環境にも優しく、再生素材を42%使用し、95%リサイクル可能な素材を使用している。メインカラー、フレーム、ベースと、いろいろな色の組み合わせが可能。

『エンボディチェア』は、小さなパーツが組み合わさって、ひとつの形になる「ピクセル構造」で作られている。これが、座っている人に微妙な動きを促し、それにより疲労を軽減するという、新しい理論を取り入れたデスクワーク用のチェアだ。
 

体圧を分散させ、ちょっとした姿勢の変化にも対応するピクセル構造。
背面からみると、その構造自体が美しくデザインされているのがわかる。

実際座ってみると、動くといっても不安定な感じではなく、逆にサポートされている感じ。これなら長時間座っても疲れが少ないだろう。このサポートされている感が生まれるのは、構造として、座面と背もたれのジョイントする部分の角度がリクライニングしたときでも前傾姿勢になった時も固定されているからだろう。これで骨盤をしっかりサポートしているわけだ。

また、背骨のカーブに沿う曲線を持つ背もたれもサポート感を増してくれる。しかも人によって違う背骨ねのカーブに合わせて微調整ができる。座面にある小さなハンドルを回すと、クイックイッと背中に触れる部分が増してくる。これは新しい感覚だ。

もうひとつの特徴が、リクライニング時でも通常の座り方でも頭の高さがほとんど変わらない構造。これでPC画面を見るために頭だけを動かすといった不自然な姿勢をとらなくてもすむわけだ。

背骨の微妙なカーブをもやさしくサポートする。

ハーマンミラーのデスクワーク用チェアといえば、名作『アーロンチェア』を思い浮かべる人が多いはず。僕も自宅のワークチェアはアーロンチェアを使っているが、デザイン面でも機能面でも優れた椅子だと思っている。アーロンチェアとエンボディチェアの大きな違いは、シルエット。特に背もたれの形が全く違う。アーロンチェアは大きく扇状に広がっているが、エンボディチェアは上部に行くほど細くなっている。これは肩が自由に動けるようにとデザインされたためだ。

エンボディチェアに座ったのは短時間だけだったが、アーロンチェアを使って10年以上たった。愛着もあるし、何より座りやすい。でも次回買うならエンボディチェアに浮気しそうだ。

『エンボディチェア』 187,950円から。

問い合わせ:ハーマンミラージャパン 
http://www.hermanmiller.co.jp/