黒岩卓の”人生は芋づる式” LOVEじゃない人間関係を作ってみよう! 人生は芋づる式……?
(2009.06.12)シニアの問題は夫婦の問題……
その本質にたどりつくために「人間関係」ってどうやったら築いていけるのか?
という課題にチャレンジしています。しばらくお付き合い下さい。
●トキとミツバチが出会うと銀座のママと新潟市長が友達に!?
6月3日15時、「銀座医院」の屋上。学校の教室にも満たない広さの都会のエアポケットに80人を超える人々が集まりました。テレビカメラやら取材の記者の方々も押し寄せ、一種異様な雰囲気です。
目の前にあるのは小さな畑。これから、そこに新潟の名産「黒埼茶豆」をみんなで植えるセレモニーが開かれます。
横一列に並ぶのは、
新潟から苗を持って来てくれた農家の大野さん
場所を提供してくれた「銀座医院」の湖山さん
銀座のクラブ「稲葉」のママ白坂さん(もちろん正装です)
そして新潟市長の篠田さん
小雨の降る中、スーツの男性やら、和服やドレスのあでやかな女性が畑に苗木を植えていきます。
1本づつ植えた人の名前を書いたプラスチックのスプーンが立てられました。
約120本の茶豆をこれから育てるのは銀座の夜の花。素敵なママさん達です。
……銀座のママに農業ができるのか?
……茶豆がはたして銀座のビルの屋上でちゃんと育つのか?
……カラスに食べられるんじゃないのか?
……もしちゃんと育ったら、逆に新潟の農家の方々の努力は無意味じゃないか?
など、すべてもっともな意見が渦巻くなかで、新潟市長公認のこのドン・キホーテなプロジェクトがスタートしました。
これを引き合わせてくれたのは銀座ミツバチプロジェクトの田中さんと高安さん
今、銀座では、新潟でトキの住める田んぼを守る人々と、銀座でミツバチが元気に
飛べる環境を守ろうと考える人たちが、どんどんつながっています。
●「つながる」ために……人生は芋づる式
ここに至るまでにはちょっとした物語があります。
私が、銀座の人とつながりだしたのは昨年の11月。
銀座にある「白鶴酒造」の東京支社のビルの屋上。そこで行われていたのは「稲刈り」。白鶴の小田さん、ホテル西洋銀座のちょっとエッチな総料理長、そして銀座ミツバチプロジェクトの皆さんが、日曜の昼間っから日本酒でベロベロになりながらお米のこと、お酒のこと、料理のこと、ミツバチのこと、(そして女性のこと)を語りました。(詳しいことは覚えておりません!)
その時、私は「オトナの夫婦プロジェクト」を立ち上げたばかり。
シニアの田舎暮らしがなかなか進まない現実を考えたときに、田舎の人と都会の人がもっと顔の見える関係を作れれば、交流が生まれるんにじゃないか? そこには夫婦2人とは異なる第3の人間関係がうまれて、世界が広がるんじゃないか?
……と考えていました。
そこで、田中さん、高安さんにご相談しました。
銀座ミツバチプロジェクトはミツバチを通して生き物は自然と共生していることを
知り、人間の環境破壊の結果として、生き物が暮らせなくなっていることに気づいたのですよね。
だから、環境や農業、安全な食の問題を日本の真ん中で議論していこうと考えたのですよね……。だったら、都会の人だけじゃなく、自然の実際に向き合っている地方の農家の人たちともっと交流しませんか?……と
(銀)面白いね…… そうだよね…… で、どこと交流したいの?
(私)……「新潟」です。
(銀)ほぉー、新潟の人たちなら、お付き合いしてますよ……
今度紹介しましょう。
(私)……そうなんですか!
……ということでスタートしたのが、「銀座−新潟 フレンドシップ プロジェクト」。
しばらく、新潟の人と銀座の人の出会いと交流の物語を紹介します。
今日はここまで。