栗林知代のアイ・アム・ママ! ママもドキドキ。幼稚園生活。 はてさて、幼稚園を選ぶには?

(2011.04.23)

幼稚園生活が始まりました。私の住む東京では桜が満開! 春風に吹かれて桜吹雪が舞っています。このコラムがアップされる頃には、完全に散ってしまっているかな? 
 
この春、ついに息子は幼稚園に入園しました。このコラムを始めた頃はまだ1歳はじめだったのに…。はやいものです。ずっとママと一緒だった子どもにとっては、はじめての集団生活の場、「幼稚園」。今回は、幼稚園選びの話をしようと思います。
 
各幼稚園によって色々な個性があると思いますが、息子が通う幼稚園は、小規模でアットホームな雰囲気が特徴。有名私立幼稚園などではなく、ごく普通の幼稚園ですが、私の住むエリア周辺では、親の幼稚園への参加が多くて有名な幼稚園です。まだ開始されていませんが、お昼ごはんは毎日お弁当です。
 
この幼稚園を選んだ理由は、一言で言うと「良いと思ったから」。数軒の幼稚園を見学しに行きましたが、幼稚園に入った瞬間に「ここだ!」と思いました。もし「子どもの幼稚園はどこにしよう?」と考えている親御さんがこのコラムを読んでいたら、「実際行ってみたら『ここだ!』とわかりますよ。」とお伝えしたいくらいです(笑)

 
 
 

幼稚園を見学していくうちに変るママの気持ち。
私は、「子どもに人生を捧げたい」というタイプではありません。もしかして自己中心的タイプ!?と思ってしまうほど自分のことを考えています(笑)。結婚、妊娠、出産の間に仕事に一区切りつけました。でもその間に自分を見つめなおし、また、子育てのなかで新しく学びたいこと、始めたいことが芽生え、少しでも自分の時間が欲しくて息子が幼稚園に入ってくれるのを待ち遠しく感じていたこともあるくらいでした。
 
それなのに、なぜ私があえて親の幼稚園参加が多い幼稚園を選んだかというと、幼稚園の雰囲気に惚れてしまい、「この雰囲気を維持するためには必要なんだろう」と納得したからです。
 
いま、日本では、教師をはじめ子どもの教育者たちの過重労働が問題になっていますよね? ひとりの先生の負担が多すぎる……と。親が手伝うことによって、先生たちの負担も減り、質の良い幼稚園生活を送ることができるのであれば、どんどん協力しよう!と思ったのです。教育とは、学校なり幼稚園なり、保育園など子どもが通う場所と家庭が一緒になって行うもの。息子の通う幼稚園はそれをうまいかたちで行っていると思いました。幼稚園選びを実際始める前は、「少し楽がしたい」と考えていたのに、幼稚園を見学していくうちに考え方は少しずつ変りました。お弁当を作らなくてはいけないのも「もう少し親である自分が息子の口に入るものをわかっておきたい」、「自分の考えている食事法で息子を育てたい」と思ったから。そのため給食がなくお弁当持参は、むしろ私の幼稚園選びの条件になっていました。

また、これは同じくお子さんお弁当持参の幼稚園に通わせていた先輩ママから聞いた話ですが、「毎日お弁当だと、子どもの体調がわかりやすい」とのこと。お弁当の中身を残して帰ってくる日は熱を出したりしたそうです。体調が悪くて、食欲がないことがよくわかるわけですね。

ちなみに、幼稚園見学をした時に、子どものほうから「ここの幼稚園がいい!」とはっきり言うケースもあるようです。ほんと人それぞれ。子どももそれぞれ。おもしろいです。

 

そして最後に願うこと……。

誰もが驚いた東日本大震災。また原子力発電所の問題もあり、3月は私が住む東京もちょっとしたパニックになりました。入園式を行うことができるのだろうか……? と不安でしたが、無事に終えることができました。しかし、被災地にはもちろん息子と同じような年齢のお子さんはたくさんいるわけで……。それを考えると苦しくなります。

今、自分にできることは何か? それを考え行動している日々です。私にできることなんて小さくて助けにならないのでは? なんてうっすら思うこともありますが、それでも小さな力も集まれば大きな力になる。そして何より、自分のためかもしれません。何かしないではいられません。

子どもの笑顔はみな平等。ひとりでも多くの子どもに笑顔が戻ってくることを願っています。また、東京でも子どもが情緒不安定になっていると聞きます。大きな揺れを体験したこと、そして親が観るテレビの情報や、親の心配気な表情で気持ちが不安定になってくるのでしょう。私の周りでは、子どもがいる時はニュースを観ないから始まり、子どもの背中をさする、一緒に歌をうたうなど、不安を取り除いてあげる工夫の声が聞こえます。子どもは親の表情や態度で天国にも地獄にも行ける存在。日々の生活から気をつけてあげなくては……と思いました。

被災地での皆さんの生活が少しでも早く落ち着くことができますように。そして、すべてのことが少しでも上向きになることを願っています。改めて被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。