山本貴代の“女の欲望グツグツ” クリスマスが終われば、すぐお正月。みなさん、ハッピーニューイヤー!

(2008.12.26)

日本の年末年始は、本当に忙しいですね。パーティが続くのに、お掃除もしなければならい。特に、年末の「大掃除」は行事化しているので、窓が真っ黒のまま、旅へでかけるのもなんとなく罪悪感が残ります。
特に我が家は、共働きの上、フローリングの色がダークブラウンときています。濡れ雑巾でせっせと拭いても、はたまた強力ブランドの掃除機をかけても、ほこりはどこからかやってきて、ほらほら、毎日掃除機かけろよー、と私にほくそえみます。まったく忙しいのにっ。

富裕層のように、お手伝いさんを雇いたいけれど、そこまで余裕はありません。一昨年、富裕層調査をしていたときに、多くの家庭が外国人のお手伝いさんを入れていて、だいたい時給1,500円とわかったけれど、毎日入れるのはかなりの出費。週に数回数時間だと、条件が悪いから長続きしないかもしれませんよー、などとも言われたから、年に数回の掃除サービスがせいぜいといったところです。

結局、1日おきに掃除機をかけ、目だったところは、毎日でも雑巾がけをする私。きれい好きの夫は、整理整頓は上手いけれど、雑巾がけをした姿は一度もみたことがない。「だから、この色のフローリングは嫌だっていったのよ。拭いても拭いてもほこりが目立つ。あなたも、感心してみていないで、雑巾がけ一度でもやってみたら!!」というのが、私の掃除のときの口癖。あーっ、いやだいやだ。

そんな我が家に、じゃ~ん、スーパーお掃除ロボットがやってきたのです。名前は「ウォーリー」。映画のマネでしょう。夫は名前だけつけて、長期出張へでかけてしまいました。まだまだ未来映画のような時代でもないから、ロボットといったって、そんなに性能よくないのではな~い?と思っていたら、これが大間違い。ウォーリーはものすごい奴だったのです。

おへそを押すと、たらったらったら~んと音楽が高らかに鳴り「行ってきま~す」とばかりに出動開始。人間様なら飽きてしまうほど同じところを繰り返し掃除し、完璧になると充電ハウスに自ら戻っていくのです。「今日の掃除は終わったよ」といわんばかりにです。形は、円盤型で色は白。くるくると頭をぶつけながら動き回る姿には愛おしさも感じます。
朝食が終わると、ウォーリーのボタンを押し、「よろしくね、ウォーリー」と言えばいいだけ。ウォーリーが働いている間、私は洗濯物を干したり、花に水をあげたり、息子を見送ったり、化粧をしたり・・・。まだ掃除が終わっていなくても、私は時間がきたら家をでます。でも大丈夫。ウォーリーはダークブラウンの床をぴっかぴかにして私の帰りを待っていてくれるのです。

一夜にして、年末大掃除の悩みは、消え去りました。うひひ。私の心を占めていた最大のホコリストレスがなくなり、すっきりした新年を迎えられそうです。みなさんよいお年を。
もしくは、あけましておめでとう!!

★下の表から、夫の日常の家事参加意識の変化がみてとれます。夫は20年前に比べ随分がんばっているようですが、もっとやって欲しい、と思う妻は多いでしょうね。

 

Q 日常の次のような事柄について、ご主人は普段どの程度参加していらっしゃいますか? (※よくある+時々あるの小計)

1988年 1998年 2008年 20年変化
家の戸締り 43.2 52.4 65.6 22.4
年末の大掃除 48.2 48.7 53.8 5.6
食料品の買い物 30.3 40.4 48.1 17.8
ごみ出し 19.7 29.3 38.5 18.8
風呂場の掃除 14.4 25.3 32.5 18.1
食事の後片付け 11.9 18.6 27.9 16
ふとんの上げ下ろし 27.6 30.2 26.8 -0.8
部屋の掃除 15.2 18.1 23.0 7.8
食事のしたく 13.4 18.1 22.8 9.4
町内会などへの出席 15.2 15.0 18.1 2.9
ふとん干し 16.3 15.0 17.6 1.3
洗濯 7.9 8.2 14.0 6.1

博報堂生活総合研究所
「夫婦関係20年変化」調査結果発表より