ピエールのハッピーハンティング ピエール様が行く! 『100万人のキャンドルナイト』でも、「夏至」の日でもなく、「父の日」じゃナイト、けし(夏至)からん!!

(2010.06.29)
音声:『100万人のキャンドルナイト』でも、「夏至」の日でもなく、「父の日」じゃナイト、けし(夏至)からん!!

クリックしてピエール様の声を聞くべし。

 
 

 

ボンジュール、ムッシュ エ マダム。
ご機嫌よろしくって?

ところで、6月20日は父の日だったのよ!
みんな覚えてた? プレゼントあげた?

……あらっ、反応薄いわね?  はいはい、忘れてたのね。
じゃ、とっとと話題変えましょうね。(笑)

いよいよ夏がやってくるわね~!
だって、だって、その次の日の21日は夏至だったんでしょ!?

文字通り夏に至っちゃったのよね~!?
太陽が一番長くふりそそいでくれる時期なんだから、
ねえ、ねえ、何して遊ぶ?

えっ? その分、夜遊びする時間が短くって残念ですって?
もう、ほんとに日が暮れてからが一番元気なんだから~。(笑)

じゃあ、そんなあなたにピッタリな、素敵なイベントがあったのを知ってた?

毎年、夏至の日の前後で『100万人のキャンドルナイト』っていう、
夜の8時から10時までの2時間、みんなでいっせいに電気を消して、
キャンドルの灯で、スローな夜を過ごしましょうっていうイベントなのよ。
http://www.candle-night.org/jp/2010/

全国各地で、様々な運営主体で自発的に行われているので、
きっとあなたの街でもまだやってるかもよ~。

声高に平和や環境問題を叫ぶわけじゃなくて、ただキャンドルを囲み、
緩やかに過ごす時間や、人とのつながりを大切にしましょうっていう提案なのよ。

ちょっと、ちょっと、分かってるわよね?
くれぐれも言っとくけど、電気消して、ろうそくっていうと、
す~ぐ違う使い方を連想しちゃう人がいるけど、そっちの話じゃなくってよ!

そっちは、別の機会にゆっくりとね♪  って書けるわけないでしょ!?(笑)

そんなことより、やってみると分かるけど、あらっ不思議、
好きな色や香りのキャンドルを、部屋の中に数ヶ所置いてみるだけで、
いつも見慣れたさえない部屋も、散らかった部屋でも、
ほのかなオレンジ色に浮かび上がって、とってもロマンチックなのよ。

どうせ、帰ったらすぐにテレビつけて、
バックと上着をソファーに投げて、
冷蔵庫からビール取ってきて、
テーブルに両足投げ出して、
チャンネルぐるぐる回してるだけなんでしょ?(笑)

騙されたと思って、一度やってみて!
いろんなことに気がつくかもよ、、、

擦り切れてしまいそうな人間関係、すれ違っていく想い……。

テレビの画面よりも、見つめたい人がいるんじゃない?
ソファーやクッションよりも、包んでほしい人を思い出すんじゃない?

明かりを消して、呼吸が静かに深まったとき、
隣に いてほしい人は誰なの?
どんなこと話す? 何をしてあげる?

慌ただしく過ぎる毎日、こんがらがってしまった時間……。

ボーッとしてるのはもったいない?
何も考えない、何もしないなんて、意味がない?

炎を見つめ、心の波が消えていったとき、
何かを取り戻すように、振り返って、見つめなおす?
何かを生み出すために、耳を澄まして、感じてみる?

キャンドルの炎って、吹き消そうと思えば、いとも簡単に消えてしまうものよね?

でも、風に揺らぎながらも、その身をすり減らしながらも、
周りを照らして、暖めてくれるのよね。

もしかしたら、あなたも、自分は強い人ではないって思ってたりするのかな?

でも、あなただって、くじけそうになっても、傷つきながらも、出来ることがあるのよ。

そんなあなたに励まされ、勇気をもらっている人がいてくれるのよ。

そうよ、素敵じゃない!?
あなただって誰かのキャンドルになってあげてるのよ。

人は闇だけでは生きていけないの。

灯かりがなかった遠い遠い昔、
どんな小さな光でも、どれだけ人を幸せにしてくれたことかしら。

私たちは今、多くを望むようになってしまったわね。
キャンドルひとつでは、もう幸せを感じられないのかもしれないけど。

でもね、あなたが生まれた日、
あなたがこの世に生まれて来てくれた、そのことで、
あなたのお父さんの心の中に、「あなた」という輝きが灯ったのよ。

お父さんはその時、最高の幸せを感じたにちがいないわ。
そして、それは今も消えることなく、お父さんの心を灯し続けているのよ。

忘れられがちな、父の日。
ないがしろにされがちな、静かな夜。

キャンドルの炎だから、見えてくるものがあるのよ。
テレビを消すことで、聞こえてくる声があるのよ。
緩やかな時間の中で、触れられるものも。

たとえば、キャンドルの炎の揺らめきのなかだったら、
お父さんに素直に「ありがとう」が言えるかもしれないわね。

感謝が伝えたくなったとき、
その日が、あなたの「父の日」なのよ。

 
アタシも伝えたくなっちゃったわ。

ありがとう。
いつもいつも、コラムを大切に読んでくれて。

ありがとう。
また元気になろうって、何度も訪ねてくれて。

ありがとう。
だから、アタシの心には、たくさんのキャンドルが灯っているのよ。

 

じゃあ、次回も「幸せ」を灯しましょうね。