オキラクコムスメのススメ ゴミ拾いで、ハートまでクリーンに……。

(2008.10.16)

 世の中、エコの時代です。街でも、テレビでも雑誌でも、最近頻繁にエコエコ言っていますね。
 でも、まさかわざわざ富士山の麓に行って、ゴミ拾いしてこいと言われたらどうですか! 「えぇ〜……」でしょう。私もえぇ〜でした、初めはね。

 そうです、行ってきたのです。9月27日(土)、せっかくの休日の土曜に「企業対抗富士山ゴミ拾い大会」へ、マガジンハウスの名を背負って。我が社からは、2年目の先輩男子2名、1年目の女子2名の計4人。
 ここはさすがに新入社員の私。上司には、「臭いの嫌いですが面白そうですね、頑張ります♪」とはりきって出動したものの、実際は行きのバスからテンション落ち落ち。同期と、「だるい…どうしよう、だるい。」とそればかり。

 さて、そうは言っても30社(約230名)も集ったこの企画。開会式には、審査員としてアルピニストの野口健さん、コピーライターの箭内道彦(やないみちひこ)さん、ルー大柴さんらの錚々たる顔ぶれ。
 「ない、ない、もったいないよ〜♪」と公式ソングを歌いながら皆に振り付けを教えるルーさん。面白い事好き、プラス軽くミーハーなマガハ陣も、徐々に気分が乗ってきます。「ていうか、どうせなら賞取りたい」。負けず嫌い根性までじりじり出てきました。

 

いざ「企業対抗富士山ゴミ拾い大会」へ」。箭内さんとルーさんと。

 その後、ゴミスポットの林へ導かれた私達。「スタート!」の声と同時にいっせいに凄い勢いで散る他チームを見て、焦ります。
 そんなマガハチームが落ち着いてゴミ拾いする場所に選んだのは、なぜかとっても足場の悪い崖でした。しかしこのスポット、ゴミが出る事出る事! 「これ、いつの?」というような昭和の匂いプンプンな食品パッケージや、まだ液体が入っている謎の瓶ボトル。不思議な事に、私はやたら汚い足袋との出会いもあったり!?

 これが、悔しい事にめちゃくちゃ楽しかったのです。ひたすら土を掘り返し、大量のゴミ達を掘り当てた時の、あの快感……。そしてなんだか徐々に性格まで優しくなって、チームの団結力も生まれます。普段はSっ気の強い先輩が、遠くの荷物を率先して取りに走った時は、この企画の意味も理解できました。地球に優しくすると、人にも優しくなれるんですね。

 結局、今回我チームは入賞には至りませんでした。粗大ゴミを運び続けたチーム、散弾銃の弾を見つけたチーム、忍者の格好で挑んだチーム(←コスチューム賞)らに比べたら、確かに地味な結果でしたし。
 でも大事なのは「ゴミ拾いに参加した意義」って事です。だって終わった時の4人の目は、確実に澄んでましたから! 「誰も怪我がなくて何よりだ」と本気で言った先輩の言葉……忘れません。
 良い経験、させていただきました! 皆さんもぜひ一度、エコ活動にご参加あれ。

 

ルーさん、「MOTTAINAI」ソングを歌う。

 

いよいよゴミ拾い! 本気です。

 

崖はつらい。なだれも怖い。

 

集められたゴミ。これで富士山も世界遺産に近付いたはず!