サルサ娘どれみ♪の キューバ大好き わたしがサルサに恋する理由。

(2009.03.17)

楽しいこと大好き♪ 歌って踊るラテン・パーカッショニスト、どれみ♪です。はじめまして!

実は、幼少期はクラシック音楽と茶道に囲まれて育ち、高校2年生までは、いわゆる「真面目でいい子の優等生」をやっていました。でも、一目惚れ。一枚のCDに出会い、恋に落ちました。それが、サルサです。

本能を呼び覚ますコンガ(太鼓)のグルーヴ感、自己主張しながらもまとまって伝わってくる音の一体感、それまでの自分の価値観の中には存在し得なかったものが、スピーカーの向こうで繰り広げられていました。巻き舌で何を歌っているのかわからなかったけれど、底抜けに明るくて、自然と笑みがこぼれてしまう、まさに心躍る音楽を初めて聴いた時のその衝撃たるや、今でも鮮明に覚えています。その最初の一枚が日本のサルサバンドOrquesta de la luzの‘La aventera’、二枚目はアメリカのサルサ・オールスターズRMMの‘Combinación Perfecta’、そしてキューバのサルサへと続きました。「私はこの音楽をやるために生まれてきたんだ!」そう確信して以来、疑うことなくサルサの道をまっしぐら。恋は盲目です。

当時、まだ情報の少なかったサルサをひたすら調べて回りました。たくさんある楽器の中から、まずはコンガを手に入れて、演奏の仕方を研究することから始めました。どうやら踊るための音楽らしいと知り、都内にまだ数軒しかなかったサルサクラブに踊りにいきました。サルサはニューヨークで完成したという人たちもいるけれど、その根幹の音楽のルーツはキューバにある、という説を信じて、キューバに乗り込みました。とにかく憧れの本場に行きたいという情熱で、すべてが動いていました。

初めての一人旅、初めての南の島、初めての社会主義国家、大学3年生だった私には、刺激が強すぎました。目を見張るような驚きと、震えが止まらないほどの感動の連続、放心状態に陥りました。そして、すっかりキューバの虜になりました。もっと知りたい、もっとわかるようになりたい。アルバイトをして貯金をしては、キューバに行く、これを4回繰り返しました。また、近いうちに行く予定です。味わい深いキューバ音楽と、それを支える文化体系を一通り修得するまで、旅を続けます。きっと一生かかっても終わらない旅を。

そうこうしているうちに、気がつけば「日本のサルサ娘(La Salsera Dura de Japo’n)」とアメリカの新聞・ラジオで取り上げられるほどになりました。演歌界のジェロvsサルサ界のどれみ♪、そんな企画がいつかくるかもしれませんね。でも、わたしのサルサ街道はまだまだ扉が開いたばかりです。

音楽だけではわからない、ダンスでもない。時には政治的な要素も含み、アフリカに端を発する宗教観も求められることもある。また、ヒスパニックたちのアィデンティティの寄りどころとまでされるもの。概して言うと、スペイン語圏の人たちを中心に巻き起こっている社会現象の一端を表現する、複合文化的な手法、それがサルサであるように思われます。

知れば知るほど、追求すればするほど、奥の深さが見えてくる、これがサルサの真髄であり、わたしの恋心がなかなか冷めない理由です。

そんな大好きなサルサの魅力を、『サルサ娘どれみ♪の キューバ大好き』でお届けしていこうと思います。どうぞ、お楽しみに♪

わたしがリーダー&作詞作曲をしているバンド、Doremita♪です。
キューバの、どこまでも青い空に青い海。
パーカッション叩くのって、本当に楽しい!