池田美樹のLOVE♥ CITY WALK エッチ用語の連発もなんのその、
初めてのSEX特集。

(2008.07.29)
 本日は『anan』恒例、SEX特集の発売日。既に朝からワイドショーやスポーツ新聞などで話題になっているので、手に取ってみた人もいらっしゃることだろう。この特集、私が担当したページもいくつかあるので、今日はそのこぼれ話をしてみたい。

 思えば半年前。『anan』に異動になったという私に、以前所属していた人がこう言った。
「『anan』に行ったら、エッチ用語を普通に話せなくちゃならないわよ」
 その人は私を心配して言ってくれたのだと思う。『anan』には恋愛の特集が多く、セックスの話題は避けて通れない。特集の企画を立てるために、恥ずかしがっていては話にならないというのだ。

 その真骨頂とも言うべき特集が年に1度の「SEX特集」である。異動して早々にその号を担当することになった。
「今度SEX特集を作る」と話すと、「えっ、もう!?」と驚かれたものだ。「大丈夫!? 特集ともなると、かなりきわどい用語を使わなくちゃならないよ。しばらく恋愛特集の中のセックスページで慣れた方が……」と。

 しかしそんなことでひるんではいけない。編集者たるもの、どんな特集の担当になっても、果敢に攻めの体勢で挑まなければならないのだ。と心を決めたものの、企画会議や編集部のデスクで、普段、友人同士ですら口にしたこともないような用語が連発されるのにはやはり面食らった。

 そんな中、いくつか担当したページで特に印象に残ったのが、リリー・フランキーさんにランジェリー姿のモデルを撮影していただくページ。モデルは、今もっとも売れているAV女優のひとりであるかすみりささんにお願いした。

 彼女を選んだ理由は、「とにかくカラダがすごい!」というリリーさんの一言。170・90・58・85のウルトラボディに、胸からおへそまでくっきりと縦の割れ線が入っている。リリーさんによると、この割れ線がある人は日本人女性にはとても少ないので貴重なのだとか。

 撮影現場は終始なごやか、かつエキサイティング。セクシーなランジェリーは女性を美しく見せるのねえ、とため息が出た。「日本人女性は下着に無頓着すぎる。下着を変えなければ決してセクシーな女にはなれないよ」というリリーさんの言葉に、読者はきっとドキッとすることだろう。

 また、面白かったのがラブホテル取材。『ラブホテル進化論』の著書がある現役女子大学院生・金益見さんにガイドしてもらって、「ここが新しい!」という東京都内の5軒を取材した。

 私、ライター、カメラマンの女3人で取材行脚をしたなかで、感心したのが、女性本位に作られているラブホテルが多いこと。おしゃれでスタイリッシュなインテリアに充実のアメニティ、これに大画面の液晶テレビにゲーム機、デリバリーフードまで完備しているとあれば、もうここはラブホテルというよりレジャー施設。実際、グループ利用可のホテルもあり、スポーツ観戦時などに大勢で集まって利用するケースもあるとか。

 行ってみたーい、でも彼がいないし……という女子もご安心あれ。今はほとんどのホテルが女性同士可(男性同士はなぜかほとんど不可)。遊びに行く感覚で、のぞきに行ってみてはいかが?

 ともあれ、スタッフもさまざまな経験を重ねながらようやくできあがった今回の特集、あの人がセミヌードを披露していたり、あの人がセクシー小説を朗読しているCDが付録についていたり、中綴じで男子向けの“men’s anan SEX特集”がついて、カップルで楽しめちゃったりと、企画が満載。
 ちょっぴりセクシーな気分になりたいときのお供に、ぜひ手に取ってみてください。売り切れ御免!

かすみりささんに着付けをするスタッフとそれを見守るリリー・フランキーさん。

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この衣装、全ラバー製でピッチピチのボンデージ。内側に粉を振りかけながら、着せつけること約30分。思わず記念写真。

新宿・歌舞伎町の「HOTEL PASHA」。豪華でスタイリッシュな内装、これぞラブホテルの最進化型!

東京・横田の「RESORT TOWER HOTEL LA FESTAE横田」。入り口までのナビゲーションはライター・高野玲子さん。

(2008年7月30日 anan編集部 池田美樹)