加納忠幸のワイン飲もうよ 純米料理酒?

(2011.02.01)

私はビールやワインを飲むことが多く、
日本酒を飲む機会はあまりありません。

ただ、時々妻から「料理用のお酒を買って来て」と言われ、
日本酒を買うことがあります。
そのとき買うのは純米酒。

以前、スーパーで「料理酒」と書かれたお酒を買ったら
「何でこんなものを買ってきたの」と叱られました。
原材料を見てみると「食塩」が含まれているのです。

たとえば、

こんな具合。
食塩以外にも、お酒と呼ぶには疑問に思うようなものが
いろいろ含まれていますね。

というのも酒税法上、2%前後の食塩を添加することで
飲用に使用できないとみなされ、酒税の対象外になるのだそうで、
そのためスーパーでは料理酒はお酒売場ではなく
一般の売場で売っています。

実際に飲んでみると、
こんなものを入れてどうして料理が美味しくなるのかと思えるほど
ちょっと特別の味がします。

そこで話は戻るのですが、
妻の言いつけどおり純米酒を買っていました。

先日その話を地酒に強い問屋さんの営業の方にしたところ、
「純米酒」の「料理酒」があるというのです。

サンプルをくださるということで、
このお酒を使って料理を作ってみると確かに旨い。
その上、飲んでみても普通に旨くて飲めてしまう。
旨みがあってはまってしまいそうで怖いくらいです。

そのお酒とは福島県郡山市の
「金寳自然酒醸造元」仁井田本家がつくる「旬味」
農薬・化学肥料を一切使わず栽培した自然米だけで仕込んだお酒で、
旨味(20種類の天然アミノ酸の総量)が、
一般的な日本酒と比べるとなんと約8倍。

原材料も

このように、米と米麹のみ。

高いアルコール分(17度)による「味の引き出し効果」と、
約8倍の天然アミノ酸による「味付け効果」により、
『旬味』の使用量は通常の料理酒の1/3でOKとのこと

一度使ったらほかの日本酒には戻れません。