佐藤友美の東京バカンス 落語のオトモに『東京かわら版』&『寄席演芸年鑑』

(2009.06.26)

ゴールデンウイーク過ぎから夏至の後一ヶ月くらいまでの夕方、そう、17:00~19:00すぎ、日が長くなってて暮れるのが遅いから、仕事を終えて会社を出てもまだ明るくて、「さーこれから呑みに行くか!」っていううきうきしてる時が一年で一番好きな時かもしれない。「東京は夜の七時!」「夏は夜!」ってかんじで。陽が長いのはうれしい、すごく得した気分。日中の陽射しの強さはヘキエキだけど……。

こちらは寄席の出演者の紹介ページ。なんと持参すると入場料も割引になります。お得です。

さて、こんなゴキゲンな季節に落語はいかがでしょう。お気に入りの浴衣をひっかけて聴きに行くのも実に楽しいものです(浴衣を着て入場すると割引のある寄席もあります)。終演後、感想を話し合いながらの一杯…最高です、オススメです。

そんな落語のお供に、私が編集人を務める『東京かわら版』の紹介させていただきます。落語や講談、浪曲の情報を扱う「日本で唯一の演芸専門誌」で、1974年の創刊ですから、細々と発行し続けて今年の秋には35周年を迎えます。

関東地方にお住まいの方なら、演芸情報はこれ一冊で!というくらい、演芸情報は網羅されています。月に600件ちかく(!)ある落語会、都内に5つあり、ほぼ一年中オープンしている寄席(鈴本演芸場、浅草演芸ホール、新宿末広亭、池袋演芸場、国立演芸場)の出演者、テレビやラジオでの演芸番組予定表、演芸の本とCDの発売情報、飛行機の機内放送でかかる月替わりの落語の内容まで掲載しています。いかに東京が演芸に身近に触れあえるチャンスがそこここに転がっているかがよくお分かりいただけると思います。

読み物のページは、著名人で演芸が好きな方が登場する巻頭エセーのコーナー、話題の旬の落語家さんへのインタビュー、俳優の村松利史さんやコラムニストの堀井憲一郎さんらによる人気連載も多数。ハンディサイズなので、落語ファンの方はカバンに入れて持ち歩いていただいております。落語会などで取り出して読んでいるのを見かけると、飛んでいって頬ずりしたくなるくらい、うれしいものです。

『東京かわら版』最新号6月号の表紙。演芸好きな著名人が登場するページでは氷川きよしさんが登場。
まもなく発売となる『東京かわら版』7月号。こちらでは細野晴臣さんが落語について語ってくださっています。
落語会情報欄をアップで。コンパクトにまとまっています。お気に入りの落語家さんがいつ・どこに出ているか容易に探し出せる索引も付いてます。

手前味噌で恐縮ですが、おすすめなので、ぜひ一度お手にとってみてください。ご覧になったことのない、購読をお考えの方には、見本誌としてバックナンバーを無料でお送りしています。毎月28日発行、一部420円です。

『寄席演芸年鑑』の表紙。手になじむ大きさです。
お気に入りの落語家さんのプロフィールを一発で探し出せる索引も。

もうひとつ、年に1度、増刊号『寄席演芸年鑑』というものを発行しています。これは東京の落語家をはじめ、講釈師、浪曲師、寄席色物など六百人以上のプロフィールを顔写真入りで紹介した圧巻の<寄席芸人名鑑>が掲載されたハンディタイプで使いやすい一冊。手元に置いておくと本当に便利! こちらは1,680円です。

東京かわら版
Tel. 03-3542-3610
東京都中央区築地1-9-1 井上ビルヂング4F

http://www.tokyo-kawaraban.net/