栗林知代のアイ・アム・ママ! 断乳から学んだ親子関係。おっぱいからの卒業は深いものがあります!

(2010.03.30)

3回に分けるほどにアツい思いで書かせてもらった前回までのテーマ。それでも息子以外のことが書けなかったので、今回はそれ以外のことを番外編として書かせてもらおうと思います。

まず、私のおっぱいのこと。毎日数回授乳をしていたのに急にやめたため、おっぱいがバンバンに腫れてしまい、断乳開始の初日の夜は痛くて横になれず眠れないほどでした。助産師さん曰く「断乳から約2日間(42時間)はおっぱいを絞ったりせず(自分で圧を抜くくらいなら可)そのままにしておくのが理想」だそうですが、眠ることはできないし、胸の炎症から熱まで出てきてしまったので助産師さんに来ていただきおっぱいのマッサージをしてもらいました。そうすると嘘のようにラクに。この日ぐらい横になって眠れる幸せをかみしめたことはありません。翌日には、腫れもずいぶん治まりました。断乳をするにあたって、今までのおっぱいの不調を考えると再び乳腺炎になるなど大変なことを想像していましたが、つらかったのは初日だけで私の方は思った以上にラクでした。その分、息子のダメージが強かったような気がしますが…。

桜をかたどった和菓子が今日の私のおやつ。息子がお昼寝している間に、のんびりゆっくりいただきます。甘いものが大好きな私ですが、授乳中は甘いものを食べると乳腺が詰まってしまう可能性があるため控えていました。特におっぱいの調子が悪くなってからは、脂肪分が多い洋菓子は恐ろしくて食べることができませんでした。しかし今は、洋菓子もペロリといただいています。

そしてもうひとつは母親のこと。何事でもそうかもしれませんが、出産に関しても自分の母親は、一番頼りになる存在だと思います。私も妊娠中のつわりの時期にはじまり、出産も里帰りをするほど母親には頼りっぱなしでした。しかし、この断乳に関しては全く違いました。母は断乳に大反対。夫と私がなぜ断乳を決断したのか理解して欲しい、簡単に決めたのではなく、夫と私が散々話し合って出た結論。それだけに応援をして欲しいと願う気持ちは最後まで伝わりませんでした。永遠に折り合いがつかないと思ったので母との間でこの話はタブーとなりました。この経験でわかったことは、「私が親離れしていなかった」ということ。そもそも私が母に断乳の話をしなければ大事にならなかったわけで、したとしても詳しく話さなければ良かったのです。それを私がつらいからというだけで母にベラベラと話してしまった。自分の甘えからきた結果だと痛感しました。30歳を過ぎて「親離れをする」なんて恥ずかしいですが、私と息子との間で行われた断乳は、ひとつ上の世代である私と母の関係も気づかせてくれました。今は、自分の気持ちが自分自身で整理できてから母親には話すようにしています。以前は自分の気持ちをすっきりさせるために話していたようなところがありましたから……。ちなみに後で知ったことですが、「子育てをする上で、誰と一番衝突するか?」という質問に、姑ではなく「自分の母親」と答える人はわりと多いそうです。近い存在なだけに遠慮せずに色んなことをついつい言い合ってしまう…というのが理由だそう。ちょっと……いや、かなり(?!)納得(笑)。

おっぱいを終えるまでの授乳体験では、食の大切さも改めて知ることができました。おっぱいはベビーのごはん。ベビーに良いおっぱいを出すには、ママが食事に気をつけなくてはいけません。どのような食事がいいかと言いますと、一言でいえばそれは「粗食」。ベビーによいものは、大人にもいい食事。詳しくは次回書かせていただきますね!