栗林知代のアイ・アム・ママ! はじめての食事「離乳食」。 元気に「いただきまーす」できるかな?

(2009.10.08)

床に落ちているものでも何でも口に入れてしまう我が息子。気がつけば口をもごもごさせていることが多く「何を入れた!?」と口をこじ開けようとしても嫌がるだけ。飲み込まれては困るので息子の好物のお菓子をちらつかせ息子の方から「あ~ん」と口を開かせます。この方法で今まで済ませてきましたが、1歳過ぎて成長が目覚しい息子。知恵もついてきたようでぱっと口に物を入れ、私と目が合うとバーッとお菓子の置いてある棚の所まで走り「口を開けて欲しかったらここを開けろ~」と言わんばかりにバーンと棚を叩きます。うっわ~、確信犯~(汗)。悪知恵も順調に働いているようです。

 
離乳食、はじめたのはいいけれど……。

お菓子をもらってご満悦。食欲旺盛な息子ですが、はじめからそうだったかというと違いました。離乳食をはじめたのは生後6ヶ月の頃。早い人は5ヶ月ではじめるので、はじめる時期としては普通だと思います。おかゆの上澄みからはじまり徐々に大人が食べるご飯の硬さにしていきます。野菜もあげていきますが、それもドロドロな状態からスタート。はじめはされるがまま口を開けていた息子でしたが、いつからかまったく開けなくなりました。スプーンを近づけると泣く始末。まったく進まなくなった離乳食に私はだんだん焦りだしました。

 

最近の息子の食事です。1歳9ヶ月なのでほぼ普通食。薄味で食べやすい大きさにしています。メニューは、里芋と鶏肉の煮物、ピーマンとしらすのゴマ油炒め、鮭ごはん。なるべく国産で季節の食材を使うように心がけています。(右下に写っているのは息子用にしているスプーン。私たちがあげる時に使用します。自分ではまだまだ手づかみのほうが得意。)
別の日のメニュー。肉じゃが、ほうれん草のお浸し、自然食品店で購入した「玄米胚芽ふりかけ」をふりかけたごはん。白米だけでは食べないので。基本は和食にしていますが、やはり洋食の方が美味しいよう。食いつきが違います。どちらの写真の時も、写している最中に息子がパッと手を出しつまみ食いをしていきました。あなたのご飯ですものね(笑)。

 

 
キッカケは夫の助言。

ある育児本には、成長するにつれて母乳だけじゃ足りない栄養素が出てくるなんて書いてある。うまくいかないことに焦りは募るばかりでとにかく食べさせようと必死でした。完全に周りが見えなくなってしまっている私を冷静にさせてくれたのが夫。夫はベビーの世話も家事も色々手伝ってくれますが、夫=(イコール)パパは境界線を越えられないというか、どうしても子育てについて第3者になってしまうことがあると思います。仕事をしているなどといった時間的な問題もあるだろうし、やはり出産をしていないという根本的なところもあると思います。それが嫌な時もありますが、こうやって私が冷静でいられない時は助かることも。第3者がいると物事を冷静に判断してくれるからです。落ち込む私に代わって夫が離乳食について調べてくれて「1歳まで離乳食をあげなくてもいい、という説もあるみたいだよ。息子のペースに合わせて離乳食を進めてはどうかな?」と提案してくれました。

 
焦りは禁物。

改めて息子を見るとおっぱいは大好きでゴクゴク喜んで飲む。夫と話し合い1度離乳食をやめることにしました。その代わり、積極的に大人が食事をしている風景を見せることに。私たちが食事をする時は、息子も椅子に座らせ食べなくても一緒に食卓を囲む。食事は楽しい! ということを知ってもらうところからはじめました。息子は興味があるようで私たちの食べている口もとをじっと見ています。日頃からお世話になっている助産師さんから「いずれ食べたくなって舌なめずりをするようになりますよ」というアドバイスをもらったので、その時を待ちました。

 
モットーは「のんびり子育て」

結果、息子が積極的に離乳食を食べるようになったのは生後10ヶ月の頃。食べ始めた日など具体的な出来事は忘れてしまいましたが、「もっとちょうだい!」とアピールする息子を見て夫と喜んだのを覚えています。「私たちよくやったよね~」なんてお互い労いあったりして(笑)。今の息子はというと、好きなもの以外は食べないので困ってしまうのですが、いずれバランスよく食べるようになるだろうと、あまり気にしていません。せっかちな私は先が見えない育児に不安になってしまうことがありますが、「見えないだけでその先は明るい!」と発想を転換するようにしています。