山本貴代の“女の欲望グツグツ” 『晩嬢(バンジョー)という生き方』

(2008.07.09)
こんにちは。蒸し蒸しと、熱帯みたいな暑さですね。ここのところ毎朝スコールのような雨が降ったりして、アジアだなー、なんて肌で感じております。先日は、マンションの壁にゲコを発見してびっくりしました。七夕も毎年雨なので、旧暦に戻せばいいのにって思うのですが。誰か戻しません?

さて、今日は、最近書いた本の紹介をさせてください。タイトルは、『晩嬢(バンジョー)という生き方』(プレジデント社)です。晩婚と晩産の30代以上の女性のライフスタイルを描いたものです。「コラムとデータと生声と写真とイラストで構成されていて、彼女たちの生態を知るのに役に立つのに、自分ごととして読んでも楽しめるポジティブな一冊!」と自ら宣伝してしまいました。前回ちょっとご紹介した、「女の欲望ラボ」会員の欲望もぎっしりつまっています。ぞくっ。

さて、この本では、晩婚、晩産時代に生きる30代以上の女性を、晩嬢(バンジョー)と命名しましたが、晩嬢は、女の未来を切り開く、勇敢で美しい戦士たちでもあります(いろんなものと日々戦っています)。まだまだ男女雇用均等法施行からたったの20年。ただでさえ、揺れ動く乙女の心なのに、ライフスタイルが、それだけの月日で確定するわけがないのです。だから、晩婚化や少子化を憂うことなかれ。大丈夫、みんな、日々いろいろと考えていきている、という応援メッセージでもあります。

晩嬢は、欲もあり、可処分所得もたくさんあり、スピーカー役としても適した存在。
世界一の長寿である日本女性は、いつまでも、美しく楽しく健康でいるためにといったポジティブ面の消費だけでなく、ストレスや将来不安などといった、マイナス面を解消させる消費など、さまざまなアプローチの可能性を秘めています。是非、彼女たちの実態を把握して、お仕事にお役立てください。

と、宣伝はここまでにします。どうぞ、よろしくお願いします。
それだけで終わっては、怒られてしまいそうです。というわけで、過ぎてしまった七夕ですが、数年前、七夕調査というのをやって、願望を分析したことがありまして、その結果をちょこっと、お伝え致します。渋谷と銀座で8000もの願い事を集めたのですが、女性たちに多くみられたのが「3H願望」です。なにかというと、Hは、「はな、は、はだ」の頭文字。「鼻が高くなりたい」「肌がきれいになりたい」「歯並びよくなりたい」という願いが実に多かったのです。
あと多かったのは、「40歳過ぎの玉の輿願望」です。晩嬢の願いは、ここでも強く濃く現れていたのです。この調査は、結構な忍耐労働なのですが、年に一度の天への願い事と、3つまで書けるスペースがあったことと、短冊に機密性をもたせたため、本音を集めるのには有効手段でした。

あなたはどんな願いをかきましたか? 

これは、女の欲望ラボのロゴマークです。いろんなことを、グツグツ研究しています。
イラスト/ちば えん

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「晩嬢という生き方」では晩婚と晩産時代に生きる女性たちの実態をじっくり描いています。

渋谷での七夕調査風景です。