根本貴弘のどうニモ靴好きなもので ニューバランスでトリップ!!

(2008.07.01)
 突然ですが心理テストです。
 皆さま想像してみてください。

 

 

Q.
 旅行の計画を立て始めるこのシーズン。
 今年の夏は頑張った自分へのご褒美ということであなたは一人旅に出かけることにしました。
 行き先を決め、観光ルートを考え、荷物を決め、服を決めて、ようやくあなたは旅に履いていく靴選びをしています。色々悩みましたが今回は荷物がかさばるので一足だけ持っていくことにしました。
 さてあなたはどの一足を選びましたか?

 

 

 想像しましたか?
 そう! その一足とはあなたが最も信頼を置いている一足なのです。

 ……。

 え? ビーチに行くからサンダルですか!?
 え? 捨てて帰ること前提なのでもう処分寸前の靴ですか!?
 いやいやそんな悲しいこと言わないで下さいな。快適な靴を選ぶことは旅をよりいっそう楽しむ上で欠かすことの出来ないファクターなのですから。

 そこで、今回私がおすすめする旅靴は、ニューバランス!

 履き比べてみるとよくわかりますがニューバランスの靴は、履き心地が圧倒的に素晴らしいのです。自分の足にフィットし、歩行は軽快。更に長時間履いていても疲れにくい。しかしそれは私が言うまでもなくニューバランスの靴が「ロールスロイス」や「F1マシン」に例えられたり、ラルフ・ローレン氏がM1300を履き「雲の上を走っているようだ」と絶賛したりと既に100年以上の歴史の中で証明されているのです。

 「履いた人に新しい(new)、バランス(balance)感覚をもたらす」という意味が込められたブランド名。
 その名の通り、最先端のテクノロジーを駆使した靴作りやスポーツシューズメーカーとして世界で始めてウィズ(足囲)によってサイズを選べる靴作りなど様々なイノベーションを生んできたニューバランス。その靴作りへの姿勢は、1906年に矯正靴メーカーとして創業した頃から変りません。広告に莫大な金額を使うよりも、私たち一人一人の足に完璧にフィットした靴を作るためにより高度なテクノロジーの実現を目指し研究開発が行われている。一度履いたらそんなニューバランスの靴に愛情を感じずにはいられません。

 そんなおすすめのニューバランスですが、私はこのM2001M1400を愛用しています。

 M2001は言わずと知れた最高のテクノロジーを詰め込んだニューバランスのフラグシップモデル。
http://www.newbalance.co.jp/products/detail.php?M1400
M1400はM1300の後継モデルとして80年代後半に開発されていたのですが、当時の技術では生産が不可能であったため、一時お蔵入りしていたモデル。
 ところで、ニューバランスのM1300の後継モデルはM1500からM1400、そしてM1600、M1700、M2000、M2001という順番で発売されています。これはM1400が1994年に開発当時のままの形で本生産されたのですが、既に1989年にM1500が発売されたためM1400とM1500の順番が入れ替わったのです。

 さてさて豆知識が長くなりましたが、肝心の履き心地はと言いますと、M1400で重量から解放されたかのような軽快な歩行を得て、M2001ではさらに地面を捉えながら歩け快適さに安定感が増した感じです。機能が向上するたびにますます空中を歩くような感覚へと近づくかと思いきや地面を捉えながら軽快に一歩一歩踏み出していくその感覚は、重力さえも心地よく、まさに「地○に生まれて良かったー!」と言いたくなるような歩くことへの楽しみがあります。

 ちなみに上記の(私が勝手につくった)心理テストの結果、私はニューバランスのM2001を選びました。
 昨年、私が北京、西安、延安、上海と約1万kmを旅した際にも履いていたのですが、とにかく歩くことに関する悩みを抱くことはありませんでした。また治安があまりよくない地域に行った際に感じたのですが、いざという時に走り出せるコンディションでいられる靴というのは見知らぬ土地を旅する上でこの上ない安心感を与えてくれます。

 ということで、私は今年の夏の旅にもニューバランスを履いて行く予定です。皆さまも旅の計画には安心快適の靴のご用意をお忘れなく。
 履き心地もさることながら、古き良き時代のアメリカの学生を彷彿とさせるデザインから未来的なデザインまでと、ファッション性の高さも兼ね備えたニューバランスなら旅先できっと重宝しますよ。

 

【今週の豆知識】
ウィズ(足囲)…親指の付け根と小指の付け根をとりまく、まわりの寸法。D(ディー),E(イー),EE(ツーイー)…と表記され、ウィズは大きくなる。日本人の一般的なウィズはEE。ちなみに同じEEでも、足の甲が高いか薄いかによって横幅は異なります。

column_080701_2_ph1

M2001。ウィズD。Made in U.S.A。生産基地がアジアへ移る今日。伝統的な職人の技を受け継いだMade in U.S.Aは貴重です。

M1400。ウィズD。Made in U.S.A。

横顔。下M2001。上M1400。遠近法で大きさがかなり違って見えますがどちらも同じくらいのサイズです。

靴底。左M2001。右M1400。M2001はマシーンのようです。

北京。基本的に広過ぎです。

西安。基本的に人多過ぎです。