一瀬恵のパンクなドイツ プチ・ワイルド!ユニークな健康法
ドイツでヘルシーに女磨き 〜その2〜

(2008.08.26)
ドイツでBarfusspfad (バーフースファード) を体験してきた。

Barfusspfadとは「裸足で歩く小道」という意味をもち、様々な自然素材、例えば、泥、砂利、小石、芝生、丸太、川・・・・などから出来た小道を裸足で歩くことを指す。
ドイツでは、有酸素運動、リラクゼーション、自然への関心などを高めるレジャー感覚の健康法と見なされており、密かな人気を博している。

私は、フランクフルトから程近いBad Sobernheim (バード ゾーバーハイム)という場所にある、Barfusspfadを訪れた。

入り口付近では子供から大人まで裸足になって楽しそうに準備しており、人気の高さを物語っていた。

小道は3.5kmの造られたコースになっており、最初に泥水の中を歩く。

この泥水はひんやりと冷たく、足を中に入れると一瞬にして目が覚めるよう。泥水のねっとりした感覚と冷たさのコンビネーションが、疲れた足をリフレッシュし、気分爽快♪
中には砂が混じっているため、やや重い泥水の中を足を高く上げて歩く。とても良い運動になりそうだ。

泥水を出ると芝生の上を歩く。乾いた芝生がチクチクして、くすぐったい。

すると次は小石の道だ。
先ほどの泥水でひんやりと冷え、さらに芝生で感覚が繊細になった足の裏を、今度は足つぼマッサージのように小石が足の裏の全体を深く刺激する。痛くて歩けない!

何とかクリアして前進すると、丸太の道、砂利の道、大きな石の道・・・などが現れ、その度に新しい刺激と感覚を味わう。すると次に川の中を歩く小道が出現した。

川をロープ伝いに横断するのだが、力強い水の流れと水圧、そして耳から入る川の流れの大きな音のせいで、全身が自然の中に放り出されたような気分だ。そして川底にある大小さまざまな石や泥などが複雑に足を刺激し、異次元に入り込んでアドベンチャーを体験しているようだった。

このように多様な自然素材の上を直接歩き、そして自然のエネルギーを足から体内に取り入れることにより、身体が活性化し、循環も良くなったのだろうか、Barfuspfad後は、身体も気分もすっきり爽快で、とてもフレッシュになった感じだった。

また緑多い大自然の中を裸足で歩くことにより、発想がとてもクリエイティブになり、「動物としてのカン」とでも言おうか、野生の本能のようなものも戻り、感覚が鋭くなった気がした。

エステなどとは違うけれど、時にはこのような自然に触れるプチワイルドな健康法で女を磨くのも楽しいかも、と思った瞬間だった。

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Barfusspfadのコースの説明とマップ。入場料大人3ユーロで3.5キロの長さの小道。

緑に囲まれ森林浴を満喫しながら歩ける、砂が入った泥水の道。

小石が敷き詰められた道の上を歩く、ドイツの子供グループ。

丸太のような木の上を歩く道。

川の中を歩く道。この敷地と隣接ホテルなどを所有するボランツ氏が案内してくれた。