仲原かおるのスローキャリアのすすめ ハンガリー大使館で絵本『ブルンミとアンニパンニ』読み聞かせ&建国記念パーティ。

(2010.07.15)

ハンガリーってどんなところ?

ハンガリー共和国は、 “東ヨーロッパ” アジアにルーツを持つマジャル人によって治められる、中央ヨーロッパの 国。西に オーストリア、スロベニア、北に “スロバキア、東にウクライナ、 クロアチアなど多数の国に囲まれています。ハンガリーの国土はハンガリー大平原と言われる広大な平原を中心としており、古来より様々な民族が侵入し、定着してきたそうです。ハンガリーと言えば思い浮かぶのが、ドナウ川と温泉。ワインとフォアグラも有名です。ハンガリー語(マジャル語)は、ウラル・アルタイ系の言語で、ヨーロッパでは非常に珍しいアジアにルーツを持つ言語。
 

ハンガリーの温泉文化は、古代ローマ帝国時代・オスマントルコ帝国との150年戦争時代、19世紀末から20世紀初頭のオーストリア・ハンガリー二重帝国時代と現在、合計四回にわたって大きな発展を遂げました。写真はゲッレート温泉。
セーチェーニー温泉。1937年にブタペストは国際治療温泉地に認定されています。


今回はハンガリー大使館のパーティールームで行われた建国記念会にご招待頂きました。「日本在住のハンガリー人家族の皆さんが年に一度集まって親睦を深めるし、子供達も沢山来ますから、そこで読み聞かせ会をしましょう!」というなんとも楽しそうなお誘い☆家族みんなで参加してきました。
 

ハンガリー共和国 基礎情報

国名:ハンガリー共和国、正式名称はハンガリー語で Magyar Köztársaság(マジャル・クスタールシャシャーグ)。
首都:プダペスト 
人口: 999万人
言語: ハンガリー語(マジャル語)
通貨:1フォリント=約0.39407円(2010年6月現在)
トリビア:ビタミンC、ボールペン、ヘリコプター、コンピューター言語、ホログラフ、マッチ、(服の)ボタン、ルービック・キューブなどの発明・発見はすべてハンガリー人って知ってました!?
大使館HP:http://www.mfa.gov.hu/kulkepviselet/JP/jp/

 

美しいドナウ河の夜景。
英雄広場。


 

マレーク・ヴェロニカ作 童話『Boribon Es Annipanni』をハンガリー語で読み聞かせ。
Boribon Es Annipanni

今回読み聞かせ頂いた『ブルンミとアンニパンニ』(Boribon Es Annipanni)シリーズの作者マレーク・ヴェロニカMare’k Marék Veronikaはとても有名な絵本作家で日本でも大人気。彼女のHPは日本語ページもあります! 70歳を超えているという作者。日本に来日しないかしら? 会いたいな!! ハンガリー語の読み聞かせを担当してくれたヴィクトーリア・ナジュヴァーティーさんは、二人のお子さんを持つ主婦。今回インタビューに答えてくれた副領事のガーボル・シェプレーニさんの奥様です。

 

マレーク・ヴェロニカの作品はドイツ語、英語、スペイン語、ポーランド語、ルーマニア語、セルビア語、韓国語、日本語で出版されています。特に日本では21もの本が出版されています。
ハンガリー大使館パーティーでの読み聞かせ写。豪華な食事のあと、ソファーセットで絵本の読み聞かせをして頂きました。


あらすじ アンニパンニはテディーベアのボリボンと猫と一緒に住んでいる女の子。シリーズになていて、毎回、一緒にハイキングに行ったり、お誕生会を開いたり、病気になったボリボンをアンニパンニが看病したりします。教育的な内容で、子供達が色や数に親しめるような物語になっています。

 
パーティー当日は0歳から13歳くらいまでの両親共にハンガリー人で日本在住の子、両親のどちらかがハンガリー人の子が会場には20人くらい来ていて(というか、100%日本人の子供は家の子だけだったような気が……)ワイワイ盛り上がってました。ソファーやテーブルもいくつかあるお部屋にはそれぞれ用意されているのですが、基本的に立食パーティー。バトラーさんが入れ替わり立ち代り色んな料理やワインのおかわりを運んできてくれます。でも、子供達が静かだったのは、最初の国歌斉唱と大使のご挨拶の時くらい?!大使館シェフによるお料理がビッフェ方式で並べられているお部屋から、歓談用の数部屋まで子供達はくまなく走り回ったり、テーブルの下にもぐってかくれんぼしたり。そんな子供達を横目に大人達はワインを飲みながら立ち話をしたり、久々の旧友との再会を楽しんでいる様子でした。

読み聞かせをしてくれたヴィクトーリア・ナジュヴァーティーさんは、すらりとした長身の美女にして教師の資格を持ちブダペスト・ビジネス・スクールを卒業した才女です。

初めてのハンガリー料理! 赤い色味に反して全然辛くない!

今回はデザートだけではなくて、お食事をフルコースで頂きました! しかもハンガリー・ワイン付き!! ハンガリーといえばパプリカが有名ですが赤い色味に反して全然辛くない! 初ハンガリー料理でしたが、スープもサラダもメインもデザートも全部本当においしかった! 大使館お抱えシェフの腕前はさすがですね。料理については次の機会にたっぷり書きたいと思います。

ずらっとならんだ食べ物。どれを食べるか迷うー!!って結局全品制覇しました☆

この記事を読んだ独身日本人女性が皆、婚活旅行でハンガリーに旅立っちゃったらどうしよう?!

ハンガリー大使館の副領事のシェプレーニ・ガーボルさんとハンガリー政府観光局の局長であるバーリン・レイ コーシャさんに男性からみたハンガリーの子育てについて聞いてみました。

 

ガボーアさん:In Hungary, family dinner is a legitimate excuse not to attend a business dinner.
ハンガリーでは家族との夕食は、接待ディナーを断る正当な理由として通用します。日本だとありえないかもしれませんが・・・。「家族と夕食をとりたいから、今日は無理」と言えば、上司や相手はそれを受け入れざるを得ません。

 

日本では家族との休日を犠牲にして接待ゴルフに行くと言うのに・・・・。と言ったら、「あまりそれが続くと妻から離婚を言い渡されます」とコーシャさん。子供が家庭で休日だらだらしている父親にまとわりつくと、日本の母親たちが、「お父さんは疲れているから休ませてあげて」というのも、信じられないそうです。「父親たるもの家庭で子供の相手をして当然だから」という事らしい。

民族衣装を身に纏ったハンガリーの女の子。童話の世界から飛び出してきたみたい!

豪華な中にも、とてもリラックスした雰囲気で、走り回る子供達がほほえましく、家族みんなで楽しめるパーティーしでした。「ああ、子供達はこうやってパーティーなれしていくのだなあ……」と感心しました。読み聞かせも絵本の挿絵が予想以上にかわいくてテーブル一面に並べられた沢山の絵本を眺めているだけでも楽しめました。家族揃って夕食をとることにそこまで拘っている日本人はいないと思い、ハンガリー男性というよりもハンガリー社会全体の家庭重視の感覚には驚きました。

 

『世界の絵本読み聞かせ会 World Reads for Children Project』で大使に質問してくれるキッズ募集中!

いつも小規模な会を大使公邸などで行ってきた『世界の絵本読み聞かせ会』ですが、8月末に幕張メッセで3万人来場予定という『Kids Create 2010』で各国大使や外資系企業、インターナショナル・スクールをお招きして無料の大規模読み聞かせ会を行える事になりました。3日間2時間毎に違う団体が読み聞かせや国紹介、伝統芸能の紹介、語学教材を使ったサンプルレッスン、などを行います。各国外交官や企業担当者に英語で質問したり自己紹介してくれるお子様を募集しています。詳細応募は『世界の絵本読み聞かせ会 World Reads for Children Project』ホームページよりお願いします。読み聞かせのブース以外にも、その他の子供関連企業も多く出展しますし、ランボルギーニの展示やフードコート、休憩室もあり、家族で色んなブースを巡って一日楽しめます。