仲原かおるのスローキャリアのすすめ 久保田カヨ子の『くぼたのうけん』自由が丘の幼児教室を体験してきました! パート1

(2009.07.06)
『金スマ』にも登場して話題の『くぼたのうけん』。

『くぼたのうけん』ってご存知ですか?金スマやエチカの鏡などでも取り上げられた話題の幼児教室です。大脳連合野研究の第一人者として知られる久保田 競 京都大学名誉教授の脳研究を元に夫人の久保田カヨ子さんが実践したという幼児教育法を教えてくれるそうで、0歳から3歳までのクラスがあります。

仕事も大事だけど、人生の今の時期は子育て最優先だね!という事でスローキャリアという生き方を選択した私。「我が子にできる限り最高の教育を与えたい」「話題の教育法やお教室を覗いてみたい」というのは古今東西、今も昔も変わらない全ての親の願いではないでしょうか? という事で、今回は、ママ達の間で噂の幼児教室に体験入学してきました。

本文の最後に久保田競 京都大学名誉教授とカヨ子夫人の共著『幼児の育脳教育』の読者プレゼントもあります。

子供を保育士に預けてしまう保育園と違って『くぼたのうけん』は保護者と子供が一緒になって先生と遊ぶ中で脳を鍛える訓練が行われるという事で、私も夫と子供と一緒に参加しました。

自由が丘の駅からホンの数分。おしゃれなカフェやショップの立ち並ぶ通りを抜けた遊歩道に面した場所の一角。真新しいビルの1階に「くぼたのうけん」はあります。

教室で普段から親御さんや子供達を教え、久保田先生の下で20年以上も幼児教育に関わっているという小関先生に直接ご指導頂き、お話を伺いました。

教室はガラス張りで明るくクッション床で広々としているので子供は嬉しそうに駆け回ります。

実際に行われるカリキュラムは様々ありますが、子供に合わせたものを小関先生と一緒にトレーニングしてみました。

 

 

赤いテープにそってまっすぐ歩く。

まずは教室の床に張られた赤いテープにそってまっすぐ歩く練習。

小関先生がお手本を示しながら、我が子の動きを解説してくれます。

「歩き方一つをとっても子供の個性、癖が出るものですよ。それに気づく事が大切。ほら、右足がすばやくまっすぐ出るけど、左がゆっくりとか。こうやってちょっと抑えてみて。後ろから一緒に歩くと子供もコツが分かるようになりますよ」

最近歩けるようになった我が子は、「歩く」という動き自体がとても楽しいようで、ほっとくと、いつまででも歩いていそうなくらい。何かと怠けたい大人と違って子供は好奇心のままに歩み続けたいのですね。

 

 

ボールを床に転がして、袋にしまう。

次に様々な色や大きさのボールを床に転がしてそれを元の袋に入れる遊びをしました。ボールを掴むという動作、そして所定の場所まで持って行く、さらに掴んだボールを放し袋の中に入れるという動作ができるかどうかをみます。

「まず親がお手本を見せましょう!」という事で、私も夫もボールを追いかけ袋にいれます。

「あ、黄色いボールはすぐそこだよー」と、ついつい教えたくなってしまうのが親心ですが、「ボールがどこにあるか教えないで下さい。子供に捜させて」と小関先生からの注意が。子供の「周囲を見渡して自分で探して見つける」という行為を邪魔しちゃいけないんですね。子供は楽しそうにボールを拾ってきては先生の持っている袋の中に入れていきます。あっという間に教室一面にばら撒いたボールを元の袋に入れてしまいました。こんなにお片づけが上手だったとは! お家では普段散らかしっぱなしのおもちゃ。まだまだ小さいから片付けられないのかと思っていたのですが、ゲーム感覚で床一面にばら撒かれたボールを次々と袋の中へ入れていく我が子の素早さに、私と夫はびっくりでした。その調子で今度からお家でも片付け頑張ってもらおう!

(後日談ですが、この訓練をした翌日から、子供は家でゴミをゴミ箱へ持っていって入れるようになりました。お教室での訓練の成果なのか??!?!)

ボールを床に転がしてそれを元の袋に入れる。
指導&お話してくださった小関先生。

 

小さなモノを指先を使ってつまめる?

そして、木でできた輪を棒に通す練習。ちいさなモノを指で掴む練習。指を動かす事は脳にとっても大事なのだそうです。それ以外にも様々な訓練になるそうです。

 

ハイハイや高ばいできる?

今度は板でちょっとした坂を作って高ばいの練習。足の鍛錬をし、転んでも手を前について頭を打たない練習にもなるそうです。最近ではハイハイなしですぐに立ち上がり歩き始める赤ちゃんもいたり、転んでも手をつけない子供がいて、大きな事故の元になるという事でした。「這えば立て、立てば歩めの親心」というけど、這う事を飛ばして歩き出すと視界の訓練や筋力その他様々な問題があるそうなので、「くぼた」ではしっかり、ハイハイや高ばいの訓練をするのだそうです。

ハイハイしたり、歩く時の姿勢、ボールを拾う時にしゃがんだ姿勢、おもちゃのつまみ方、高ばいの時の足の指、ひとつひとつに対して小関先生が細かく説明をしてくれます。先生の解説付きで子供の動きを見ていると、普段子供と接している時には何気なく見ていた足の出し方や、転び方、座り方、細かい事全てにそれぞれに意味があるんだと思えて、いつもの何倍も注意深く我が子の動きを観察してしまいます。

子供が生まれた時、もちろん嬉しかったけれど、その一方で、ひとりの人間の命を預かって、一人前の人間に育て上げるように神様から任命された気がして、その重責に押しつぶされそうな気分になったものでした。

ただ世話をしているのではなくて生活の全てが赤ちゃんにとっては初めてで、生きるすべを学んでいるんだと思うと、どれひとつおろそかにしてはいけない気がしました。

最近は赤ちゃんにもなれてきて、普段はただただ子供と一緒にいて、泣いたらあやしてやり、笑うと一緒に笑う、それだけで楽しいので、教育という観念は薄れていたのですが、お教室にいると気分を新にさせられます。

先生の説明を聞いていると普段私達が何気なくしている動作には脳と体の様々なコーディネーションが必要だとわかります。赤ちゃんは、さっきできなかった事がお手本をちょっと見せただけで、もうできる。一回目より二回目、昨日より今日、もっと上手にできる! 教えていない事が突然できたりする。いつの間にそんな事真似していたの? とびっくりするし、進歩がはっきりわかって、見ていてとても楽しい。何より、何かできた時の我が子の嬉しそうな顔が嬉しい! ボールを投げて得意げに遊んでいる姿に愛おしさ100倍です。子供も「ハイ自由に遊んで」と、ただ、ほっとかれるのではなく、親も一緒にゲームしてくれると楽しいみたい。無理に何かをさせようとせずに子供が飽きるまで、じっくり付き合ってあげられる時間を取りたい。だって、その為にスローキャリアになったんだもの。

次回パート2では小関先生へのインタビューや0歳児クラスの父母へのインタビュー等をお届けします。お楽しみにー☆