Pray for JAPAN–観測史上最大規模といわれる震災に見舞われた日本に、世界中から祈りのメッセージが続々と届いています。今、「日本」は世界からもっとも注目を集めている国のひとつかもしれません。

ちょうど時期を同じくして、海外で日本発の現代ファッション展が相次いで開催されているのをご存じでしょうか。２月初旬まではロンドン、３月ミュンヘンで開催中の『フューチャー・ビューティー　日本ファッションの３０年』。４月まで約６か月間、ニューヨークのファッション工科大で開催される 『ジャパンファッション・ナウ』。７月10日までロンドンのビクトリア＆アルバート美術館で開催中の「ヨウジヤマモト展」…。

パリ・コレクションでもルイ・ヴィトンやジバンシィが日本の文化やスタイルをヒントにするなど、JAPAN FASHIONは世界に誇れる日本文化「クールジャパン」のひとつとして、大きな流れとなっています。

今こそ、その世界に誇る日本文化「クールジャパン」を見つめ直すタイミングかもしれません。　海外のファッションシーンに大きな影響を与えた日本独自の素材や色、かたち、そしてそれらの根底にあるより深い概念や抽象性、多義性はどこから生まれて来たのか。JAPAN FASHIONがこれからどう構築されていくのか、世界の中で日本のファッションを考えたとき、コアとなるものは何なのか、生活文化全体の流れから捉える必要があるのではないでしょうか。

ａｍｕでは、「これからのJAPAN FSHION」と題して、2011年4月7日より全５回にわたり、日本の文化全体の流れから「ファッション」のあり方を探るイベントを開催します。

ファッションの現場で根底を支える「裏方」第一人者たちが、その方法論や戦略を初めて公開。いわゆる”モード”としてだけでなく、日本のファッション史、現場での実践、社会の中での影響力、目利き、流行をつくる仕組み…といったハードとソフト両面から、かつて語られることのなかったJAPAN FASHIONのエッセンスを伝授します。

JAPAN FASHIONの光と影、かつて語られることのなかったエッセンスを裏方たちのクリエーションから学ぶ、プロフェッショナル志向の講座が始まります。