北原徹のバカ買い! Smells Like Teen Spirit - 45 - 古着の白いシャツ。

(2010.02.18)

本当は、プロ、もしくは職人レベルの達人、アマチュアの最高峰がいるにもかかわらず、やったこともない奴が“オレでもできるかもしれない!?”と色めきたつ競技が存在するのである。

この時期、街に突如として増えてくるのが、俄かカーリングマニアである。

カーラー? と呼ぼうか。いや、それではカールしている人である。カーリンガー? ちょいとJリーガーっぽい音の響きである。では端折って“カーリンくん”、“カーリンちゃん”はどうだ”!? ってどうだと独り原稿用紙に向かって叫んでみても、口びる寒しなのである。

まあ、仮に“カーリン”としておこう。

このオリンピック競技がテレビに映るたび、街では“オレ、次のオリンピック目指してカーリンになる!” と豪語する、アスリートに対して、とんでもなく失礼な奴を多く目にすることができる。

急に、家から漬け物石を持ってきて(ってある家のほうが少ない。だけど、最近は、妙なデザインで取手がついて、カーリングのストーンに見えるのも売っているよね?)俄かカーリン登場である。

はたまた、テーブルにある丸い灰皿を二個手にし、片方をテーブルに置き、もう一方をテーブルの上を滑らせて、カーリングともビリヤードとも言えない“でかいおはじき”をして悦に浸っている奴もいる。

が、考えてみて欲しい。まがりなりにもオリンピックである。

流した汗。血の滲む努力。ストイックな毎日。試合に向けて高めるモチベーション。

申し訳ないが、漬け物石や丸い灰皿で、勝手にカーリンしている奴がなれるはずもないし、そういうやつは、三日もすると“オレ、ボブスレー……”。

言ってろ!! なのである。

もちろん、カーリングのあの風情に、オレでも“できるかも!? と思わせる“力”はあるだろう。だけれど、やったこともないオレが高らかに声を上げても、何の説得力もないだが、できない、のである。

カーリングの持つ印象。ストイック。一見誰でもできそう。微妙にエレガント。

ぼくの安い頭、デフレな脳は”白いシャツ”みたい、と勝手に妄想してしまう。

先日、ソニア・パークさんのお店“MEN’S SHOP (BY ARTS & SCIENCE )”で白いシャツを買った。古着なのだけれど、何かこう、気分がいいのである。

白いシャツは誰もが持っているし、“白”という、どんな色とも合う印象があって、ファッション誌でも、白いシャツの着回し法とか言って万能選手のように思われがちであるが、Yシャツではなく、白いシャツとして考えると、おしゃれに着る、おしゃれに見せることは以外とスキルが必要な気がするのは、ぼくだけなのだろうか。

昨日は仲良し3人組で麻布十番の『あん梅』へ。ひもの屋さんなんですが、
とってもハイレベルな和食をいただきました。また行こう。ちょっと高いけど。
火は銀座・金春通りのそばの名店『よし田』へ。池波正太郎先生が愛したお店。白子ポン酢、白魚卵とじ、茄子しぎなどいただきました。
月は恵比寿の『亀戸ホルモン』へ。塩ホルモン、シマコロ、おいしかったです。ナムルがおいしくて。キムチと和えるとさらにウマさ倍増。北原オリジナルメニュー(?)
そして先週の金曜日は、男3人仲良く武蔵小山のカラオケへ。その後、カレー、ハムカツ、ラーメンとなんでもありのお店へ。スーパーアメージングな空間で……武蔵小山は侮れない!!