Information 日本の「だし」に注目!
乾しいたけメニューフェア。
(2013.11.28)
こんにちは! はじめまして。
だしソムリエ協会代表のMAKI(鵜飼真妃)と申します。だしソムリエって何? と思った方! それは「だし」の知識を知り、お料理に生かすことができる「だしの専門家」のこと。私はその「だしの専門家」である「だしソムリエ」を育成しています。
ではそもそも、「だし」ってなんでしょう…?
昆布だし? かつおだし? 煮干しだし?
……はい、どれも正解です! 皆さん、そういった、日本古来の「乾物だし」だけを「だし」だと思っていませんか?
実は「だし」ってそれだけではないんです。上記のだしは、いわば独立してとる「だし」=意識してとる「だし」なのです。その反対にあるのが「無意識にとれているだし」です。
なんですかそれ? と思うかもしれませんね。
実は、皆さんは意外なところでだしと密接に関わって生活しています。例えばお鍋。色んな野菜や肉類を煮込みますよね? そこには素材から出る“うまみ”が出ています。この残ったスープに醤油や塩を入れて味付けをしてお雑炊にしたりうどんを入れたりすると、とてもおいしい!そう、これも「だし」マジックなのです。
このように通常の「だし」のほかに、素材から出る「うまみ」と「調味料」が組み合わさると和食だけでなく様々なお料理とのマリアージュが無限大に広がります。独立してとった「だし」をジュレ状にして下処理したフルーツトマトと合わせればワインと合うオシャレなおつまみに変身しますね!
乾しいたけの新しい魅力を伝えるメニューコース。
では、そろそろ本題に入りましょう。本題とは……日本古来の乾物の一つである「乾(ほし)しいたけ」です。現在では、かなり使う機会が少なくマイナーなものかもしれません。
日本で乾しいたけがいつ頃から食べ始められたかは、諸説あるのですが千年を超える長い歴史があります。諸説の一つには弘法大師(774~835)が唐(中国)から帰国後、乾しいたけの食習慣を伝えたとも言われています。
今回「日本産原木乾しいたけをすすめる会」とのご縁がつながり(こちらの会では、日本産の原木を使って育成をした乾しいたけを広めるために活動されています)お話を聞くと、日本産の乾しいたけの需要供給共に危機的状況が……まさに待ったなし!
聞くほどに危機感を抱き、私としてはなんとか力になりたい! と思い「生産者と飲食店をつなぐ」が目的の一つであるだしソムリエ協会では、この秋10/1~12/21まで、都内の料亭『日本橋ゆかり』にて、乾しいたけの新しい魅力を伝えるメニューコースを提案いたしました。
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そのメニューは、粉末にした乾しいたけをプロの味付けでソースにしたものや、乾しいたけのはさみ揚げ、オレンジピールならぬ「乾しいたけピール」など、野永料理長の斬新なアイディアが満載のメニューが目白押しです。
この「乾しいたけ」、水で戻したり手間がかかるため、生しいたけと比べかなり食卓の登場機会は少ないものの生のものと比べるとうまみが約10倍あるのです。栄養価も高いのにカロリーは低く、特に女性の皆さんは美容食としてもとてもオススメの食材です。
戻し汁はだしとして楽しめるほか、しいたけそのものを食べるのも楽しみ。一石二鳥な食材です。
水に戻す時間がない……という方は、乾しいたけを細かく砕いて水で戻すと、5分もすればけっこう芯に近いところまで戻ります。あとは火にかけて内側も自然に戻せば成功! です。
秋はきのこやしいたけの季節。この時期旬でもある乾しいたけもぜひ取り入れてみませんか?
まだまだ料理するのは……という方はぜひ、まずは『日本橋ゆかり』でプロのお料理を食べて、その魅力を確認してみませんか? 12/21(土)まで開催していますので、よかったらぜひ、足をお運びください!
国産原木乾しいたけを使用した乾しいたけメニューフェア
日時:開催中~12月21日(土)
※各日限定数に達し次第終了
場所:日本橋ゆかり(東京都中央区日本橋3-2-14)
提供時間:11:30~14:00 ※要予約
電話予約の際に「乾しいたけメニュー」とお伝えください。
ホームページ:http://www.nihonbashi-yukari.com/
※その日の仕入れにより食材が変更する場合があります。