サルサ娘どれみ♪の キューバ大好き 世界中で愛されるサルサ。

(2009.04.07)

こんにちは!今日も元気なラテン・パーカッショニスト、どれみ♪です。先週も、サルサを踊ってきました。

私にとってのサルサは、ブラジル人にとってのリオのカーニバルと同じ!つまり、踊るために働いて、働くために踊っているわけです。サルサ好きな人たちは、みなさん元気です。悪い人はいません。もしかしたら、仮面をかぶった人が中にはいるかもしれませんが、手に手を取り合って踊っている間は、みなさん気のいい人たちです。自然と笑顔がこぼれる、元気とパワーの源「サルサ」について、このコラムで少しずつ紹介していこうと思います。

サルサというのは、すごく大ざっぱにいうと、ラテンのダンス音楽です。細かいことは後にして、(……と、こういうラテン的な性格も、わたしがサルサ娘と呼ばれる由縁なのですが……) まずは、サルサがどれくらい熱い文化かということをご案内します。

野球にWBCがあるように、サルサにもWorld Salsa Championshipという世界大会があります。G8ならぬ、Salsa7が中心となり、多くの国際的なサルサコングレスが行われています。2008年のタイトルを挙げただけでも、ソルトレイク、チューリッヒ、バルセロナ、ウェリントン、ハワイ、スカンジナビア、マイアミ、パリ、ドバイ、モロッコ、ベネズエラ、シンガポール、ルーマニア、メキシコ、インド、韓国、黒海…(後略)

日本国内でも、盛り上がっています。例えば都内では、10数年前は六本木にしかなかったサルサクラブが、徐々に浅草、日暮里、横浜、北松戸、立川、郊外のホームタウンにまで、広まりました。出張先の札幌で踊ってきたなんていう話は珍しくないし、サルサの島(イスラ デ サルサ)が博多湾に浮かんでいるほどです。

映画『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』の流行、そして帰宅途中に、あるいは親子二代で、と気軽に踊れるようになってきて、年々サルサファンは拡大し続けています。サルサにはまる、略して「サルハマ」という言葉が存在すること自体、サルサが現代日本の一大現象である証かもしれません。

百聞は一見にしかず、ぜひ一度サルサクラブに足を運んでみてください。インターネット上にも、サルサの情報は溢れています。

さて、近頃では踊りのスタイルも多様化してきましたが、一般的に日本のサルサクラブでは、DJのかける曲にあわせて、ペアになってサルサを踊ります。

ペアで踊る、ここがサルサのいいところですね。初対面でも踊ります。スタイルや流派が違っても踊ります。その場に居合わせた人同士、声をかけて踊りに誘います。初めてサルサを見る人がよくおっしゃいます。あんまり息があっているので、お付き合いしているのかと思いました、って。

3分間の恋人、とはよく言ったものですね。ある一定のマナーの上での話しですが、男性は女性を優しくリードし、女性は男性に主導権をすべて任せます。踊ると決めたら、お互いパートナーを信頼する。一曲を踊る間は運命共同体となるのです。

あくまで一曲を踊る間だけの刹那なやり取りですが、サルサの3分間は素敵な社交場です。その時間、その空間は、他に代えられない熱いコミュニケーションが可能になります。口下手な人でも、不器用な人でも、一緒に踊ると伝わってくるものがあります。プライドの高い人でも、一見クールな人からも、リードの為につないだ手から伝わってくるものがあります。サルサから始まる恋「サル恋」、あると思います。

その恋が実るかどうかはさておき、サルサに人と人を引きつける力があるのは確かです。音楽を楽しみながら体を動かす快感を共有できることに加えて、人の手を通して伝わってくる、温かいものに触れる。非日常的な空間で、誰かの笑顔がまた次の人を笑顔にする連鎖が生まれる。心地よい波動に酔いながら、もっと大きな幸せなエネルギーの波に巻き込まれていく。これが、かかった人を離さないサルサの魔法。

この魔法のコミュニケーションは、きっと人類に共通する普遍的なものなのでしょう。現代の地球に必要な、とても大切なものに気づかせてくれるのです。だから、きっとサルサが世界中で愛され、広まっているのだと思います。

このコラム「サルサ娘どれみ♪のキューバ大好き」では、教則DVDでは教われないサルサの魅力を、ご紹介していこうと思います。次回もお楽しみに。

老若男女、国籍問わず、手に手を取り合ってサルサを踊ります。スキンヘッドの男性は、Salsa7の一人 Willie Torres氏です。
DJタイムもいいけれど、生演奏で踊るのがサルサの醍醐味。アメリカ、フィラデルフィアのナイトクラブは、毎晩サルサを踊る人で賑わいます。
サルサが盛んなアメリカ東海岸フィラデルフィアでは、一流ホテルの宴会場でも、大規模なサルサパーティーが開かれます。この日も、3000人を超えるサルサファンが集まりました。後ろのほうでは、待ちきれずに踊り始める人々も。
とっても照れ屋さんの彼女、始めてサルサを踊っています。どれみ♪の初心者キラーっぷりは、海を越えても炸裂し、またサルハマを一人増やしてしまいました。