菊田純子の“ナチュリッチ” 胃もたれしない!? 極上フレンチ『エディション コウジ シモムラ』

(2010.12.27)

あと少しで2010年も終わりですね。今年最後のコラムでは私の大好きなレストラン、『エディション コウジ シモムラ』を紹介します。きっかけはある女性誌のレストラン連載の取材でした。シェフの情熱と店内の居心地のよさ、そして何より料理の美しさ&美味しさに惹かれてファンになり、今年も3回伺いました。

例えばアミューズはソープディッシュを使って。立体感ある盛りつけが素敵。

ディナーコースは9450円、13,650円~、21,000円の3種類です。おすすめは13,650円~か21000のコース。これらのコースでは皿数、食材、気分などを伝えると希望に沿った内容を組み立ててもらえます(とはいえ、私はほとんどおまかせしてしまいますがね)。

何度食べても美味しいシェフのスペシャリテ、「三陸産牡蛎の冷製 海水と柑橘のジュレ 岩海苔風味」。クリーミーながらさっぱり。風味豊かなふっくら牡蛎と爽やかなジュレが口の中で溶け合います。
「フランス産鴨のフォアグラのソテー」。臭みは一切なし。すっきりとしていながら味わい深い逸品。ワインが進みます~。
一度は食べておきたいこちらもシェフのスペシャリテ、「カダイフを纏った的鯛の軽やかなフリット ブロッコリーのクーリとレモンのコンフィチュール」。
デザートも秀逸。食後お腹いっぱいのときでもするするっと入ります。こちらは定番中の定番、「再構築した苺のタルト」。タルトの概念を覆して作られた驚きの美味しさです。

フランス料理というと数日前からお腹のコンディションを整えてからでないと、胃もたれしそう……というイメージがありますが、下村シェフの料理はフレンチに不可欠なバターやクリームなどの油脂をまったく使わず素材そのものの旨味で調理をしているので、ヘルシー志向の繊細な女性でも食後にお腹がずどーんと重くなることはありません! もちろん翌日の胃もたれもありません! それでいて美味しいものをいただいた♪という満足感をしっかり得られるところが気に入っています。

海外へ行ったら雑貨屋さんや食器屋さんを歩き回って買い付けてくるという食器やカトラリーのセンスも抜群で、目でも楽しめるところも◎。シェフのアイディアで雑貨を食器に見立てることもあるんですって!

……とにかく、一度食べに行ってみてください♪ 他にも美味しい料理がたくさんあるので友達と違う料理を頼んでみても楽しいと思います。不定期ですが、料理教室も開催されているので要チェック。美味しさの秘密を知ることができる絶好のチャンスです!
 
子どもの頃は食事は食べると消えてしまうから形に残る服や物にお金を使いたいと思っていましたが、大人になるといずれは飽きてしまうだろう服や物にお金を使うより、ずっと記憶に残る美味しい食事、素敵なレストランにお金をかけたいと思うように。食事は体を作る大事な要素ですしね。来年もいいものを美味しくいただきたいです♪

エディション コウジ シモムラ
Tel.03-5549-4562
東京都港区六本木3-1-1六本木ティーキューブビル1階 [地図]
12:00〜13:30(LO)、18:00〜21:30(LO)
不定休
http://www.koji-shimomura.jp/