ボンジュール、ムッシュ エ マダム。
ご機嫌よろしくって？

 
すっかり落ち葉がハラハラ舞う季節になっちゃったわね～。
何だか自然と俳句なんか出て来ちゃったりしない！？
 
「秋深き 隣は何をする人ぞ」
 
ごめんなさいね、教養は隠しきれないのよね～。
これはね、松尾芭蕉の絶唱の句の一つなんだけど、
最後に到達したのが、こんなにも素直な言葉だなんて、
あらためて驚かされちゃうと思わない。
 
ならば、調子にのってアタシも一句。
 
「秋深し 里芋蒸かし 鍋噴かし……」  
 
分かるかしら？「ふかし」に掛けてるのよ！
どう？　 サラリーマン川柳に応募しようかしら。（笑）
 
さてと、才能をひけらかすのはこのくらいにして、
先日、紅葉真っ盛りの軽井沢で行われたイベントの報告をしようかしらね。
 
といっても、とってもプライベートなイベントでね、
「アリスの丘」というカフェで、
元「いんぐりもんぐり」の永島浩之さんのミニライブをやって、
それを吉田良子監督がドキュメント映画にするっていう試みだったんだけど、
そのＭＣをアタシがやったから、ただ言いたいだけなんだけどね。（笑）
 
でも、映画デビューっていうのも凄い体験だったけど、
それ以上の発見があったから、ちょっと教えてあげるわね。
 
まず、「アリスの丘」というお店なんだけど、
原田知世ちゃんが主演で映画にもなった、
「天国にいちばん近い島」の著者の森村桂さんのお店で、
軽井沢町の軽井沢バイパスの雨宮橋のたもとにあって、
すぐ分かるから、今度行ってみてね。
 
そうそう、「ピエールに教えてもらって来たんです～」って言えば、
「そうですか」ぐらいは言ってくれるわよ、きっと。（笑）
 
そんなことより、一番の発見はね、ここのケーキなのよ。
 
自慢じゃないけど、デザート食いでは誰にも負けないアタシが、
「頭をハンマーで叩かれる」ってこのこと？っていう出会いだったの。
 
芭蕉の俳句のように、極限まで削ぎ澄まされたその味に、
気がつけば、３個、４個と食べちゃってるのよ！
 
これを１個だけでやめられる人がいるなら、
その人は、ダイエットと禁酒と貯金が同時に出来る人ね。（笑）
 
パテシエを目指すんだったら、絶対にこの味は通っておかないとダメよ。
「美味しい」の基準値が絶対にシフトするから覚悟しといてね。

 
もう一つの出会いは、そこで歌を唄ってくれた永島くんね。
 
こう見えてもアタシは音楽にもうるさいのよ。
カラオケに行くと、みんなが「うるさいよー！」って言ってくれるのよ。（笑）
 
男性ボーカリストといったら、稲葉くんとか福山くんとかの、
いい男が、愛とか夢とかを歌うのが当然だと思っていたのに、
永島くんが、思いの限りに言葉を届けようとしている姿を、
不覚にもかっこいいって思っちゃったのよ。
 
　
顔かたちじゃないセクシーさがあるって知った出会いだったのよ！
 
あらっ、永島くんが不細工だって言ってるんじゃないのよ。（汗）
つまり、俳句のように無駄のない強さがあるって言いたいのよ。
大丈夫？　 フォローになってるわよね？（笑）
 
そうなのよ。
どうしても、どうしても、届けたい「思い」がある人は、
一途に、一途に、伝えよとするのよ。
飾ることも、つくろう必要も感じないほどに、
ただ、ただ、その人のためにっていうだけなのよ。
 
だからなんだと思うの、
そのおいしさは、微塵の嘘もない正直な味だったの。
その言葉は、身動きできないほどに包んでくれるメロディーだったのよ。
 
ケーキって、元々はこういう食べものだったのかも・・・。
歌って、本来このために生まれてきたのかも・・・。
そんな原点を、もう一度考えさせられる、そんな出会いになったのよ。
  
もちろん、あたなにも誰かに「思い」を伝えたい時があるわよね？
 
たとえばそれは、
特別な日には、とびっきりのおめかしをすることだったり、
「今日はありがとう」のメールを送ることかもしれないし、
「すぐに会いたい」って、わがままを言っちゃったり、
ただ、そばでうなづいてあげるだけのことかもしれないけど……。
 
いろんな方法があるんだと思うのよ。
上手いも下手もないし、良いも悪いもないのよ。
 
大切なのは「思っている」っていうことと、
それをそのまま「伝える」ってことなのよ。
 
感じたことを表現するって素晴らしいわね～！
そして、アタシはそのことを、こうして表現しているのね～！？
ちっともシンプルじゃないのが玉にキズだけど。(笑）
 
さあ、「愛してる」って大切な人に伝えてあげて！
自分が「誰なのか」をみんなに教えてあげて！
「私はここにいる」って大きな声で宣言して！
 
大丈夫よ、アタシがちゃんと聞いててあげるからね。
 
 　
 
じゃあ、次回も「幸せ」をお伝えしましょうね。