池田美樹のLOVE♥ CITY WALK 心弾むひとときを求めて、
さあ、パーティへ出かけよう。

(2008.05.27)

 編集者の仕事のひとつに、パーティへの出席がある。たとえば、新しいビルやショップがオープンする前に、プレス関係者を招待して事前に中を見せてくれる「オープニングパーティ」。どんな施設かということをメディアの人間に見せて、話題作りをしようというわけである。

 ここ最近では、大きな施設やビルでいうと「有楽町イトシア」、「赤坂サカス」、「銀座グラッセ」などのオープニングパーティに行ってきた。数多くのメディアの人々が集まり、中はさながら営業中のような状態。私達は、買い物をしたり飲食をしてみたりと、見るだけでなく、ビルの使い勝手を確かめて回る。

 1軒のショップ単位で、開店前日に開かれるオープニングパーティもある。こぢんまりしていて、集まってきた人があたたかいお祝いムードで、とても素敵だ。

 なかにはゴージャスなパーティもある。たとえば、4月、桜の花びら降りしきる中で開かれた、シャンパーニュメーカー「ペリエ ジュエ」が、世界に100セットだけのカスタムメイドシャンパーニュ「ペリエ ジュエ バイ・アンド・フォー」を発売する、ということをお披露目するパーティ。
 会場となったグランドプリンスホテル新高輪の貴賓館には、一般の人に先がけてこのシャンパーニュを作ったというモデルの森泉さんの姿もあったし、復帰直前の伊達公子さんも着物で来場していた。

 実は、有名人やセレブの姿を見ることができるのもパーティの楽しみのひとつ。日々、様々な人と接している編集者といえど、やはり有名人を目にするとワクワクしてしまうものなのだ。駆け寄って、サインください、とは言えないけれど。

 いろいろある中で、私が一番楽しみにしているのが、海外ブランドデザイナーの来日パーティ。自分の気に入っている、誌面でもよく取り上げているブランドのデザイナーに実際に会うと、その人の作品をより理解できる気がするし、愛着が深まるからだ。

 先週、以前も書いた、個人的にも好きな靴ブランド「ミッシェル・ヴィヴィアン」のデザイナーが初来日したのでさっそく出かけてきた。
 会場は青山の「ピエール・ガニェール」の屋上にあるバー「ラ・テラス」。立食形式のカジュアルなパーティだ。

 遠くに東京タワーと六本木ヒルズを望む素晴らしい夜景をバックに、おしゃれで美しい女性達が大勢集っている。みんなドレスアップしていて、もちろん「ミッシェル・ヴィヴィアン」のセクシーな靴を履いている。
 様々な美女と靴が入り乱れる様子を眺めていたら、クラクラしてきた。今、世界中で、「ミッシェル・ヴィヴィアン」の靴を履いている女性の濃度が一番高いのは、間違いなくここだ。そう思うと興奮する。

 ミッシェル・ヴィヴィアン氏は、意外にも、実直な職人といった雰囲気のお方。「僕の靴で女性が幸せになってくれるなら、それはとってもうれしいことだね。ありがとう」と終始、笑みを絶やさなかった。ますます彼の靴が好きになった。

 こういう心浮き立つ時間や胸弾む一瞬は、取材や締切の合間のごほうびのようなもの。パーティは苦手、という人もいるけれど、今日も私はどこかの会場で、何かを見つけてうっとりしていることでしょう。

 

「ミッシェル・ヴィヴィアン」来日パーティ会場の様子
「ミッシェル・ヴィヴィアン」来日パーティ会場の様子


ミッシェル・ヴィヴィアン氏


会場の「ピエール・ガニェール ラ・テラス」からの夜景


私の「ミッシェル・ヴィヴィアン」コレクションの一部。10足以上持っています