ピエールのハッピーハンティング 皆既日食が照らし出す幸せ。

(2009.08.06)
音声:「皆既日食が照らし出す幸せ。 」

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ボンジュール、ムッシュ エ マダム。
ご機嫌よろしくって?

ねえねえ、あなたも見た? 皆既日食。
そりゃあ見たわよね~、世間があれだけ騒げばねぇ~。

何でも、日本では46年ぶりなんですって?
えーと、アタシは前回いくつだったかしら……?
ん? ちょっとアンタ、「まだ生まれてな~い」とか言ってんじゃないわよ!

いい? そういう発言は、アタシを敵に回すよ。
……だ、だから、「それが何か?」とか言わないで、お願い。(汗)

まっ、とにかく、奇跡の「天体ショー」だったってことでしょ!?

ふふっ、どうせみんなはテレビで見ただけでしょ?
へへっ、アタシは行ったのよ! 屋久島に。

限定品や一点物に弱いアタシとしては、やっぱり体感するしかないでしょ!?
飛行機で鹿児島空港まで行って、高速船「トッピー」で屋久島まで行ったのよ~。
移動や乗り継ぎも含めて、東京から約7時間ね。
電車に、飛行機に、バスに、お船にって、旅情たっぷりだったわ~。

なのに、なのに、なのに~、厚い雲に隠れて、太陽は見えなかったのよ~!
その前日と、次の日は、恨めしいほど晴れたのにね。
屋久島でこんなにカラッと晴れるのは珍しいってくらいによ!

で、思ったの。 何だかこれって、とっても「象徴的」ねって。

アタシたちって、何かにいつも期待し過ぎてるんじゃないかなって。
勝手に意味付けて、それがそうならないと、それが悪いって。

空は、ただいつもと同じように、温度と湿度と、そして風のままに……。
何の罪もないのは、言うまでもないのにね。

だから、アタシ感じることにしたの!
見えないから、よけい感じようとしたのよ。
目を閉じてね、両手も両足も広げて、背伸びもちょっぴりしてね。
大地から太陽を抱きしめているつもりで、感じたのよ。

 

それは、遠い山の彼方から、限りない水平線の向こうから、
光の広がりがアタシを目指して集まってくるように、
少しずつ、少しずつ、辺りから気配を奪っていったの。

そして、その時……。
息をすることも忘れてしまうほどの「真昼の夜」が、
光の暖かさの余韻とともに、
優しく「命」を包み込んでくれているのを感じたのよ。

アタシは、自然は、地球は、生かされていたのよ。
太陽に守られていたのよ。

こんなに闇を愛おしく思ったことはなかったわ。
こんなに光に感謝したこともなかったの。

アタシ、その時、気がついたの!

光と闇は、一つのものなんだって。
お互いが、お互いを全力で支え合って、初めて存在しているんだって。

今まで思っていた「闇」は、私の世界から消えていったわ。

あなたも少なからずとも闇を抱えてるんじゃない?
人の闇を見つけるのもうまいんでしょ?(笑)

闇はね、必ずその背後に光があるって証拠だったのよ。
大きければ、大きいほど、深ければ、深いほど、
眩し~い光が隠れているのよ。

大きな闇を抱えていると思っている、あなた。
それはね、人より大きな輝きを秘めているからなのよ。
本当は、とっても素敵なあなたなのよ。

だから、明ける前の闇を見ないで! 必ず昇る光を信じて!

今回の皆既日食は、見えなくて残念だったって言う人もいるけど、
見えなかったからこそ、見得たことがあったと思うの。

見えるもの、聞こえるものだけで、世界が出来ていると思ったら大間違いよ。

学者的に言わせてもらえば、
可視光線の範囲や、可聴周波数の範囲なんて、ほんの僅かよ。
それで世界を語るな~!(怒) って感じね。

あなただって、そうでしょ?
あまのじゃくで、やせ我慢で、見栄っ張りで、ゴマすりで、
思い込み激しくて、ご都合主義で、
言ってることと、やってることが全然一致してないでしょ!?

ほんと、人って面倒くさいのよ。(笑)

 

 

ということで、今回は、ズバリ「太陽」ね。
いつもあなたの頭の上で輝いてくれている太陽よ。
そのありがたさを再認識してほしいわね。

だって、ちょっと隠れただけで、こんなに大騒ぎでしょ!?
そもそも、陽の光がなかったらアタシたちはいないのよ。
この地球だって、太陽系さえも。

 

 

皆既日食を奇跡という人がいるけど、それは違うと思うのよ。
何十年、何百年に一度、起こるかどうかの出来事は、奇跡でも何でもないわ。

ほんとの軌跡はね、太陽が毎日、毎日、東から昇って来てくれることなのよ!

それは、毎日目が覚めることと同じ。
それは、毎日あなたに会えることと同じ。
それは、毎日夢を持てることと同じ。

いつもそこにある、当たり前のことこそが、本当の「奇跡」なのよ。

アタシは、あなたの「太陽」になりたいの。
だから、あなたも、誰かのための「太陽」でいてあげてね。

 

 

じゃあ、次回も「幸せ」でお会いしましょう。