私事養生訓 『Tarzan』連載「環境力調査隊」取材こぼれ話。

(2008.10.10)

 『ターザン』最新号(521号 10月8日発売)「環境力調査隊」(P.121)にて登場するマエキタミヤコさん。彼女のこれまでは誌面に譲るとして、今回はその取材でのこぼれ話をしてみようと思う。
 今回の取材では当初の方向性として、マエキタさん自身を知ってもらうこと、そして、新書『エコシフト』では分からない、今のマエキタさんが何に興味・関心があるのかということを紹介して行こうということになった。しかし、1Pという制限から、彼女の話は収まらず、2週にわたって紹介しようという方向転換を決断した。

 さてそんな盛りだくさんの話のなかでのこぼれ話です。

 新書『エコシフト』を読んでいて他のエコ論と明確に違うこと。それはおしえられているという感覚に陥ることがすごく少ないことだった。こういった新書の類いは「〜すべき」とか「〜しなさい」なんて感じが多いけれど、エコは大切と再三訴えるが、こういった言い方はされていないのだ。
 実はこの本を作る上で、気を配ったことの一つであるらしい。マエキタさん自身の出身がコピーライターということもあり、読者に対して、どうやって接するべきなのかというのを長年の仕事の中で感じてきた。例えば、新入社員がコピーを作ると、「つかわなきゃ」とか「買うべき」とかどこか上から目線のモノが多いらしい。だから新入社員には、決して読み手を持ち上げもしないし、下げもしないということを徹底して教え込ませるそうだ。
 友達感覚であったり、しゃべり言葉なんかを意識して書いたという仕掛けがあるそうだ。これは矢沢永吉の『成りあがり』でもそうなっているとか。
 よし早速! と思って原稿を書くものの、相変わらず筆の遅い僕。まずは語尾を直す以前の問題だということに、今、この原稿で気づくことができました。

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この本も説教臭くならないように気をつけられいてる。

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イトイさんも言葉には気を配るそうだ。サイトを見ればその雰囲気も掴める。