加納忠幸のワイン飲もうよ 誰も書かなかったソムリエナイフ使い方のコツ

(2009.02.05)

ソムリエナイフをご自分で使っておられる方はどのくらいいらっしゃるでしょうか。レストランでソムリエがソムリエナイフを使ってワインを開けているのを見ると大変かっこよく見えるのですが、いざ自分で使おうとすると最初なかなかうまくいかないものですよね。

プロにとってはソムリエナイフはポケットに入るし、コルクを抜くのにも力がいらないし大変便利なものなのですが、うまく使うには少しコツがいります。実際ソムリエナイフの使い方を図解した本もいくつか見られるのですがどうも肝心のコツのところが抜けているように感じます。

そこで、私がそのコツを公開します。但し、手のモデルが悪いので見苦しい点はご勘弁を。

1.ソムリエナイフの握り方

ソムリエナイフを使い慣れないとどう持って良いのかもわかりませんよね。この写真のように4本の指で握るとキャップシールを切るときに力が入ります。

2.キャップシールの切り方

初心者の方はまずこのキャップシールを切るときにうまく力を入れることが出来ずに困るのではないかと思います。
この写真のようにナイフの背に人差し指を当て、親指と人差し指の2本の指で挟むようにしてナイフをまわすとうまく切れます。

3.スクリューの刺し方

スクリューはコルクの中心に先端を当て垂直にねじ込んでいきます。
といってもこれが初心者の方には難しい問題。写真のように垂直にスクリューを当て少し右手でコルクに押し付けるようにして、左手でボトルを時計と反対方向に回すとうまく垂直に入れることが出来ます。
そして慣れてくればボトルではなくソムリエナイフの方をまわしても垂直に入るようになります。

4.てこの当て方

スクリューを全部コルクに差し込んだら、てこの先の部分を写真のようにボトルの口に当てます。
ソムリエナイフによってはスクリューを全部差し込むとてこの部分がうまくボトルの口に当てることができないものもあります。その場合はスクリューを少し残した形で差し込み、コルクを少し抜いた段階で更にねじ込んで、すべてねじ込むようにします。

5.コルクの抜き方

左手でてこの部分がはずれないように押え、右手でコルクを抜きます。
ここで初心者の方が冒しやすい誤りはソムリエナイフを真上に引き上げようとすること。すると実際は左手で押えている部分が支点になってコルクには写真の緑の矢印のような力が加わります。するとコルクが途中で折れる可能性が非常に高くなります。
実際には赤い矢印の方向に引っ張るような気持ちで力を加えるとコルクは真上に抜けます。

6.力の加え方

上の写真の左手をはずしたところ。赤い矢印の方向に力を加えれば無事コルクを抜くことが出来ます。

初心者の方はあとは練習あるのみ。どんどんワインを飲みましょう。