ボンジュール、ムッシュ エ マダム。
ご機嫌よろしくって？

すっかり春らしくなってきたわよね～！？
桜の開花便りも、ちらほらと聞こえてきてるじゃない。

何だか暖かくなってくると、冬眠から覚めるみたいに、
訳もなくウズウズしてこない？

「さあ、やるぞ～！  始めるぞ～！」って感じがしてくるわよね！？
何やるんだか、始めるんだか、ぜんぜん決まってなくてもよ。（笑）

でもいいのよ、 いいのよ、ぜんぜんそんなの気にしちゃだめ！
まずは「気分」が大事なんだから。
そんな一人満開気分で街を歩けば、きっといいことあるわよ！

さあ、ババシャツは脱ぎ捨てて！  寝巻き起き巻きのフリースも洗濯よ！
猫みたいにコタツで丸くなってるのも、おしまい、おしまい！

それに、夜はまだ寒いからって、ダウンとか着て行ってるでしょう？
もういいかげんに歩くボンレスハムからも抜け出さなくっちゃよ！(笑)

春よ～！ 春～！
春といったら、花よ。きれいに咲く花を愛でましょう！
花でも見て、冬の間に固まった表情を、少しはほぐさなくっちゃよ！
さあさあ、不景気顔に笑顔を咲かせましょう！

さて、そんなときにピッタリな、大好きなフラワーアーチストを紹介するわね。
「花の建築家」って称される、ベルギーのダニエル・オストさんよ。

http://www.danielost.jp/index2.html

数々の世界的に権威のある大会での受賞はもちろんのこと、
各国の王室のウエディング装飾を任せられたり、
ヨーロッパと日本の異質な文化と空間を融合させた作品は、
毎回大反響なのよ！

そんな彼が、池袋西武の別館２F「西武ギャラリー」で、３月１７日から２３日まで
「ダニエル・オスト花と煌めきの小宇宙展」をやっていたんで、
満開気分で見に行って来たわよ～！

彼の作品は、その前に立つと、いつも息を飲むような衝撃を受けるのよ。
そして、心のひだに「そおっ」とより添って「ふうっ」て染み入って、
内側から「ぎゅっ」て捕まれちゃうの。

でね、何んといっても、草花たちがみんな嬉しそうなのがいいのよ。
「こんなにおめかししてくれてありがとう」ってね。

だから、機会があったら、ぜひ彼の作品に会いに行って。
ううん、写真集だけでもいいから眺めてみて。
あなたの、足の踏み場も無いようなお部屋にも、
「お花でも飾ろうかしら」って、ホコリをかぶった乙女心が目覚めるわよ。（笑）

でも、植物や花って、偉いと思わない？
まず、生えるところを選べないのよ。
種が落ちたところが、一生の居場所なのよ。

しかも暑かろうが寒かろうが、逃げ隠れ出来ないし、
雨が降らないからって、文句も言えないのに、
一生懸命に太陽に向かって伸びようとするじゃない。

スマップの歌じゃないけど、誰が一番だなんて争うこともしないし、
それどころか、誰が見てても見てなくても、
一言もほめられなくても、けなげに花を咲かせるし、実をつけるのよ。

なのに、なのに、道端の草木なんかに日頃は意識も向けないでしょう？
空地に生えてる、名前も知らないような雑草なんて、気にも留めないし、
山奥の日の当たらない岩陰に咲く小さな花なんか、知る由もないじゃない？

でも、これって、人も同じだと思わない？
あなたの周りにも、日頃は気にもしてない人っているんじゃないの？

毎日立ち寄るコンビニの定員さんなのに、名前も知らなかったり、
時間通りに宅配便を届けてくれる、ドライバーさんの顔も見てなかったり、
社食のおばさんから定食は受け取るけど、話はしたことなかったりって。

でも、もしもよ、そんな人にも意識を向けてあげることができたら、
そこに、どんなことが起こると思う？

小さいながらも、感謝や感動や喜びが生まれてくるって思わない？

だって、２４時間いつでも、「いらっしゃいませ」って迎えてくれるのよ。
夜遊びしてて不在でも、めげずに何度も何度も届けに来てくれるのよ。
毎日、健康やカロリーを考えて、美味しくつくってくれてるのよ。

そうなのよ！
幸せって、必ずしも大きな出来事や、奇跡的な物語の中だけにあるんじゃないのよ。
毎日の何気ない、見過ごしてしまいそうな１コマにも隠れているのよ。

でも本当は、そんな１コマ１コマが何千ピースも集まって、
私たちの幸せを、ジグソーパズルのように作り上げてたりするのよ！？

そうよ、１ピース無いだけでもパズルって完成しないわよね？
だとしたら、見落としたりしないでね！  決して無くしたりしないでよ！

どんなに小さくても、これは違うかも？って思えるかけらでも、
大切に、大切に、拾い上げてね。

その小さな１ピースは、あなたにしか分からないんだから。
あなたにしか探し出せないんだから。

だって、「あなたのパズル」の絵柄を知っているのは、あなただけなんですもの。

そして、
明日、あなたが誰かにかけてあげる一言が、
誰かの小さな１ピースになるかもしれないなんて、
素敵じゃない？

心に一輪の花が咲くようで。

じゃあ、次回もあなたの「幸せ」の１ピースでありますように。