北原徹のバカ買い! Smells Like Teen Spirit - 22 - 夜の不思議が降りてきて、百日紅の花、咲かせます。秋はスポーツミックスで、ポロシャツ買って合わせます。

(2009.08.27)

空の不思議が降ってきて、ぼくを誘います。

子どもが頃の椅子の上、何やら風とひと遊び。空の不思議はいたずらで、奥の部屋まで愛の中、大人がひとりきみの声、どうやらぼくと恋愛中。

いきなり、何を書いているのか。その思うのは当然だと思います。

先週の原稿を書き上げたあと、なぜか担当のU女史に「おれ、来週散文詩書くよ!」と息巻いたのである。

まあ、ぼくの頭の中には、そこまでの詩人的要素はなく、わずか五行で断絶した訳であります。

そんな訳で最近は百日紅(さるすべり)が赤や白の花を鈴なりに咲き乱れ、初秋の街にポップな彩(いろ)を添えてます。さるすべりを“百日紅”と書くことは知っていたけれど、なぜこの漢字をさるすべりと読むのだろうと、不思議が舞い降りてくる。舞い降りて来るのだけれど、生来ずぼらがパンツはいている程度の人間なので、百科事典を引くとか、辞書で調べるとか、まったくしない訳である。それこそ、空からその解答たるや、ジョッキーン! と降って来て、ぼくに「おぉ、なるほど、そうであったか、ありがとう!」と感心させる……なんてことが起きないか、と期待に胸を膨らませたり、股間にテントを貼ってみたりするのだが、その兆候は一向にあらず、虚しくて股間が一気にフェイドアウトして、この疑問は五里霧中。「インターネットでちょいちょいと調べりゃいいじゃん! いいじゃん!」と人は簡単に言うけれど、我が暮らし良くならず、じっと掌なんて見た訳ではないが、その簡単さに、自分を浸したくもなく、温い水の中に掌をつっこみながらも、やがて来る明日を待つ。

いつまでも明けぬ、夜の闇をさ迷い、ほっつき歩いていると、それでもぼくは“百日紅”を思い続けていたのだと気付くのであった、

それが秋の初めを知らせていた。

いや、ぼくにも一体何でそこまで百日紅に執らわれているのか、わからない、秋のせい?

勢いかなぁ。

何だそれ! 何もわからぬねえちゃんが、たまたま撮れたたった一枚の写真で。芸術家ぶってるみたいじゃん!

いや、とにかく、何を書きたいのか、自分でもわからないまま、まるで自動筆記のように万年筆を走らせているオレ。まるで盗んだバイクで走りだしたみたいなオレ。

洋服の世界では、店頭に秋冬ものが並ぶようになった。ぼくのところにも<ナンバーナイン>が到着し、袖を通したりして、秋の気配を楽しみはじめている今日この頃なのです。

その喜びを、勢い余った文章で綴ってみた(……ってことで、今日はお許しを!)

 

さて、ぼくは今シーズン、ラストコレクションとなってしまった<ナンバーナイン>をとにかくバカ買い! した、一体いくら買ったのか、見当もつかないのだが、それはおいおい書いていくとして、今週は<コム デ ギャルソン>の青山ショップオリジナルのポロシャツです。

このショップオリジナルは、青山の本店をまめに通っている人が買ってしまう逸品です。コレクションのものとは違うけれども、ギャルソンismをしっかりデザインに浮かび上がらせた、シンプルだけれど、素敵な本当そとの時出会った人に似合う(ほんとうに、偶然店に入荷した時しか買えないところが、このショップオリジナルのニクいところです)商品だと思います。

このポロシャツはポケットに古着のスポーツウェアの布を着けて、愛らしいデザインに仕上げています、この冬、スポーツアイテムにエレガントなアイテムをどんどんミックスさせて着たいなあ、と思っているぼくにぴったりの一枚でした。

ぼくはポロシャツを買いましたが、他に、Tシャツ、パンツ、ハーフパンツ、スカート、トラックジャケットなんかがあったかなぁ。

ブラックベリーで写メしたので、今日から早速着ます!

 

 

手描き原稿は今週も絶好調! 原稿はクリックで拡大します。
万年筆で伊東屋の原稿用紙に手描きです。
無欠で22回連続更新です!
散文詩調+ブラックベリー写メはいかがでしたでしょう?
テキストデータに打ち込み担当は編集子。だんだん早くなって来ました。
来週もお楽しみに!