ホテルタカヤマのYOKOSO NIPPON! 芸術の秋は『恐竜2009 砂漠の奇跡』で洋服を着た恐竜に会う?

(2009.09.18)

まだまだ残暑という感も残るこの頃ですが、夜には虫の音がすっかり秋の訪れを告げています。今年の秋冬の装いはどんなトレンドだろうと街を歩いていると、トム・ブラウンによる『モンクレール・ガン・ブルー』に目が止まりました。トラディショナルな世界観をダウンに置き換えて表現しているのが、今年の空気感にぴったりな気がします。モンクレールと言えば、ダウンの代名詞みたいなものですが、羽毛の起源は恐竜だったとこの夏、学びました。

幕張メッセで開催中の『恐竜2009砂漠の奇跡』より。スピノサウルスの骨格標本に見守られ、完成間近の氷スピノサウルス。

現在生きている動物で羽毛を持つのは鳥類だけ。世界最古の鳥と言えば始祖鳥と小さいころに習った記憶があります。ジュラ紀の層から発見された始祖鳥は、長い尾、くちばし、3本の爪が付いた翼という特徴から小型恐竜と鳥の中間形態を示すと教わりました。

始祖鳥が地上に現れたジュラ紀は恐竜華やかりしジュラシックな時代。そもそも始祖鳥は、小型の恐竜から鳥に進化してゆく中間形態をしており、それゆえ“鳥の始祖”であると命名された恐竜起源説に対し、実際の進化はその逆であったとする見解もあります。

グアンロンです。洋服を着た恐竜って、初お目見え?

このミステリーは、恐竜と鳥類を直接結びつける化石の発見まで専門家にお預けした方が良いですが、幕張メッセで開催中の『恐竜2009 砂漠の奇跡』で発見した羽毛を着た恐竜グアンロンは、なかなかに可愛らしいものでした。この恐竜博では、グアンロンに加え、恐竜のミイラ化石や、全長35mの世界最大級のマメキンサウルスなどが見どころということでしたが、その見どころの一つでもある巨大魚食恐竜スピノサウルスの氷彫刻に、ホテルの氷彫刻家が今夏、挑みました。氷のブロックを積み上げ、しぶきを上げながら約3時間かけてつくった氷彫刻はなかなかのものでしたが、氷彫刻を展示している間、じっくり見学した会場もスケール感たっぷりで、大人でも見応えがありました。

写真はクリックで拡大します。左から世界最大級の恐竜マメキンをはじめダイナミックな展示。巨大な氷ブロックを積み上げ、チェーンソーで大胆にカット。2010年冬季オリンピック アイスアートコンペテイション日本代表の氷彫刻家、平田浩一氏。

会期は9月27日(日)までですが、連休中の9月20日(日)、21日(月)は開催時間を拡大して、夜の恐竜体験ミステリーナイトを開催するそうです。照明が消えた暗がりの中、会場に浮かび上がる巨大恐竜のシルエット……。芸術の秋に、太古の歴史に思いをはせてみるのもいいかもしれません。

 
 
恐竜2009 砂漠の奇跡

会期:~9月27日(日)
時間:9:00~17:00
   ※9/20・21は、~20:00
会場:幕張メッセ 国際展示場10・11ホール
住所:千葉市美浜区中瀬2-1
   JR京葉線 海浜幕張駅 徒歩5分
問合せ:03-5777-8600