パリルレロ・なにぬねの フランスで学ぶ。

(2009.04.16)

愛称ミドリン、自称ミドリーヌさんは、パリに1~2年住んでみようと決心しました。
まぁお金はソコソコ(ヒヒヒッ)持っているから多分大丈夫だと思うけど、ヴィザとかどうするのかな?一応、留学センターみたいなところに尋ねてみようかしら。
えーっと「フランス留学のことなら『トレビヤン』」。
なんか軽そうだな、これ。こっちのは「留学、留年のご相談は『ロビンソン』」か、
これもちょっとやばいかな・・・。次のは「プチ移住計画の『流れ星』」。
これもいやだな、なんとなく。
結局、ミドリーヌは一番まともそうな『ボネチュード』という
フランス専門の留学センターに相談に行きました。
「それじゃあ、私の滞在身分は学生ということになるんですかぁ?」。
ま、いいか、もうすぐ30だけど。
ウフッ、「ジュ・マペール・ミドリーヌ」、「ジェ・ヴァントロワザン(私はミドリーヌといって、23歳です)」。
よし、それなら学校は”ソロボンヌ”にしてください。やっぱ、パリなら”ソロボンヌ”ですよね。
はい、“ソルボンヌ”のフランス語講座は長い歴史と定評があります。
ただ、ひとクラスの人数がかなり多いですよ。平均30~40人ぐらいだとお考えください。
えーっ、40人もいたら、カラオケだって一晩に2曲ぐらいしか歌えないですよね。
もうちょっと少人数のところはないですか?
民間の小さい語学スクールなら、人数は少ないです。
ただ、どのクラスにも日本人は2、3人いて、
そのほかの生徒さんは韓国人、中国人、南米人が多く、欧米人はほとんどいませんよ。
あ、そうですか。できればスウェーデン人とかカナダ人の(男の)お友達欲しいんですけど、
チェン君とかホセ君ばっかりなのか…で、彼らとは日本語で大丈夫、なわけないですよね。
じゃあ、英語できなきゃ手話と筆談? 
そりゃあフランス語でしゃべりたいけど、全員が外国人の入門者だったら、
一日中デタラメなフランス語が飛び交ってるだけですよね・・・
それに、授業全部フランス語でやられたら、私わかるかな?
英語で説明してくれても、私英語とか塩分とかひかえめだから…
んー、いきなりミドリーヌ、ピーンチ!
あっ、これは?この 『ジーコム』って学校、ひとクラス3、4人で、
先生は日本人とフランス人の両方から選べる。
これ、とってもいいんじゃナイス?ということで、学校は一応決まりました。
えーっと、それからお料理とかフラワーアレンジとかも
ちょっとだけ習いたいなと思ってるんですけど、どこがいいですかね?
えっ? そんなもん、ない? イルニヤパ?

そうなんですよ、緑川さん(ミドリさんの本名は、緑川みどりといいます)。
フランスには日本みたいな一般の主婦向けの料理学校とか
趣味のフラメンコ教室とか、あんまり無いんですよ。
もちろん、プロになるための養成学校や専門学校はありますし、
ご近所の主婦を集めた講習会みたいなものを企画している店とかは、あるにはあるのですが、
フランス語が(フランス人のように)できないと、全く相手にされませんよ。
なるほどねー。何か習うのにも”言葉”が必要か…
フランス人て”以心伝心”とかの四文字熟語知らないから、コトバに頼っちゃうんですかね?
いや、別に頼ってるっていうんじゃないと思いますが、
ま、ともかく、フランスでの生活をフルに活用するには、
ともかくまずフランス語をしっかり身につけないと、文字どおり”お話し”にならないということを、お忘れなく。

フランスで暮らすのなら、遊ぶにも働くにもショッピングや食事を楽しむにも、まずフランス語を学ぶことが大切です