仲原かおるのスローキャリアのすすめ アンデルセンの国デンマーク大使公邸で童話『みにくいアヒルの子』読み聞かせ会!

(2010.06.24)

世界的に有名な童話作家アンデルセンの国、デンマークってどんなところ? デンマークの有名な知育おもちゃ『LEGO』『ふなばしアンデルセン公園』からの読者プレゼントもありますので、お楽しみに!

絵本文化に興味がある人なら、デンマークは絶対に知っておくべき国。『裸の王様』 『人魚姫』 『親指姫』『マッチ売りの少女』『雪の女王』 など世界中で親しまれている名作童話を残している、ハンス・クリスチャン・アンデルセンの故郷です。サッカーワールドカップで日本と対戦しましたね。バイキングの国。キルケゴールの国。国民の所得格差が世界で最も小さい世界最高水準の社会福祉国家。国民の教育水準も高く、高齢者福祉や児童福祉も充実。医療制度と健康、教育、環境、経済的な豊かさ、など100以上のデータをもとに表わされる「幸福度」で世界178ヵ国のなかで第一位に輝いた事も。

説明:北ヨーロッパ" デンマークは、北ヨーロッパの バルト海とユトランド半島と、その他の島々からなる 国家。
スカンジナビア諸国、南にはドイツと国境を接しています。


今回は代官山にある駐日デンマーク大使公邸で大使夫人とパン作り、大使夫妻へのインタビュー、デンマークの知育おもちゃLEGO で遊んだり、デンマーク語での絵本読み聞かせ、NPO法人にほんうたあそびうたの西本さんに よる ウクレレ弾き語りあり、『ジャパンタイムス』や『コスモピア』『キャリアマム』からの取材もありと、盛りだくさんの会となりました。

デンマーク王国基礎情報

国名:デンマーク王国( デンマーク語: Kongeriget Danmark)、通称デンマーク
首都:コペンハーゲン 
人口:550万人
言語:デンマーク語
通貨:1クローネ(DKK)=約14円(2010年6月現在)
トリビア:様々な世界一幸せな国の調査で第一位常連
デンマーク大使館HP:http://www.ambtokyo.um.dk/ja

国民的英雄アンデルセンの像。

 

童話『みにくいアヒルの子』(現地語発音:デン グレメ エリン)を日本語とデンマーク語で読み聞かせ。

デンマーク語の読み聞かせを担当してくれた大使館員のキャスパー・ハンセンさんはお嬢さんと一緒に参加。小さい頃からアンデルセンのお話に親んで育ったというハンセンさん。奥様は日本人で現在は日本在住なので、デンマーク語を子供が話せるようにする為、毎晩デンマーク語の絵本読み聞かせを欠かさないそう。

あらすじ:風貌が普通のアヒルの子達と違う「醜い」という事で仲間はずれになり辛い子供時代を過ごしていたアヒルの子。でも成長してみると実は美しい白鳥でした!
公邸のリビングにて。実際に生でデンマーク語を聞く機会はめったにないので嬉しかった!


 

大使夫人直々に食育指導! デンマークのヘルシー&エコなパン作りに親子で挑戦!

大使館には専任シェフもいますが、今回はエヴァ・メルビン大使婦人自らパン作りをして、子どもと一緒に料理をすることの大切さを語って下さいました。細かい作り方は世界の絵本読み聞かせHPでアップしています。親子一緒に料理をすると、食べ物の大切さもわかるし、牛乳は何CC、小麦粉何グラムと、レシピを読むことで、数字の勉強にもなる。材料もできるだけ精製されていない、環境に対する負荷も少ないものを使い、白砂糖ではなく蜂蜜を、小麦粉も全粉を使うよう強調されていました。そして、生地の発酵もオーブン予熱はエコではないから、暖かい日なら直射日光の下で自然発酵。自然エネルギーを活用する大切さを子供達に伝えるのが目的。一品一緒に作るだけで、こんなに沢山の事が親子で学べるんだなあ、と感心してしまいました。これぞ食育。

できる限り、有機栽培によって地元で収穫され精製されていない旬の食材を使うように心がけているという大使夫人。
お天気も良かったのでお庭で頂きました。パンにチーズとジャムを挟んで食べるのがデンマーク流ということで、試してみました。美味しかった!
SAMBA KISSES BETTERデンマークのお菓子「フルーボラー」も味見。チョコでコーティングされたマシュマロムースが甘くとろけます。日本でも買えます。


イクメン大使発見! デンマークの子育ては父親も参加!  超多忙な大使も例外ではありません。
大使夫妻写真:フランツ=ミカエル・スキョル・メルビン大使、エヴァ・メルビン大使夫人。

大使:When our children were small, I recorded bedtime stories so they could listen to them even when I was away from home on my business trips.

子供達が小さい頃は、出張で留守にしていても子供達に読み聞かせをしてあげられるよう、読み聞かせを録音していました。

この話に参加者一同感激のため息!仕事が忙しいというのを育児不参加のいいわけにしないその心意気に感動でした。

大使夫人:We don’t hide anything from our children. They can challenge their parents as an authority. They can ask us anything and we’ll do our best to explain.

子供達に隠し事はしません。親と言う権力者に疑問を呈してもよいのです。何について質問をしてもいいのです、理解できるよう説明を尽くします。

「もし子供には不適切だと思われる本や話題があったとしても、子供が知りたがれば読ませますし話題にします。一時的に排除しても、子供は親に隠れてそれを見たりするかもしれません。それよりは親の監督の下で読ませ、親として意見を述べます。子供達は親の意見に賛同しなくても良いけれど、なぜ反対なのか意見を言い合う事が大切です。デンマーク国民は政治に対しても王室に対しても意見する必要があればするし、そうする自由が認められる環境である事が非常に大切です」と大使夫人。政治でも家庭においても物事に透明性を求めるデンマーク人気質を見たような気がしました。

『LEGO』で遊ぶ子供達写真:パンが焼けるのを待つ間、お庭で世界的に有名なデンマークの知育玩具『LEGO』で遊ぶ子供達。


代官山の一角とは思えないほど広くて静かな日本風の庭園で、みんなで頂いた焼きたてパンは最高の味でした! 大使館職員の子息も参加して少人数での交流会となった今回の読み聞かせ会は、大使からのお話以外にも色んな方の教育観や子育てについて参考になるお話が聞けた意義のある会となりました。

デンマーク大使ご夫妻のお話を伺って、デンマークが自国のあり方に非常に大きな自信を持っていると強く感じました。王室に対しても政治に対しても国民は常に意見を言う、それは自分の発言が考慮されるという信頼があるからでしょう。家庭においても子供が知らなくてもいい事をなくし質問に真摯に答える、夫婦で家事や子育てを分担する。そして自分の意見を持ちそれに責任を持つ、という潔さが感じられました。録音してまで読み聞かせをしていたという大使に教育や子供、父親業に対する真摯な姿勢を見た気がしました。

 

『LEGO』は子供が自分の手を使ってカラフルなブロックを組み立てるので、想像力を育み、知育にも最適でしょうね。 日本では『LEGO』を使った教室も展開しています。『LEGO』からプレゼントもありますので、ぜひご応募下さい。

さらに、季節を問わず、常時100種類5万株の草花を楽しめる『船橋アンデルセン公園』は船橋市と姉妹都市で結ばれたデンマーク王国オーデンセ市の全面的な協力でつくられました。アンデルセンが生まれ育った1800年代のデンマークの田園風景を楽しめます。船橋アンデルセン公園から読者の皆様へお菓子を読者一名様にプレゼント。応募はこちらから。

 

■ おしらせ

8月の27、28、29日に千葉の幕張メッセで開催される『KIDS CREATE 2010』で「世界の絵本読み聞かせ会」開催します!

これまで大使公邸などで小規模に開催してきた「大使による世界の絵本読み聞かせ会」、念願叶って誰でも参加できる無料の大規模会を開催できる事になりました! 8月の27、28、29日(金〜日)に千葉の幕張メッセで開催される『KIDS CREATE 2010』の中で各国大使館や外資系企業などが参加して、外国語の歌や踊り、読み聞かせなど盛りだくさんの会になる予定です。詳細は『World Reads for Children Project』のホームページ でどうぞ。皆さん是非いらしてくださいね!