Information – 森に木があるように - ペインティングと写真を融合。
小枝繁昭展、鎌倉画廊にて開催。

(2011.05.31)

小枝繁昭は、絵画を学んだのち、1980年代よりペインティングと写真を融合させた作品を制作し続けてきました。今回の個展で中心作品となる「花―眼差しのあいだ―」シリーズは、彼が2003年より展開しているもので、実際の生花を前にして″花を感じながら″その前に置いたガラス板を通して花とコラボレーションするようにペインティングしていく、という手法で制作されています。そして、このペインティングと花の実写の関係性を崩すことなく、複雑なライティング・撮影技術を用いて最終的に作品(ラムダプリント)に仕上げられます。不思議な奥行きと空間が感じられる画面―そこには「花と私たちの出会いの瞬間をいかに捉えることができるか」という、作家が挑み続けている主題が存在します。

″花に包みこまれるような″幸福感

森の中にいるときの″包み込まれるような感覚″を自らが花と向き合う際の体感と重ね合わせ、「森に木があるように」と題した今展では、シリーズ新作を中心に120センチ角サイズから小品まで約15点のラムダプリントと、アクリル絵具と岩絵具で描かれたペインティングを展示します。「視覚だけではなく身体感覚すべてで感じて欲しい」という作家の言葉どおり、あなたも作品に身を委ねてみませんか?


 

小枝繁昭展
– 森に木があるように –

会期:2011年6月4日(土)~8月7日(日)
会場:鎌倉画廊
   〒248-0031 神奈川県鎌倉市鎌倉山4-1-11
Tel:0467-32-1499 
回廊時間:11:00~18:00 月・火・祝日休廊
 

小枝繁昭プロフィール

1953年京都生まれ。1974年京都精華短期大学絵画専攻科修了。1992年文化庁芸術家在外研修員ロンドン大学ゴールドスミスカレッジ。1994年秀明文化賞受賞。東京国立近代美術館や京都国立近代美術館などに作品が収蔵されている。ホームページ