山本貴代の“女の欲望グツグツ” 発熱39℃。ジャングル熱も高まって……。

(2008.07.29)
久々に39度からの熱を出しました。歳をとっての高熱はつらいです。一度下がったのですが、また、ぶり返してきました、この熱菌!! 解熱剤で無理やり下げて、なんとか今日に至っています。というわけで、サボっていたわけではありません。といいわけしたりして。復活~っ。みなさんも気をつけてくださいね。

さて、夏真っ盛りですが、みなさん、この夏の旅の計画はどんなものでしょうか。私は、どうも、今年は、自分の中でジャングル熱が高まっていて、地図を片手にいろいろと面白そうなジャングルを探したのですが、ボルネオ島の奥地のサファリドライブは、思いのほか人気でいっぱいだったり、スリランカの山の方は、なんだかすごくよさそうだけれど、危険度がいつにも増して高まっていたりで、断念。単なるリゾートの島では満足できなくなっているのか、冒険心が高まっているのか、タイとカンボジアの国境あたりにある島へ行くことにしました。飛行機乗り換えて、船にも乗っていくところです。ちょっと遠そう……。そこで象と一緒に川で水浴びして2時間山をトレッキングしてくる予定です。

しかし、ジャングルとまではいかなくとも、私のこの秘境熱は、特別なものではないと思うのです。いろんなところに、ひととおり行きつくした晩婚・晩産の“晩嬢”たちは、単なる旅行先ではもう満足できなくなっているのです。ああ、おそろしや。晩嬢のいるところは、「標高4000メートルもしくは、湿度10%」という法則にも表わすことができます。マチュピチュとかドバイの砂漠キャンプとか。隣のあの娘が絶対行ってないようなところ、周りのみんなが、「すっごーい、そこってどんなところなの?」って話題にしてくれるようなところを、わざわざ探して行くのです。なければ自分でつくる。みんなが知っている国だとしても、イタリアへ単にいくのではなく「古い教会の修復工事を手伝いに行く」とか「ワインの収穫祭へ行く」とかなにかワンポイント違うことをして帰ってくるのが晩嬢流なのです。

「女の欲望ラボ」を運営していて思うのは、東京OLたちの頭の中の半分は、旅でできているということです。首都圏30代未婚OLに行った「晩嬢調査」によると、「1年に1回は海外へ行く」という人の割合は2000年調査時が41.8%だったのに比べ、2007年は52.6%と10ポイントも増えています。ちなみに、「異性とふたりきりで海外旅行をしたことがある」という人も、この7年間で4人にひとりから、3人にひとりに増えています。日本特有だった女ふたり旅行の形態から脱し始めたのか!
……さあて、まだまだ夏はこれからです。この夏あなたは、どこへ出かけていくのでしょうか。もしもいいジャングルがあったら、是非、こちらまでご一報ください。そろそろ冬の計画をたてはじめないと。冒険のキャンセル待ちだけはごめんですから。

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イラスト/ちば えん