一瀬恵のパンクなドイツ 夏に最適! ユニークな健康法で
ドイツでヘルシーに女磨き。 〜その1〜

(2008.08.12)
Saline(サリーネ)ってご存知ですか?
本来は自然塩を作る塩田や、湧き水などから塩を獲得するための設備を指す言葉ですが、この設備を応用したユニークな健康法にドイツで出会いました。

Bad Kreuznach(バード・クロイツナッハ)というドイツ南西部の、ローマ時代に温泉が発掘された町にあるスパホテル、Domina Parkhotel Kurhaus(ドミナ パルクホテル クアハウス)を訪れたときのことです。

そのホテルの周辺には、広々とした公園や数々のスパ、サウナなどが併設されていますが、敷地の一角に、何やら木製の大きな通路を発見。その中に入ってみると、巨大な壁がありました。

この壁は小枝で出来ており、上からシャワーのように温泉水が滴り落ちているのです。この設備と仕組み ― 本来は湧き水から塩と飲料水に分けるなどの用途ですが - をこちらでは同じくSaline(サリーネ)と呼び、健康セラピーの1つとして使用されています。

どのようなセラピーかというと、その湧き水の滴る壁Salineの前に20分座って深呼吸をするのです。
この付近の温泉水は塩分をたっぷりと含んだミネラリーな湧き水・塩泉なので、それにより、胃や呼吸器官系を浄化し、きれいにする効果があるというのです。

実際、Salineの前でゆっくりと深呼吸をすると、どうでしょう。
何だか本当に浄化されてきれいになっていく気がするのです。

体内が浄化されるというよりも、気持ちの面での効果を感じました。
温泉水の雨のようなイオン効果で、癒し効果が抜群なのです。
さらに深呼吸することによりリラックスし、気持ちがきれいに新鮮に、そしてリセットされる感じです。 

直後に鏡をみると、何となくお肌も潤って、やさしい表情にもなっており、女性をきれいにする効果もあるのかも?なんて思ってしまいました。

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ホテルに併設されたSalineの入り口

これがSaline。 20分間座り、ゆっくりと深呼吸をする。

Saline入り口付近にあった説明文。
「この町Bad Kreuznachの塩分豊富な温泉水はローマ時代から愛され、19世紀にこの町の医師Johann Pieger(ヨハン・ピーガー)が湧き水の塩泉による治癒力を認識。1817年にこの町は正式に湯治場として認定され、現在では、塩泉を使用したセラピーの起点でもある。」とある。