from 鳥取 - 96 –無料高速「鳥取自動車道」開通!
春の鳥取へ観光&グルメ旅

(2013.01.18)

大阪⇔鳥取間がなんと50分短縮!

2013年春、いよいよ鳥取自動車道が全線開通します!この自動車道の開通により、特に京阪神方面から鳥取へのアクセスがぐっとよくなります。鳥取自動車道は、中国縦貫自動車道(大阪〜山口)の「佐用JCT」(兵庫県)から鳥取市へ南北にのびる高速道路で、すでに2010年には鳥取県側はすべて供用(開通)している道路です。このたび、残された「大原IC」〜「西粟倉IC」間(岡山県)が開通します。することにより、さて、どれくらい利便性がアップするかというと…全線未整備時開通前は、鳥取⇔大阪間が約3時間20分かかっていたところが、開通後はなんと約2時間30分と、なんと50分も大幅短縮されます。50分は大きいですよね。しかも、この高速道路、無料なんです。ですからもっと速く、気軽に鳥取へお越しいただけるようになります。この春は、鳥取自動車道を利用して、ぜひ鳥取県へ遊びに来てください!

この春おすすめの鳥取観光〜砂の美術館

鳥取といえば…やはり「鳥取砂丘」といったイメージをもたれている方は多いようです。東西16キロ、南北2キロに及ぶ広大な砂の丘は、長い歳月をかけて生まれた自然の造形。今も昔も人気の観光スポットです。その鳥取砂丘に、近年話題を集めている観光スポット「砂の美術館」がオープンしました。2006年にスタートした「砂の美術館」は、すべて砂だけでできた彫刻=砂像(さぞう)を展示する世界で唯一の美術館で、当初は期間限定の屋外イベント的な展示でしたが、2012年4月屋内施設としてリニューアルオープンしました。これまで第5期までの展示が開催されましたが、いずれも好評を得ており、今や鳥取砂丘の定番観光スポットとなっています。その「砂の美術館」次期(第6期)展示が、2013年4月20日からスタートします。テーマは、2013年は日本とASEAN(東南アジア諸国連合)が交流を始めて40周年にあたるのを記念し、「砂で世界旅行・東南アジア編〜王朝の栄華とよみがえる神秘の国々」。私もこれまで開催された第5期までのすべての展示を観に行きましたが、世界トップレベルの砂像彫刻家による作品はどれも見ごたえ充分で、期を追う毎にレベルアップしているように思います。はかなく繊細で、かつ存在感のある見事な作品をぜひご覧ください。 

砂の美術館エントランス(第5期展示)
砂の美術館第5期展示よりエリザベス1世の像
この春おすすめの鳥取観光〜もちがせ流しびな行事

そして春といえば…春を告げる伝統行事「もちがせ流しびな行事」があります。毎年、旧暦の3月3日に行われており、もともと物忌みの行事だったと伝えられています。男女一対の紙雛を、桟俵(さんだわら)という藁(わら)を円形に編んだものの上にのせ、菱餅や桃の枝を添えて川へ流すのですが、このとき、身に振りかかかる災いも一緒に流し、無病息災を祈るといった意味がこめられています。この“雛流し”の原型は、古くは平安時代にさかのぼり、女の子のためのお祭の日・ひなまつりの起源といわれています。当日は、愛らしい着物姿の幼い女児達がこの辺りを流れる主流・千代川(せんだいがわ)へ桟俵を流し、小さな手を合わせる光景を一目見ようと、たくさんの観光客が訪れます。この行事は見物するだけでなく、一般の方も体験することもできます。また、この行事にあわせ用瀬(もちがせ)地区のメイン通りには、蔵や物置に眠っていたお雛様が家の軒先に飾られます。古い町並みにひなかざりの真っ赤な毛氈が映え、観光客の目を楽しませてくれます。ぜひ一度、ご覧ください。

もちがせ流しびな行事の様子
桟俵(さんだわら)
鳥取の春の味覚

旅先のお楽しみで、「食」は欠かせませんよね。「食のみやこ鳥取県」といった言葉を聞いたことはありませんか?これは鳥取県が豊かな食材を県外にPRすべく掲げているキーワードで、この言葉の通り、四季折々においしい食べ物がたくさんあります。その「食のみやこ鳥取県」の代表的な春の味覚といえば、モサエビ。はじめて耳にする方も少なくないと思いますが、それもそのはず、足が速い(痛みやすい)ため、なかなか市場には出回らない幻のえびだからです。9月から5月まで沖合い底引き網漁で水揚げされますが、春先が最盛期。甘エビ以上といわれるほど甘みが強く、旨みもたっぷりで新鮮なものをそのまま刺身で食べれば、弾力のあるプリッとした食感が楽しめます。塩焼きにすれば殻ごとバリバリと食べることができ、焼けた香ばしさがたまりません。そのモサエビを贅沢にたっぷりのせた「もさえび丼」や、モサエビづくしの「もさえび御膳」などのメニューを提供するお店もありますので、ぜひご賞味下さい。

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そして近年、全国デビューした「とろはた」も春の代表選手。とろはたとは、鳥取県で水揚げされたハタハタの中から全長20センチのものを呼び、脂のノリが良いのが特徴です。ハタハタといえば秋田県も有名で、しょっつる鍋などに代表されるように冬に獲れるブリコと呼ばれる卵をかかえたものが珍重されていますが、鳥取県のハタハタは2月初旬から5月の春が漁獲のピークで、主に身を食します。やわらかいたんぱくな白身で、煮てよし、焼いてよし、新鮮なものは刺身でもいただけます。一夜干しにすれば旨みが増し、かるく炙れば酒の肴にぴったりです。一夜干しのから揚げもおすすめです。口の中にひろがるとろはたの脂の旨みを、ぜひご堪能ください。
あと他にも、季節を問わずいただけるご当地B級グルメ「鳥取ホルモン焼きそば」「牛骨ラーメン」などもぜひ、鳥取へ来て食べていただきたい味です。
さあ、観光にグルメに、便利になった鳥取自動車道を利用して鳥取県へお越し下さい! 温泉もあるよ!
 

とろはた

鳥取砂丘「砂の美術館」
第6期展示 砂で世界旅行・東南アジア編〜王朝の栄華とよみがえる神秘の国々
会期:2013年4月20日(土)〜2013年1月5日(日)
所在地:鳥取市福部町湯山2083-17
お問い合せ先:Tel. 0857-20-2231 Fax. 0857-20-2232

もちがせ流しびな行事
開催日:2013年4月12日(金)
場所:鳥取市用瀬町用瀬(千代川ふれあいの水辺)
お問い合せ先:Tel. 0858-87-3222 Fax. 0858-87-3169
財団法人用瀬町ふるさと振興事業団 流しびなの館HP

<参考>モサエビ、とろはたについて
食のみやこ鳥取県HP
鳥取のおいしい飲食店情報 鳥取食録HP