from ミラノ(近正・ササキ) – 2 - バレンタインデーの反省と分析。
(2010.02.22)今年は週末だったバレンタインデー。
時間を気にせず、ゆっくりとスウィートに過ごせた
カップルも多いのではないでしょうか。
無駄な義理チョコを配らずにすんで、
ホっとしている方もいるかも知れませんね。
個人的なバレンタインの印象は
「一年に一回、勇気を出して女の子から告白する日」
わかっています、甚だしく間違っていることは。
せっかく、カトリックのお膝元、イタリアにいるのですから、
本場のバレンタインデーを探ってみようではないか、と。
協力的な(ただのおしゃべりとも言う)イタリア人男性・35歳独身に
レクチャーを受けてみました。
まず、バレンタインとは。
恋人達のための日です。
恋人と過ごす日であり、一方的に想いの丈をぶつける日ではありません。
恋に破れた者が、その想いをつたえるべく
恋心をしたためたカードを用意するのだとか。
想いを綴ったカードとチョコレートの組み合せは、
今となってはバレンタインデーの代名詞。
Perugina社のチョコレートBACI(バーチ)が好例ですね。
チョコレートは純粋な心と相手を思う気持ちが
どんなにスウィートであるかを表しているのです。
そして、一般的なバレンタインデーの過ごし方。
まずは、ロマンティックな散歩にでかけます。
歩幅を合わせて歩くことで気持ちも同調するっていいますからね。
ロケーションは川沿いもしくは湖のほとり。
ちなみにミラノからほど近いコモ湖は世界で最も読まれているイタリア文学本、
1827年のロマンス小説『I PROMESSI SPOSI(=結婚の誓い)』の
舞台になったことでも有名。
バレンタインのお散歩にはもってこいでしょう。
夜はレストランでディナー。
イタリア人でも照れくさいようですが、
この日ばかりはキャンドルの灯りの下でロマンティックディナー。
そして、プレゼントの交換。
チョコレートと情熱的な愛を象徴する赤いバラが定番アイテムのようです。
婚約の誓いを立てる場合にはここで指輪の交換が行われます。
滑舌がよくなった語り手。
「僕の理想のバレンタインは……。」
どうやらパンドラの箱が開いてしまったようでしたが、
私の翻訳能力も限界がありますので、バッサリ割愛。
それでは、せっかくなので。
この季節限定、BACIバレンタイン仕様を用意してみました。
すっかりバレンタインなんてどうでも良くなってしまった友人たちと開封。
この日一番スイートだったメッセージは
Esiste nella vita una sola felicita` : amare ed essere amati.
人生でたった1つの幸せとは、愛して愛されることである。
うーん、日本では、あまり口にされることのない感情ですよね。
お互いの存在に慣れてしまったカップルが、この日に気持ちを再確認することで
また新鮮な気持ちに慣れるならステキですね。
今年は間に合いませんでしたが、来年のバレンタインの参考になれば幸いです。
反省と分析は忘れないウチにするのがデキコツですから。