鹿児島 市街地→桜島
“伝統と旬”春を迎える旅。

(2012.03.05)

1日目は鹿児島市内へ

東京を出発した朝、気温は2℃。寒いと思いヒートテックを2枚重ね、セーターの上にカーディガン、ムートンコート、バッチリ!防寒対策で、いざ鹿児島へ!!

ところが……。鹿児島の気温は、18℃(速攻、化粧室でヒーットテックを、とりあえず1枚……)。もうすぐ春を迎える!? って、もう迎えたの? と思うくらい「春の旅」にぴったりの天候に恵まれて……と思っていた矢先に、薄っすら汗?? コートを脱ぎました。まだまだ、寒さが続く東京では考えられない気温の中、まずは名勝 仙巌園(磯庭園)へ。

名勝 仙巌園(磯庭園)

仙巌園は、江戸時代初期に19代島津光久(NHK大河ドラマ『篤姫』の養父 島津斉彬の異母弟に当たる)によって築庭され、中国龍虎山の仙巌にちなんで『仙巌園』と名付けられました。

薩摩は「南の玄関口」に位置し、琉球王国を介して積極的に中国の文物を受容しており、中国文化の影響を受けています。『仙巌園』は日本庭園でありながら、中国の作庭趣法を取り入れている日本と中国の美の共存庭園です。

『薩摩のひなまつり』

広大な敷地の中には島津家の大名別邸がそのまま残ってあり、近くには薩摩 切子の工房や展示販売している「磯工芸館」等があります。

薩摩切子の展示販売で見つけた「薩摩切子のおひなさま」(31,500円)、初めて見ましたので㈱島津興業 味園(みその)さんへ伺いましたところ、2月4日~4月26日まで「薩摩のひなまつり」として、島津家伝来の有職雛や御所人形、鹿児島県指定有形文化財の豪華な雛道具が年に一度この期間だけお披露目されます。

中でも、将軍の姫君持参の雛道具「葵牡丹紋七宝繋蒔絵雛道具」は、99種407点にものぼる大名家の豪華な婚礼雛道具を是非! ご覧ください。圧巻です!!

薩摩のひなまつり


磯御殿

牡丹紋七宝繋蒔絵雛道具と有職雛。
路面電車「N500系」に乗って。

運行開始が今年で100年を迎える鹿児島市電路面電車に乗って、始発駅「鹿児島駅前電停」→終点駅「谷山電停」(停留所は「電停」と呼ばれ、JRの駅と区別される)に向かいます。

昭和30年に登場したN500系は、現在走っている路面電車の中で一番古いタイプの電車です。(本数が少ない為、かなりのレア物だそうです。)ここから、鹿児島の紹介スペシャリスト『かごしま探検の会』代表:東川 隆太郎さんへ事前にご相談して、昼の街→夜の街までのアテンドを特別に受けて頂きました。“鹿児島の紹介スペシャリスト”と名高い東川さん、噂通りでございます。路面電車の中では、一駅一駅にまつわるエピソードをお話してくださって、「鹿児島駅前電停」→「谷山駅電停」まで、あっと言う間の時間でした。

まちづくり地域フォーラム・かごしま探検の会

ずーっと一緒に鹿児島の街を廻って頂きたい位、いろいろな情報、ありがとうございました。

早速! 次の日に教えて頂いた鹿児島中央駅前の「朝市」で、さつま芋、えんどう豆、しょうがを購入。お薦めの“焼き餅”も美味しく頂きました。

鹿児島中央駅前 朝市


路面電車「N500系」

「かごしま探検の会」東川さん。
「南鹿児島駅前電停」にて下車、『徳永食堂』へ。

『徳永食堂』へ行くのは2回目になります。

前回帰鹿の際に、鹿児島在住の従姉(桜島編でご披露)に連れてってもらって大満足だったイタリアンのお店です。中でも感激したうちの3品を写真でご紹介します。
「県内産有機野菜のコンソメジュレ合わせ」、「県内産黒豚の炙り焼き&季節の野菜」、「バーニャカウーダ」どれも前回のリピートのお料理です。

「県内産有機野菜のコンソメジュレ合わせ」は、芸術品とも言える目で楽しめて、舌で味わう一品。
「県内産黒豚の炙り焼き&季節の野菜」は、歯ごたえが有りながら、ジューシーな黒豚を岩塩で!
「県内産野菜のバーニャカウダー」は、一世を風靡した時期にどこのお店でも味わえなかったソースと、野菜の甘さに感動します。他には、「伊集院産自然農法の赤じゃが芋のニョッキ”“きびなごのフリッター カレー風味”“串木野産スズキのポアレ」などなど、季節の食材をふんだんに使った料理に出会ってください。

因みに……鹿児島市とイタリア のナポリ市は姉妹都市だそうです。

『徳永食堂』


県内産有機野菜のコンソメジュレ合わせ。

県内産黒豚の炙り焼き。

県内産野菜のバーニャカウダー。
平川動物公園でホワイトタイガーの赤ちゃん誕生。

東京ドーム7個分(314,000m2)の敷地内には140種 約1,000頭の動物たちがいる、日本最南端の動物園、平川動物公園にてタイガ(オス)とコハク(メス)の間に初めてとなる、オスとメスの赤ちゃんが11月18日に誕生しました。現在、名前を募集中(~3月9日まで)。

2月10日から一般公開されて、大人気だそうです。しかし……私的にトリコになってしまったのは、パパ(タイガ)の方。いやぁ~凄い迫力なに、カメラ目線をしっかりくれます(笑)トラの顔って、シュッ! っとしている物とばかりの先入観で見ていたので、まん丸い顔立ちに見とれてしまいました。

ガラス越しに「パパかっこいい!!」って、一人でずーっと叫んでおりました(←お恥ずかしい……)
ずーっと叫んでいたのは、タイガパパだけでなく、カバの龍馬も……気持ちよく天然温泉シャワーを浴びている中、「龍馬ぁ~」って、叫ぶと上を向いて口を大きく開けて答えてくれます。カワイ過ぎます♪(←浮かれ過ぎです。)

後日、母に話をしましたところ「幼稚園の時と全く同じ事をしている。」って、冷やかに言われてしまった次第でございます。百聞は一見にしかず、です、是非! 足を運んで見に行ってくださいませ。

平川動物公園


カバの龍馬。

ホワイトタイガー赤ちゃん。

パパのタイガ。
『南洲館』名物:くろくま(黒豚しゃぶしゃぶ)

縄文・弥生時代の事、南九州にて勇猛果敢で絶大な勢力を持つ熊襲族の宴会鍋が、伝説の「熊襲鍋」。

その大きさはナント50㎝はあろうか、やかんの大きさをご覧頂いてもおわかりかと思われる程、たっぷりの出汁が注ぎ込まれます。まずは、出汁だけを味見させて頂くと…びっくり!! 出汁だけでも、どんぶりの鉢いっぱい飲める位美味しい出汁なのです。(出汁の中身は、企業秘密ですが、野菜や魚から取っているらしい……)

そこに、レタスをボコボコ→まずは黒豚ロース肉から、末吉のゆず胡椒をちょいと付けて頂きます。そして、次は黒豚バラ肉を…もう、間違いないです!! 期待を裏切らない絶品でした。

南洲館「くろくま」


特製出汁の注入。

レタスの上に黒豚ロース肉。
かごしま近代文学で向田邦子さんの世界に触れる。

31年前の飛行機事後で亡くなられた向田邦子さんの遺品を、母(せいさん)は、かごしま近代文学館へ寄贈されました。その時母せいさんは「鹿児島に嫁入りさせよう」と言われたそうです。

向田邦子さんが小学生の頃、転勤族だった父の赴任に伴い約2年間を過ごしたのが、鹿児島市内。鹿児島の温暖な気候や地元の風習、文化、食べ物を愛した向田さんは「故郷の山や河を持たない東京生れの私にとって、鹿児島はなつかしい「故郷もどき」なのであろう。」と、代表作エッセイ『父の詫び状』で綴っています。

館内には鹿児島ゆかりの作家たちの中で、向田邦子さんをはじめとして鹿児島県と特に縁の深い作家で、海音寺潮五郎さん、林芙美子さん、椋鳩十さん、梅崎春生さん、島尾敏雄さんの6名に関する常設展示が行われています。

向田邦子さんの常設展では、高級賃貸マンション「南青山第一マンションズ」の自宅が再現されてあり、リアル過ぎて……なんだか、緊張してしまいました。オシャレな方だった向田邦子さんは、紀ノ国屋へも通っていらしたのでしょうねぇ~。

かごしま近代文学館


自宅マンションの再現。

愛用のアクアスキュータムのトレンチとバック。

さて。
鹿児島市内(市街地)編のご紹介は、こちらまでです。
鹿児島市の観光やイベント情報は、こちらのサイトをご覧ください。訪ねてみたいスポットや、美味しい食べ物に、きっと……出会えますよ!

2日目の桜島編は、続きということで近日アップ致しますので、こちらもご覧くださいませ。
40数年ぶりに行った桜島の名所や美味しいモノ、10㎏もある桜島大根を引っこ抜いたりと、こちらも盛り沢山でございます。次回の桜島編も是非!!

鹿児島市観光案内