from カンヌ 「スターと一緒に写真撮影!」の巻き。

(2009.06.09)
映画祭で盛り上がるカンヌから御届けします。

5月24日に閉幕したカンヌ映画祭。TV画面上ではブランジェリーナを始め、ペネロペ・クルス、あの、パリスちゃんまで華麗なスター達が軽やかにレッドカーペットを歩く姿が連日流されて「素敵~!」ととろ~んとした目で見つめていましたが、実際の生活では、わざと映画祭に日程を合わせて「EDF(フランス電力公社)」も同時にストライキを起こしカンヌ市内の主要部分パッツリと電気を切っちゃってジム・キャリー&ユアン・マクレガー『アイ・ラブ・ユー・フィリップ・モリス』の上映会が打ち切り、同日マルティネスホテルで行われる予定だった大型パーティーまでおジャンになっちゃったみたいで、「映画祭? ハ~? それ、なんですか~? 私たち関係ないし~。」のノリでどんな時でも自分たちの主張を通そうとするあっぱれ、フランス人魂。

まだ、スターではないので「パーティー」とは、まったくもって無縁ですが、庶民の足であるフランス国鉄も毎年恒例のストライキ。これは全くもって無縁ではない!!  実際、プラットフォームで待っていたニース行きの電車が定刻時刻に「このニース行きの電車はストのためキャンセルされました。」という詫びの心を感じさせないアナウンスが流れた時は、激怒する以前に「……。」状態だった私を含める乗車「予定」客。っていうかー、定刻時間ピッタリに「電車キャンセルのお知らせ」が流れたんって初めてかも……。あ~、スターになってリムジンとかに乗りたい……。なにはともあれ今年も、映画祭同様“ヒートアップ”していたカンヌ市内でした。

写真はクリックで拡大します。

パーティー会場マルティネスホテル。スターの待ち伏せをする人達。
ディズニーの3D映画『Disney’s クリスマス・キャロル』。この映画のパーティーがキャンセルになったって……。
映画祭中は本当に豪華客船が多い! 毎日船上パーティーが行われています。

前回でも書きましたが「映画祭期間中狭い街中を歩くのってあんまり好きじゃないの~。」と周囲にもいいふらしていましたが、尊敬するA女史の「今年の映画祭は、誰でもスターと一緒に写真を撮れるんだよ!」というどう考えても「嘘八百だろ!」という言葉にアッサリ便乗して今回は「スターと記念撮影」をしに再びクロワゼット通りを歩いてきました。

映画祭期間中はメディアも映画祭一色。特設会場を設けるTV局も多いです。
街にはスタイル抜群のきれいな女性が多い! 彼女達は「スターレット」といって映画祭期間中プロディューさーや監督に目を付けてもらうためにカンヌにやってくるスターの卵やモデルさん。
路上パフォーマンスも多かったです。

はい。こちらがその一枚。ジャン!

気分はすっかりフィオナ姫。

嘘ではありませんでした! スターと写真を撮れるだけでなく、スターにもなれちゃう!! 観光名所に行くと必ずこんな写真撮影スポットありますよね~。この画期的なアイディアは、カンヌ市役所が企画。なんとラリーになっていてレッドカーペットで有名な「パレ・ドゥ・フェスティバル」(後、パレ)周辺を中心にこんな撮影場所が置いてあります。観光案内所や市役所で、なんとパンフレットまで貰えます。

撮影スポットは全11。記載されているマップは意外にアバウト。
パンフ表紙から遊び心満載! これを企画した人にぜひ会いたい!!
映画祭時期はバラの季節。ふんわりと高貴なかほりが漂います。

「ここまできたら、全写真を撮るしかない!」と突然やる気をみなぎらせる日本人女子2名。またまた、クロワゼット通り一番奥にあるお年寄りのミーティングポイント、バラが咲き誇る庭園が私たちのスタート地点。

目の前を通り過ぎるみなさん、「アホやっているよ……。」と見るのかと思えば、実は写真撮りたかったけど、恥ずかしかったの。」という「恥ずかし組」の人達が撮影順番待ちをしていたりすることもあり。「スターと撮影スポット」は実は、隠れた人気スポットだってことを発見。

ハリーポッターはどう頑張っても肩がでちゃう。
150cm弱の私には背伸びが必要。
TV局「フランス3」のカメラマンにドアップ顔をとられてしまった!

パレ近くまできたら、午後6時頃。以前バイトをしていたことがあるパレ前のお土産屋で昔の同僚と再会。そのまま1杯付き合うことに話は進み「写真撮影」はとりあえず一時中断……。の予定でしたが、1杯どころかそのまま、グィグィと進んでしまい。気づいた時にはすっかり「酔っ払い」の域に達していた女子2人。撮影は次回に後回しにすることにしました。

ドリンクを注文すると出てくる無料のおつまみ盛り合わせ。こんなバーが現在地元で流行中。

その後、フェスティバル終了した次の日にもう一度この「企画」を再開しましたが、すでに撤去されていた撮影ポイントもあり、今年のラリーはここまで。来年はさらにグレードアップしたスター達と写真が撮れることを願います。さよなら、オースティン・パワーズ、ビバ! カンヌ!!