from ヘルシンキ - 4 - 「World is changing!」by Camilla

(2010.02.26)

「フィンランド女性に学ぶ 幸せ力」File.03
Camilla Ekholm(37歳)

世界各国のビジネスパーソンを相手に
活躍するCamillaさん。
各国のクライアントから次々と
かかってくる電話のあいまに、
インタビューに答えていただきました。
20代から30代前半まで、
キャリアウーマンとして仕事に夢中だった彼女に
訪れた大きな転機。
彼女の「幸せ」はどう変わったのか、
お話いただきました。

Work:世界の人に出会える仕事。

世界の人とコミュニケーションできる仕事に憧れていました。
大学卒業後は、キャリアをスタートさせる場所として、
フィンランド発で最も国際的な企業のひとつNokia社を選びました。
Nokiaでは、アジア太平洋地域のコミュニケーション戦略を担当。
シンガポールやニュージーランドを拠点に仕事をしました。
コミュニケーション戦略を考える仕事は、相手の国の文化を理解することが重要。
各国でのプロジェクトで、自分の知らなかった文化と出会えたことはすばらしい経験でした。
Nokiaで働いた8年の間に、「コミュニケーション」を軸にした仕事に魅せられ、
昨年、この分野の専門であるPRコンサルタント会社に転職しました。
クライアントであるグローバル企業に対し、コミュニケーション戦略の提案、
トレーニングを実施することが主な仕事です。

仕事場での写真。

Turning Point:家族ができたこと。

私の人生にとって最大の転機は2つ。
親友であり最大の理解者である夫と出会えたこと。
そして、昨年養子を迎えたこと。
2人が私の人生に新たな幸せを運んでくれました。

 
Happiness:ひとりではできないことがある。

夫は私と同じフィンランド人ですが、2003年に旅行先のタイで出会いました。
マリンスポーツを楽しむのが共通の趣味で、意気投合して2005年に結婚。
当時の私は、アジア太平洋地域を担当して飛び回っていましたが、
彼が「主夫」として忙しい毎日を支えてくれました。
ニュージーランドに住んでいたとき、私はチャレンジングな仕事をしていましたが、
彼が家事全般を担当して食事を用意して待っていてくれるおかげで、心が安らぎました。
その代わり、彼は昼間に大好きなサーフィンを楽しんでいたようです。
パートナーのおかげで、お互いに、ひとりではできないことを実現できる喜びを知りました。
そして、昨年、息子を養子として迎えて、新たな幸せを感じています。
仕事はある期間で目に見える結果や達成感を得られますが、子育ては全く違います。
毎日変化があり、日々続いていくもの。
家族が出来たことで、私の「世界」は大きく変わりました。

アジア太平洋地域担当時の写真。

Dream for next 10 years:お互いの「チャレンジ」を支えあえる家族になる。

私がこれまでチャレンジングな仕事をしていたとき、夫は全面的に支えてくれました。
次は私がサポートする番です。
実は、来週から家族でケニアの首都ナイロビに引っ越します!
夫が赤十字社の活動に技術者として参加するためです。
フィンランドでは子どもが3歳になるまで育児休暇が取得できるので、
私は育児休暇を取得して、子どもと一緒に夫の活動を応援します。
家族がそれぞれの「チャレンジ」を応援しあえたらいいと思います。
みんなが困難なチャレンジに同時に取り組んだら、そのときは大変かもしれないけれど、
タイミングやスケジュールを調整しながら助け合い、お互いの夢を叶えたい。
10年後は息子もティーンエイジャー!これからのことを考えるとわくわくします。

Message:World is changing!

世界各国の人と仕事で出会い、日本人の女性とも一緒に働きましたが、
多様な価値観、生き方を選んでいる魅力的な方たちでした。
世界は変わり続けています。
自分が変わることも、世界を変えていくこともできるはず。
多様な幸せが実現できる世界を、私たちの世代でつくっていきませんか?

ドイツ出張時の写真。

—–

「コミュニケーション」を専門にお仕事をされているCamillaさん。
お話をしたあとに、前に進んでいくための力強いエネルギーをいただいた気がしました。
今頃、家族3人、ナイロビで新たな生活をスタートさせているはずです!

※この内容は、2010年2月18日取材当時の情報です。