那須のアートフェス「スペクタクル・イン・ザ・ファーム」へ!!
(2009.09.18)みなさま、ご存知ですか? 今月9月26日(土)、27(日)、栃木県の那須で行われる、パフォーマンスや音楽やファッションの芸術祭「スペクタクル・イン・ザ・ファーム」がもうすぐ開幕いたします! 緑の牧草地や、高原のリゾート施設、そしてファミリー向けのレジャー施設から、ナイスな温泉旅館まで、那須にあるありとあらゆる魅力ある場所を舞台にくりひろげられる、このイベント。今年が初の試みとしてスタートしました。
これまで、美術などではよく耳にするようになった地方での芸術祭ですが、こちらはパフォーマンスベースの作品ばかりで、音楽あり、ダンスあり、演劇あり、ファッションショーありの、つまり、アーチストと観客が同じ場所にいることで成立する、身体芸術、そのときその場にしか立ち現れないモノで構成されているのが特徴。場所性と作品性の対話がみものであります。
那須は東京から車をスっとばしたら、2時間くらいで着いちゃいます。高速おりたらそこは息をのむ緑色。そのまま車でしばらく那須街道ぞいを行きますと、さまざまなタイプのミュージアムをはじめ、すてきなアンティークショップやカフェが点在するエリアをぬけ、すいすいドライブしているうちに、ハードコアな温泉がこんこんと沸きつづける那須湯本の温泉街へと到着し、そしてさらに上へ上へと30〜40分車を走らせたら、スこーんと空気も空の色もかわって、那須の人いわく「天空の大地」へと誘われます。ヤつほー。
というわけで、今回のスペクタクル・イン・ザ・ファームは、この広大な那須の全域を使って、高原のみどりの合間に点在するさまざまの施設で開催されますので、車移動は必須です。くれぐれも歩かないように。ナビと地図も用意してください。かなり自主的な冒険心が試されるオリエンテーリング形式のフェスティバルですから、方向音痴さんはご注意!
……でもそんな運転できないし、地図もよめなイ!という方はご安心を。バスツアーにご参加ください。「スペクタクル号」は全会場まわるので、イベント全部をたのしむにはオススメ。変わり種では、なんと劇団「鉄割アルバトロスケット」の出演者がバスガイドするという豪華企画「鉄割アルバトロスケット」もあり。また、シアタープロダクツが好きな方は、ファッションショーを中心に、何公演か抜粋して楽しめるシアタープロダクツ号がありますから、こちらへどうぞ。
なお、「スペクタクル・イン・ザ・ファーム」は2日間のイベントですから、自由に観光を楽しみながら一泊二日の小旅行にもおすすめです。そんな方はぜひ自家用車かレンタカーで移動しましょう。おすきな宿にとまって、おすきな演目をみて、あとは温泉はいったり、美術館いったり、お買い物したり、などという自由きままプランをおすすめしたいです。公式サイトからさまざまな宿泊パックを御提案しておりますので、チェックしてみてくださいネ。また、チケット購入者にはもれなくオリジナルマップがついてきますから、こちらを片手に那須ドライブをぜひ。
こちらがオリジナルマップ。かわいいデザインで、ずっと持ってたくなるものを目指しました!エコバッグや、Tシャツも作りました。会場でご購入いただけます! |
都会では発表する場所の背景や意味が、なんだか画一化されていることにいちまつの寂しさをおぼえ。生々しい場所性と作品性の出会いを求めてこの企画ははじまったんでしたが、那須の自然や人や、その東京との絶妙な距離感とかにすっかり魅了されここまできてしまいました。という、そんなわたくしですが、申し遅れましたが、実行委員の金森香です。シアタープロダクツというファッションブランドを日々運営しておりますが、ひょんなことからこの企画に携わるに至り、現在、わたくしと、ジーエムプロジェクツ、株式会社プリコグ、地元の方とで実行員会をつくりまして、本企画に挑んでおります。
ぜひお客様のみなみな様も、この企画に冒険心をもって挑んで下さいマセ。子供のころの宝探しにも似たこの体験。事件は、自分でみつけてみよう!(おこしてみよう!)アクセスのしやすさ、わかりやすさ、なんにもしないでも目の前に演目がでてくることに慣れすぎてる現代人におくるアドベンチャーかも。開演のブザーがなる前に会場に到着するよう、みどりの並木を駆け抜けよう。ブンブーン。
筆者プロフィール 金森 香(かなもり・かお)ファッションブランド「シアタープロダクツ」取締役/プロデューサー・プレス。ロンドンのセントラルセントマーチンズカレッジ・オブ・アート・アンド・デザインで芸術批評学科を卒業後、出版社リトルモアで広報やギャラリーの企画運営に携わる。01年、デザイナーの武内昭と中西妙佳とともにファッションブランド「シアタープロダクツ」を設立。エンターテイメント性の高いファッションショーや、美術館でのワークショップ、展覧会での作品発表をとおしての作品制作、など多岐にわたる活動を展開する。また、05年には本田祐也(チャンチキトルネエド)のアルバムをプロデュースし、06年に音楽レーベル「シアタームジカ」をスタート。アーチスト阿部海太郎の作品を中心にCDのリリースをはじめ、イベント企画なども行っている。 |