シェアリング・エコノミーと新しい旅のかたち-4- 『Airbnb』ホストオリジナルの
ローカルなおもてなし

(2015.04.30)
ロンドンの人気ホストのひとりLienelleさんのリスティングでのホームパーティの様子から。ケータリング・チーム『season』のシンプルでキュート、おいしいフードと、温かいホスピタリティとのマッチング。
『Airbnb』ロンドンの人気ホストのひとりLienelleさんのリスティングでのホームパーティの様子から。地元でおいしいと評判のケータリング・チーム『season』のシンプルでキュート、おいしいフードと、温かいホスピタリティがマッチ。
 
Photos / Chris Tubbs for Airbnb, VisitBritain/ Jason Hawkes
 
ロンドン五輪が促進したカルチュラル・ツーリズム。このムーブメントと、画期的な宿泊システム『Airbnb』との関係を詳しく見てみましょう。
 
ホストともに、よりオリジナルな旅作りをサポート。

地方の文化に着目する旅のスタイル、カルチュラル・ツーリズムと、『Airbnb』の利用について、『Airbnb』UK・アイルランド・ジェネラル・マネージャー、ジェームズ・マックルアさんにもう少し詳しく聞いてみました。

「ロンドン五輪では、約1万人がイースト・ロンドンの『Airbnb』を利用しました。そのうちの85%が海外からのゲスト。平均滞在は1週間。1人のゲストは、イースト・ロンドンで、平均1万2000ポンドのお金を使いました」つまり、『Airbnb』を利用する旅行者は、従来の宿泊施設の利用する場合に比べ、より長く滞在し、リスティング(宿泊物件)のある地元でお金を使う傾向があるというのです。

『Airbnb』UK、アイルランド ジェネラル・マネージャー ジェームズ・マックルアさん。
『Airbnb』UK、アイルランド ジェネラル・マネージャー ジェームズ・マックルアさん。
 
ホストはローカルなおもてなしのエキスパート。

リスティングの周囲でお金を使うのは、そのオーナーであるホストにローカル情報を教えてもらったり、ゲスト自身がその土地に興味を持って、調べて出かけたりするからだそう。考えてみれば、ホストはその地域に実際に住んだり、頻繁に出入りしているので、交通アクセス、近くのレストランならどこがおいしい、食料品を買うならどのお店がよいなど、地域情報に精通しているのは言うまでもないことです。

「よりオリジナルな体験を求めるゲストのために、地元出身のホストはその知識を提供できる。それだけでなく『Airbnb』では、ホストと協力して、より快適にゲストを迎え入れられるよう準備しました。例えば、政府やイベントのオーガナイザーに協力を仰いで、ロンドンの交通網についてのワークショップを行ったり、オリジナルな1500のローカル・ガイドブックを作成しました。五輪後もひき続き、ホスト教育プログラム組んでいます」とジェームズさんは言います。

実際のところ『Airbnb』のリスティングの75%は、ホテルなど宿泊施設がない、小さな地方都市だそう。ホテルはなくても、リスティングがあれば、ステイできる。大都市でも、ホテル利用と同じ予算で、より長くステイできる。またローカルのエキスパートである、ホストと交流することで、エリアならではの、よりオリジナルで内容の濃い旅を作れる。それが『Airbnb』が可能にした「新しい旅」だということができるでしょう。

スープ、パスタ、サラダ、テーブルのお花も料理とコーディネート。
ロンドン ショーディッチのホストのひとりLienelleさんのリスティングでのホームパーティの様子。ケータリング・チーム『season』がスープ、パスタ、サラダ、テーブルのお花も料理とコーディネート。
ハンドメイドのケーキ。白いクリームのように見えるけど、メレンゲと、ベリー。
ハンドメイドのケーキ。白いクリームのように見えるけど、メレンゲと、ベリー。
『Airbnb』が発行しているガイドブック『Ppinapple(パイナップル)』と、Wlcomeフライヤー。いずれもスマートだが親しみやすいデザイン。
『Airbnb』季刊旅マガジン『pinapple』と、ウェルカムフライヤー。『pinapple 2014 Winter』はロンドン、ソウル、サンフランシスコをフィーチャー。ホストを通して街が見えてくる。
 
 

●London Little More

ポップでフレンドリー!
イースト・ロンドン ショーディッチ
『Airbnb』ロンドンオフィス。

イースト・ロンドン ショーディッチ グレート・イースタン・ストリートにある『Airbnb』ロンドンオフィス。
イースト・ロンドン ショーディッチ グレート・イースタン・ストリートにある『Airbnb』ロンドンオフィス。
窓から光がいっぱい注ぐオフィスで約20名のスタッフが働く。
イースト・ロンドン、ショーディッチにある『Airbnb』ロンドンオフィス。窓から光がいっぱい注ぐオフィスで約20名のスタッフが働く。
キッチンにはユニオン・ジャックの冷蔵庫!
キッチンにはユニオン・ジャックの冷蔵庫!
ソファクッションにもユニオンジャック。テーブルの上にはゲーム。
ソファクッションにもユニオンジャック。テーブルの上にはゲーム。
みんなが食べて良いおやつが常備。ドライフルーツがジャーにいっぱい。ヘルシー。
みんなが食べて良いおやつが常備。ドライフルーツがジャーにいっぱい。ヘルシー。
レゴで作ったタワー・ブリッジが窓辺に。
レゴで作ったタワー・ブリッジが窓辺に。
スタッフのつながりがたどれるピープル・ツリー。
スタッフのつながりがたどれるピープル・ツリー。
オフィスというよりも、誰か友達の部屋に来た感じ。『Airbnb』のリスティングの作り方を踏襲しているとのこと。
オフィスというよりも、誰か友達の部屋に来た感じ。『Airbnb』のリスティングの作り方を踏襲しているとのこと。
『Airbnb』のロゴマークは、マップ上のPLACEマーキングと、LOVE、人々を表している。
『Airbnb』のロゴマークは、マップ上のPLACEマーキングと、LOVE、人々を表している。