from 鳥取 – 23 - 旬のフルーツ・ブルーベリーパラダイス。

(2009.07.13)

ケーキ屋さんのショーケースに『フルーツタルト』なんて置いてあると、とってもそそられる私ですが、その惹きつけられる理由は何だろう?と考えたとき、つややかに盛られたブルーベリーの存在は少なからずあると思います。また、ブルーベリーののっているタルトと、そうでないものとは私の中ではまったく別物で、そうでないものに関しては自ら購入する頻度はかなり低いと思います。
回りくどい言い方になってしまいましたが、“ブルーベリーがのっているタルトは私にとって、とっても魅力的だ”ということです。

そこまで私の中のタルトの魅力を左右するブルーベリーですが、鳥取県の大山(だいせん)周辺では栽培が盛んに行われています。中には食べ放題できるといった観光農園もあり、このたびはそのブルーベリーパラダイスへ行ってきました。
そもそも、なぜ大山周辺でブルーベリーが盛んに栽培されているのか?その理由は土にあります。一般的な農作物はアルカリ性の土壌を好むのに対し、ブルーベリーは酸性の土壌を好みます。大山周辺はいわゆる火山灰土=(イコール)酸性で、栽培に適しているといえます。また、ブルーベリーは成長の過程である一定の期間、低温を要しますが、この地域特有の寒冷な気候が、これまた適しているというわけです。
ブルーベリーの品種は日々改良がすすんでおり、およそ200種類以上あるといわれています。大山周辺のほとんどのブルーベリー園では平均20前後の品種が栽培されていて、種類によって味・大きさが微妙に異なります。中には500円玉大ぐらいまで大きくなる品種もあるそうですよ!木の高さは70センチから2メートルくらい。それ以上大きくなると、摘みとりがしにくくなるため剪定(せんてい)されるそうです。
木によりますが、実はぶどうの房のように結実し、色づきが濃いほど甘いそうです。おいしいブルーベリーを見分けるコツとしては、パッと見ではわからない付け根の部分までしっかり色づいているかどうかがポイント。うっかり見落とすと、すっぱ~い口になります。
摘みとりはいたって簡単。狙いを定めたら他の実を傷つけないようやさしくつまんでひっぱるだけ。ひっぱるといっても力はほとんど要らず、ポロッととれます。手に乗せると、コロコロとしてその愛らしい姿に思わずうっとり。洗わずそのまま食べられるので、あとは口にほうりこむだけ。皮・実ともにやわらかく、噛むとブルーベリーの香りとみずみずしい果汁がじゅわっと口いっぱいに広がります。気の趣くまま、思う存分食べ放題…まさにブルーベリーパラダイス。“食べると目にいい”という健康効果が広く知られていますが、“過ぎる”のは禁物です。
摘みたてももちろんですが、ちょっと冷蔵庫で冷やしていただくとより一層美味しくなります。お持ち返り分は、アイスクリームやヨーグルトにのせてもいいですし、ジャムやフルーツソースに加工してもGOOD!(ジャムにする際は、あまり煮詰め過ぎないようにするのがポイントだそうです。煮詰めすぎると堅くなるそうです。)
雄大な大山を望みながら、緑いっぱい自然の中で楽しむブルーベリー狩り。小さなお子さんからお年寄りまで楽しめる、おすすめの味覚狩りです。
料金もかなりお手ごろ。各園によって異なりますが、1,000円あれば十分といったところでしょうか。絶対お得だと思います!
時期は6月中旬から8月いっぱいくらいまで。

大山周辺のブルーベリー園についての情報は下記をご覧下さい。

○鳥取県観光情報ホームページ>今が旬!ブルーベリー狩り
http://yokoso.pref.tottori.jp/dd.aspx?itemid=41875#moduleid1907