狗飼恭子のロマンティック・オアフ・ストーリー - 11 - 眺めと風が気持ちいい!
ダイヤモンド・ヘッドの頂上へ登る。

(2011.07.13)

オヒアレフアに約束を(11/31)
 長い山道と急な階段を上りきると、突然強い風にあおられた。ホテルで買ったばかりの麦わら帽子が飛ばされそうになって、慌てて両手で押さえる。
 もう少しゆっくり歩いてよ、そう声をかけたいのだけれど、息が切れて声が出ない。
 わたしのちょっとだけ先を歩いていた彼が、ようやく立ち止まった。わたしも追いついて立ち止まる。赤い屋根の、ダイヤモンドヘッド灯台が見える。彼は、あっちがワイキキだよ、と海のほうを指さした。
 「よく分かるね」
 「ワイキキから見るダイヤモンドヘッドは、常に東側にあるんだよ。だからハワイの人は、道に迷ったらダイヤモンドヘッドを見上げるんだってさ」
 わたしの左側にも、常にきみがいたらいいな。なんてね。
 言えないのは、息が切れているせいだけじゃないけど。
(恋愛小説家・狗飼恭子)
つづく »
ダイヤモンド・ヘッド灯台。今でもワイキキ沖を航行する船の安全を見守り続けている。
登山の途中、左右は枯れた植物が群生していた。 不思議なビジュアルに思わずパチリ。


ダイヤモンド・ヘッドの頂上から望むワイキキ・ビーチ。ワイキキはまさに「タウン」だと実感。
頂上から見える東側の風景。見えているのはココ・ヘッド。朝日が昇る時間も素晴らしい。


山頂近くの20世紀初頭に作られた砲台の跡。歴史に思いを馳せながら、頂上までもう少し登ろう。
山肌の道を登っていく人々。声をかけ合い、譲り合って進む。登り終えたら達成感が!


ワイキキでいつもは眺めているだけのダイヤモンド・ヘッドに登ることができることはご存知? 実は40分程度で頂上までたどり着くことができる気軽なハイキングコースとして、ロコたちにもなじみの深いアクティビティーの一つなのだ。頂上の展望台からはワイキキを含むオアフの景色を眺めることができる。タウンとカントリーを楽しめるオアフの魅力が身近に感じられるけれど、暑くなりすぎない朝がおすすめ。ぜひ早起きしてチャレンジしてみてはいかが?

 

■ DATA

ダイヤモンド・ヘッド

問い合わせ ハワイ州土地・自然資源局 州公園部
Tel.(808)587-0300

山道入り口から山頂までの距離は片道1.3キロ。途中にはごつごつした岩の道や急勾配の階段などもあるので十分に気をつけて。帽子と水を持って、歩きやすい靴で出かけよう。

 

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■ 関連項目

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過去記事『今こそ、オアフ島!!』
オアフ観光局
iPadアプリ「今こそ! オアフ島」

 

Produce&Photographs: Yuji Komatsu
Special Thanks: Ritsue Honma / O’ahu Visitors Bureau