はやとの風 → いぶたま → さくら。
列車で行く、鹿児島指宿市の旅。

(2011.09.12)

特急列車 『はやとの風』で
嘉例川駅(かれいがわ駅)へ。

まずは……JR九州が吉松駅~鹿児島中央駅間を肥薩線・日豊本線・鹿児島本線経由で運転する特急列車『はやとの風』に乗車。1903年(明治36年)に創業された『嘉例川駅(かれいがわ駅)』へ向かいます。『はやとの風』は2004年3月に九州新幹線が部分開業した際に運転を開始した観光列車で、当初は臨時列車として運転されていたそうですが、人気が高く2006年3月から定期列車に!

車内は、木をふんだんに使用した内装で、1・2号車中央には展望スペースもあってデラックスな内装になっています。

社内では、通称『かれい川弁当』がいただけます。1050円。霧島市の森の弁当 やまだ屋が製造しているお弁当です。(要予約)

“がね”をメインとして……、
“がね”って?  

鹿児島では、野菜のかき揚げ(天ぷら)を“がね”と言います。


「指宿のたまて箱」とは?

JR九州が指宿枕崎線の鹿児島中央駅~指宿駅間で運転している特急列車。愛称『いぶたま』。
列車は2両編成で、半分が白、半分が黒で塗装されたユニークな列車です。
車内は2人掛け回転リクライニングシート、大型のテーブルが設置された4人用のコンパートメント席と、『いぶたま』の売りとなっている展望席。(予約開始後、平日でも数秒で売り切れてしまうそうです。)

子供用に海側を向いたキッズチェアが用意されており、その後ろには保護者が見守るためのカラフルなソファー席が用意されています。小さなお子様は、とても嬉しいのではないかしら!? 見た目よりも近づくと小さくて、3歳~小学校低学年位までかなぁ~?1、2、3 の座席横には、ベビーサークルも!

指宿に伝わる浦島太郎伝説に因んで、ドアが開いた際には玉手箱の煙に見立てたミストが乗降ドアの噴出口より噴射されますよ~。


指宿駅の名物 カメ駅長小太郎くん、
砂蒸し風呂。

指宿駅に降り立ったら、ナント! 駅長がお迎え……『えぇーーー亀がいる。』と思ってカメラを向けると無茶苦茶早く歩くので、皆カメラが追いつきません。前に人がいても全く屈せずにどんどん歩いているので、ベストショットが出来るまで、30枚位は撮りました。触ってもおとなしくて、ただひたすら待合いスペースを歩き続けます。

小太郎くんに後ろ髪を引かれながらも…指宿といえば、そう砂蒸し風呂です。60℃位の砂に入り、文字通り砂の中で蒸されます。岩盤浴で岩盤に寝転ぶよりも、とても気持ち良いですよ~!! 代謝が上がりそうです。

『砂蒸し会館 砂楽』


鹿児島湾の無人島、
知林ヶ島へ。

知林ヶ島(ちりんがしま)は鹿児島湾(錦江湾)の入口付近に浮かぶ、湾内で最大の無人島(周囲3㎞)。3月から10月頃にかけて、干潮時に長さ約800 mの砂州が出現し、大人の足であれば片道20分ほどで歩いて渡ることができます。(砂州の出現時間は最大4時間程。)

合わせるとハート型になる2枚貝を砂州で拾い、それを持って帰ると『ご縁があるとか?無いとか?』写真のような綺麗なハート型になるのを見つけるには、結構大変!! しかし……乙女としては、ここは頑張って探してみましょう♪
 

知林ヶ島


薩摩伝承館で
鹿児島に由来の美術品を鑑賞。

今夜のお宿、『指宿 白水館』の敷地内に『薩摩伝承館』があります。

文字通り鹿児島に由来の美術品が、それはそれは…目を瞠るほどの美術品が展示されています。
薩摩の英雄 西郷隆盛さんのご愛用品『金の懐中時計』、裏には『CHRONOMETRE』(クロノメーター)と刻まれてあり、当時は大砲の飛距離をはかる道具として使われていたそうです。大変貴重なモノだったそうです。また、薩摩を代表する工芸品のひとつである『薩摩切子』のガラス工芸品はもちろん、薩摩焼もビックリするほどの豪華な装飾がなされた作品が多数展示されています。

中国陶磁器も多数展示されていますが、中でも私的には辰砂(しんしゃ)に、くぎ付けになってしまいました!! この焼き物の時代(14世紀頃)は、コバルトの顔料が手に入らず、“青”に変わる色をということで、“赤”を出す技術が民窯でも誕生。銅の顔料を焼成することによって“赤”を出す炎を操作する高度な技術と、偶然がもたらす“赤”。
それが、辰砂の奥深い“赤”。

現代になっても難しく、学生時代この“赤”を一度も出すことが出来ずに…指を銜えて展覧会を観ておりました。薩摩伝承館のこの作品↓は、色もさることながら…天使の羽根やハート型に見えていたのは私だけ?だったのか(笑)
皆さまも、すばらし過ぎる数々の展示品をご堪能くださいませ。

『薩摩伝承館』
 

指宿 砂むし温泉 『白水館』

『白水館』は東京ドーム3.5個分(約5万坪)を有するお宿。
客室は『離宮』。ナント! 102平米(12.5帖+8帖+リビング)。

迷ったら、さぁ大変!と思っていたら…早速、食事場所へ行くのに迷ってしまいましたが、無事到着(ほっ!)。そこで、待っていてくれた料理がまたすごーーーい!! 豪華絢爛♪ 器は、(陶磁器です。)。そっーと開けてみると、美味しそうな先付けのお料理が…大好物の“にこごり”最高です!(いくつになっても“女子”(?)は、こういうちょっとずつに弱いですよね!? )

鹿児島といえば『黒豚』が有名! しかし、枕崎のかつお、桜島のかんぱち などなど、美味しい魚の宝庫。漁港数は約140港もあるのです。鮮度もバツグンなお刺身、美味しいのなんのって!! もちろん、『黒豚』も負けておりません。とろとろに煮込んだ角煮は、期待を裏切りません…たまらない一品です。(写真にはありませんが、実は…『黒牛』も有名なのですよ。霜降りの『黒牛』も是非ご賞味頂きたい)
 
そして、森伊蔵 極上の一滴(3年古酒)い!! やぁ~ヤバい!です。知らなくて飲んでいたら、芋焼酎とは思わないかも!?噂では聞いていましたが、本当に美味しいんだと実感!(1杯だけ…チビチビ頂きました。)最高のお料理には、最高のお酒……いろんな意味で、カンパイ(完敗&乾杯)です。←座布団1枚(笑)

3年古酒は、グラス1,890円で頂けます。(ゴールドラベルは、グラス840円。)

JR日本最南端『西大山』駅で
薩摩富士。

JR指宿枕崎線を南下すると、JRの駅としては日本最南端の駅『西大山』駅があります。

ホームからは、“日本百名山”の一つ『開聞岳』(薩摩富士)の凛とした姿が目に入って来ます。が…周りは真っ青なブルーの晴天にもかかわらず、頭の上に帽子を被っているかのような雲がかかっています。(う~残念!)

その後、鹿児島市内に向かうと…こちらの『桜島』も、同じく白い帽子を被っていました。

 


指宿 愛の龍宮伝説、
浦島太郎と乙姫ゆかりの『龍宮神社』

指宿の長崎鼻、龍宮神社は浦島太郎伝説が有り、発祥の地と言われています。龍宮神社には浦島太郎と乙姫様が出会ったって縁結びの神様が祀られています。
 

縁結び・恋愛成就の参拝方法
1. 亀型の貝殻内部に願いを書く。
2. 御賽銭箱に賽銭を投入後、想いを込め鐘を鳴らす。
3. 最後に龍宮へと続く亀壷の砂の中へ想いを込めて入れ込みます。

~願いを込めた貴方様の想いが龍宮へと届くことでしょう~

2011年6月26日に『龍宮城』をイメージとした拝殿が完成! 本殿からの眺めが悪くなったのではないですか? 浦島太郎さん、乙姫さん!?

鹿児島中央駅
『フレスタ鹿児島』へ。

戻って参りました『鹿児島中央駅』。2004年九州新幹線(鹿児島ルート)部分開業に伴って、旧駅名の『西鹿児島駅』通称『西駅』から現在の駅名に改称されました。鹿児島の親戚で年配の伯父・伯母は、会話の中では今も『西駅』が頻繁に出て参ります。

新しくなった『中央駅』には、今回初めて!外も中もビックリ!!屋上には観覧車が回っています。(物心をついてから、一度も乗った事の無い私。←高所恐怖症 ですから。。。)
でも、『桜島』が見えるらしいです。(←そそられます。)そして、中(駅構内)はどうなっているかと申しますと…『フレスタ鹿児島』です。

在来線と新幹線のある改札前には、キレイなお土産店がずら~り!物産展フェチの私は、目が踊る!踊る! 端から端まで、全部買いたい(セレブの大人買い)って、叫びそうなくらいでしたが、あいにく新幹線の時間までたったの20分しかない!

ここは、事前に調べて来たどうしても買いたい『鹿児島黒豚みそ』と『鹿児島黒牛カレー』&『鹿児島黒豚カレー』をゲット!!! 以前知人に『鹿児島黒豚カレー』を戴いてから、病みつきになって…皆さまへのいろいろな食べ方ヴァージョンをご紹介致しました。その『黒豚カレー』の“旬鮮館”が出しています『鹿児島黒豚みそ』。←これは、知人から戴けなかったのですが、美味しいという噂は耳にしておりました。知人を介したご縁で、“旬鮮館”(グルメ・スタジアム)切原氏を紹介頂き……ようやくお目にかかれました。そして、ツアーに参加しました約20名全員に『黒豚』『黒牛』のカレーを戴いてしまいました。ありがとうございます!
 
 

『鹿児島黒豚みそ』

九州新幹線『さくら』で博多へ。

旅もいよいよ終わりです。『はやとの風』『指宿のたまて箱』と、情緒ある列車で行く旅の最後は九州新幹線『さくら』(800系)に乗り、鹿児島中央駅→博多駅へ向かいます。

指定席、自由席ともに東海道新幹線のグリーン車のように、二列座席。一車両ごとに座席シートのファブリックが違います。無地や市松摸様の西陣織など、とても上品なファブリックを6種類使っています。

座席の横幅も、前座席との間も広くて、快適です! そして、車内アナウンスが日本語・英語・韓国語・中国語の四ヵ国で流れます。(そう言えば、中央駅に海外の団体さんも多くいらっしゃいました。←納得!)

鹿児島中央駅→博多駅までは、1時間39分(催促列車『みずほ』で1時間19分)。
『あっ』という間に過ぎていました。

9月の連休は、初秋の鹿児島へ“列車で行く旅”をご堪能してみてくださいませ。

また、11月2、3日には恒例『おはら祭り』が開催。

記念すべき60回大会!!←おめでとうございます
33ナント!ミッキーが3日のパレードに参加するそうですよ!! ミッキーのおはら踊り♪楽しみですね……皆さんも是非見に来て!&踊りに来てくださいねっ!