from 鳥取 – 1 - 鳥取といえば砂丘?
砂丘といえばらっきょう?

(2008.05.27)

 実は私、生まれも育ちも鳥取県。大学時代から東京という大都会に参りました。そして東京に来て以来、幾度となくこんな会話を繰り返しています。
友「鳥取? 出雲大社のあるところ?」
私「ちがうちがう。それは島根」
友「あ、松江ね?」
私「ちがうちがう。それも島根」
友「でも、山陰だよね?」
私「そうそう。行ったことある?」
友「ないない。で、島根ってさあ……」
私「……(うち、鳥取なんだけど)」

 いかに我が生まれ故郷が東京在住の皆さんに知られていないのか、思う存分知らされておりまして、最近ではこんな会話になっても、へいっちゃら。こちらから笑い出してしまうほどの余裕ができてきたぐらいです。
 でも、関西出身の方々には、「鳥取といえば鳥取砂丘。砂丘といえばらっきょう」ぐらいの認識は持っていてもらえるらしく、何かドジをした時など「私、らっきょうのように素直にスクスク育っちゃったからね……」と、ごまかしの術として使ったりもしておりました。

 そこで、皆さんに質問です。生のらっきょうを食べたこと、ありますか? 私は、数日前に初めて食べました。
 らっきょうの旬は、5月半ばから6月半ば。この時期に収穫されたらっきょうが、各家庭で「漬け」られていくのです。あまり頻繁に「らっきょう漬け」を食べているわけではないし、自分で漬けたこともないので、今まで「旬」を知らなかったのですが、今!なんですね。
 そして、らっきょうを深植え(土寄せして白い部分を多くする方法)したものを、根付き、葉付きで早めに収穫したものは、通常日本のスーパーでは「エシャロット」として売られているのでありました(フランス料理などに使用されているエシャロットは別物です)。そこで、先日友人家族を招いてのBBQ大会? で、生らっきょうも焼いてみました。ちょっとした辛みときれいな香りで、結構大人っぽく、なかなか生もよいではないか! と、開眼してしまいました。

 ちなみに、らっきょう漬けにする場合は、ぷっくりとして丸みのある「らくだ」という品種が人気のようです。鳥取県の在来種らしいですが、なんで命名が「らくだ」なの?「砂」つながりなんでしょうかね?
 ともあれ、大人味な「生らっきょう=エシャロット」、見つけたら是非試してみてください!

追伸:そういえば、別の県のらっきょうに「砂丘らっきょう」と名前をつけて販売した事件があったらしく、鳥取県の平井知事は今週月曜日の早朝に市場でハッピを着てPRされたようです。お疲れさまです~。

日本海新聞 砂丘らっきょうをぜひ
http://www.nnn.co.jp/news/080527/20080527003.html